第10部 ブルー・スウェアー 第3章 暗転 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
車で目的地に着く頃には明石海峡の海沿いはすっかり日が暮れかかっていた。
車から降りた愛那も含めた6人はキャンプスペースのレンタル場所に物を運びあった。
愛那もせっせと準備にとりかかっていた。疲れてふと、前を向くと、あの日の光景がフラッシュバックしてきた。
ーLOVEーと花で大きく植物が並べられていたあの日を。あの日に俊也にプロポーズされたことを思い出していた。
「何ぼっーとしてるのよ。早く野菜切ってよ」少し遠い目をしていた愛那を急かすように結衣はいった。
「あっ、はい・・・」愛那は我に帰ると再び野菜を桶で洗い始めた。

「かんぱーい」6人の女子だけがビールやジュースを乾杯の音頭をとるとゴクゴクと飲み始めた。
「美味しーい!!外でたまには自然に紛れて飲むのも美味しいわよねぇ」結衣は大げさにいった。
「男が絡まない飲み会というのもいいんじゃない?」同僚で1つ上の水川早由が結衣を揶揄うようにいった。
「私は女子との付き合いだって大事にする女ですよ!」結衣は不本意だといわんばかりの表情(かお)をしながらいった。
「ごめん、ごめん」
愛那は気がつくと奈緒がビールを飲みながら下をみて俯いている事に気がついた。
「・・どうかされたのですか?」
「あっ、いいや」奈緒は愛那に声をかけられると、急に我にかえると作り笑いを浮かべながら取り繕った。
「元気ないですね!」
「・・そう、ちょっと疲れただけよ」奈緒がそういうと愛那の頭にはあの薬の存在が再びフラッシュバックした。
「・・先輩は悩みでもあるのですか?」愛那はそっと尋ねた。
「・・悩み?特にないけれど・・」
「そうでしたか・・」
「悩むことは何もないけれど、忘れたいことはあるわ!」
「・・・」
「ずっと好きだった人にフラれたのよ。私がずっと片思いだった人なのよ!」奈緒は悲しげな表情(かお)を浮かべながらいった。
「・・お付き合いされていたのですか?」
「少しだけね。でも結局は私の片思いで終わったのよ。前から気になっていた人がいたんだって。追いかけないと、尽くさないといけない恋なんて結局は幸せになれないのよね!」奈緒は胸の中にしまっていた思いを素面な表情(かお)で吐露した。
「まぁ、そうですね!」
「ずっと好きで2年間片想いだったのよ。彼女と別れたって聞いて、私から猛アタックして、ようやく付き合ったんだけれど、考えてみたら、私がいつも合わせていたような気がする。相手の顔色を伺って、いつも彼に尽くしてきた。必死にしがみついてきた。でも、血も涙もなく、ある日突然、別れを言われた
の・・・」奈緒は若干、言葉に詰まっているようだった。
「・・・どうして?あっ、聞いちゃいけないですよね!」愛那は慌てて取り繕った。
「・・好きな人が出来たみたい」奈緒は苦しそうな顔に急になり、寂しそうに愛那をみた。愛那は先輩の心の闇の正体がようやく何なのかわかったような気がした。
再び今日の昼間の出来事かフラッシュバックしてきた。

p.s
こないだ作った、薔薇の石けんを取り出すと8個のうち3個型が崩れてしまいましたが、比較的ましな方を。。



早く取り出しすぎたみたい💦型が微妙ですが、、まだマシな方。


もっとうまく作るコツが少しわかった気がします!!もうじき3月ですね早く3月にな〜れ!
やりたい事が多すぎて、、泣きそう。゚(゚´ω`゚)゚。はぁ、ため息ばっか。次々とやりたいことが襲いかかってきて、悩める日々。東京にはホントに雲の上の人々が多くいて、好きなことをたくさんやりつつ暮らしている人も多くいて、羨ましい限りです!!思う存分に創作したい!
、、こんな風になっているのも、見境いなく好きなことばかりをやっているせいで私には本来、そんな身分でないことはよくわかっているはずですが、作りたい気持ちは抑えきれないのです。