第10部 ブルー・スウェアー 第3章 暗転 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

愛那は淡路島の中でも徳島よりの中心部にバスで向かった。バスで1時間ほど向かっていると商店街みたいな所が見えてきていた。

(なんで、わざわざこんな所まで、いつもの所でよかったのに!!)

わざわざ遠い所まで呼びつけるなんて・・と愛那は少し厄介に感じながらも言われた場所は淡路島の中でも商店街の中にあるイタリアンカフェだった。

(なんでわざわざ、こんなこじゃれた所まで・・・)愛那は階段を登ってドアを開ける時、なぜか深く深呼吸をした。愛那はこの扉の向こう側に人生を変えてしまう出来事が待っているなんて夢にも、これっぽっちも思っていなかった。


愛那が扉をゆっくり開けると5〜6人の女子たちが集まっていた。愛那は真っ先に中崎あずさの顔が目についた。

「あっ、愛那、久しぶりー!!元気?」ソファーの隅から直美が声をかけた。

「あっ、愛那ちゃーん!!」あずさの横には懐かしい天体サークルの時に一緒だった前田雪絵が手をあげた。

「あっ、どーも」愛那は今日の集まりの意味がようやくわかり、テーブルに近づく、いつにもまして垢抜けている中崎あずさの顔を思わずみた。

「久しぶりじゃない?愛那ちゃん!!」そういうとあずさはニッコリと微笑みを浮かべた。

「あっ、どーも!!」愛那はまだ直美と比べられて、軽く傷つけられたわだかまりが溶けないみたく、軽く会釈をしただけだった。

「いいから、座って!!久しぶりだからお話しましょう?ここの面々とはたくさん話したけれど、あなたは久しぶりだから話したいわ」あずさはニッコリと綺麗に化粧をして、不自然なくらい口元につけたグロスを光らせながらいった。愛那は緊張した面持ちであずさの前に座った。愛那が知っている昔の先輩の雰囲気ではなかった。

「相変わらずね。昔から変わってないわね!」

「・・・」

「婚約したんだってね。おめでとう」

「あっ、いや・・」愛那は思わず直美をきっとみた。

「そんな顔しないでよ。いいじゃない、別に」直美の言葉に愛那は、あずさの出前、平静を装うように黙りこんだ。

「若いのに、真面目よね。全然すれている感じがないのね」

「・・・」あずさの言葉を愛那はどう捉えてよいのかわからずにいた。

「でも久しぶりにあなたにも会えてよかったわ!」

「・・・私もです」愛那はぎこちない感じで言葉を返した。

「あなた、この子に比べられたんだって?」あずさは愛那の顔をみて、クスッと笑った。


p.s

今日の深夜、、徹夜でケーキ作りをしました❤️


バレンタインにちなんで材料がすごーくたくさん店頭に出ていて、100均でチョコレートを買ったので溶かして使ってみました❤️

こないだお菓子教室でいただいたパータタルティネを見えないと思いますが、内側に薄ーく塗っているんですよ。ちょっと形が歪ですが、これもまた見えないのですが、クリームの中にラ・フランスが細切れに刻まれ盛り込まれています!意外と凝ってます。



近々、ハーブの勉強も再開したいと思いますっ。あと発酵食品にも興味深々❤️