第10部 ブルー・スウェアー 第6章 地獄界の住民たち | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
日に日に愛那は快方していくようだった。凍てついているようなバキバキの身体は徐々に柔らかくなっていき、神経が身体に張り巡らされていくようでもあった。それは、テレビであずさの姿をみてから身体中に血の気が行き渡っていくかのように満身創痍だった身体がみるみるよくなっていった。それは愛那も実感として感じていて不思議なほどだった。あれから身体がどんどんと快方に向かっていくのが自分でも不思議なほど実感として感じていた。

(不思議だ・・・)と思いながら活力がみなぎってくるのを強く感じていた。

愛那は車椅子生活から意識が戻ってきてから2週間ほどで松葉杖に変わっていった。松葉杖で病院の中を1人で移動できるようになっていた。愛那は気持ちをもてあまして、ある晴れた午後に松葉杖で病院の中を徘徊していた。病院の敷地内で外の空気を吸いながら、新鮮な気持ちで病室に戻ってくる道すがら隣の病室の前を通り過ぎようとした時、中で貴美枝が着替えをして、荷物をまとめている姿が視界に入った。

「あれ、今日、退院なの?」愛那は松葉杖をつきながら中に入っていくと、貴美枝は気がついて、微笑みを浮かべた。

「ええっ・・。ちゃんと挨拶しようと思っていたら、タイムリーに来てくれたのね!」

「早いね!」

「運が良かったのか?悪運だったのか・・」貴美枝は自虐的にいった。

「なんでそんな風にいうの?」愛那は悲しげにいった。

「だって、4人も亡くなったのよ。助かったのはあなたとわたしだけ・・なんか生きている事に罪悪感さえ感じるよ・・」貴美枝はやるせない表情(かお)を浮かべた。

「そんな風に言わないでよ。私だって助かったけれど、そんな風に思わないようにしている。1つの人生に2つの人生があったと思えばいいのよ」愛那はどこか影を落としている貴美枝を励ますようにいったが、貴美枝はこないだ結衣が亡くなったことが心に深い影を落としていることは明白だった。3人なくなって、3人助かったというならまだ気が楽だったのかもしれない。4人亡くなって今、ここにいる2人だけが助かったという現実というこの紛れもない事実が気が重たくなるものだったのかもしれない。それは口には出せないかもしれないけれど、愛那は4人という結衣が助からなかった事実は何よりも深い影を落としていた。それでも深い影を落としながらもあずさをテレビで彼女を見たとき、奥深い所でまるで何かが覚醒していくかのように快方していったことも事実でもあった。

複雑な気持ちでもあった。でもあの彼女をみていたとき、どんなことがあったとしても、それさえも生きている証のように輝いて見えたことも事実でもあった。直美と会った時はなんか好きにはなれなくて、シラーっとしていたあの人がそんな風に見えてしまったことも事実でもあった。それでもまるで地球がひっくりかえったように真逆に見えてしまうのも不思議だった。

なんであんなに輝いてみえて、自分が生き返っていくように快方に向かっていったことも不思議だった。


p.s

始まったよー。ブログ以外の場で始まったー!!

大変そうだなぁって思っていたけれど、意外とアップロードするの簡単でホッとした。

ブログでさえ手こずっているのに、、💦

いろんな人に始まったことを伝えたのでした!!

昨日のキャンドルレッスンはすごくいい気があったみたいで、今日ふと、突然、懐かしくてよい香りがして、、何かよいものが降臨してきたのかな?キャンドルレッスンをしてから不思議なほど前のように悩むことがなくなったように思えるんですよ。占い相談もガクッと減ったし、、ほとんどしなくなったし。。

なんか変わった気がする。キャンドルは自分によかったと思う。かなりマニアックですが💦

原宿でのレッスンは素敵なキャンドル教室でした。先生が超ー、美人で優しかったです。




すごくいい香りが突然して、すごく懐かしい香りと同時に、不思議な感覚に包まれた今日でした。