第10部 ブルー・スウェアー 第3章 暗転 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
愛那はあと1時間で終業のチャイムが鳴ろうとしていた。
「及川くん、この書類5枚とってくれ。あと自販機でお茶を10人分、会議室にセットしてくれ!!」
「はい」愛那は奈緒から渡された書類を受け取り、コピー機の所にいきコピーをとり、自分の席に戻すと、給湯室にいくと奈緒がいた。奈緒は紙コップで
「お疲れ様です!」
「おづがれざまー!!」奈緒は紙コップで薬を飲みながらいった。愛那は棚から急須をとりだすと、茶葉をいれ、給湯器のお湯を注いだ。
「あっ、今日いくんだよね。夜の海辺のバーベキューに」
「はい!でも大丈夫なんですか?」
「何が?」
「いや、こないだ免許とったばかりだって聞いたから!」
「何よ、それ、私の運転じゃまるで不安だって、いいたいようね!」奈緒は少しムッとした顔でいった。
「そういう訳じゃないですけれど、たくさん人が入るんですか?」
「親のワンボックスカーだから大丈夫だよ」
「そうなんですね」
「じゃあ、17時に仕事が終わったら時間がないかもしれないけれど、17:45頃に待ち合わせでもいいかしら?」
「あっ、はい!」愛那がそういうと、奈緒は給湯室を出ていった。愛那はお茶を急須に入っているお湯を湯呑みに注いでいった。お茶を出し終わると、ふと流しの横の棚に奈緒が置き忘れていった薬の紙コップが置かれていた。愛那は置き忘れていた薬の処方箋を手に取ってみた。そこには<精神内科>の文字が記されていた。
(えっ?)
愛那は思わず目が点になった。何気なく紙袋の中を開けてみると、そこには処方箋が入っていた。罪悪感にとらわれながらも、ゆっくりと開けてみると、精神安定剤と記されていた。
愛那はキョトンとした面持ちでみていた。
(えっ・・・嘘・・・)
愛那はもう一度、処方箋を二度見した。
紛れもなく精神安定剤と記されていた。慌てて紙を畳んで、紙袋の中に入れて、元に戻した。
愛那がまだ入れていない急須に平静を取り戻しながら、お茶を入れ始めると、奈緒が再び戻ってきた。
「私の薬・・あっ、あった!!」奈緒は元通りに普通に置いてあった薬の袋を手に取るとその場をスタスタと立ち去っていった。愛那はお茶をいれながら気づかぬふりをしていた。

p.s
めっちゃドラマが面白い🤣ティータイムしちゃいました。超ー幸せブルー・スウェアー、、お見逃しなく!超ー、面白いよっ。まだ第4章しか書いてないけれど、、何かがわからないけれど、すごくて、そわそわしているこの頃。なんかぐぅーっとくるの。降臨(?!)



ずっーと見つめていたい。1/fの揺らめき