第9部 幻(フレア) 第20章 幻 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「きっかけは何?」

「少しだけ優しくしてあげただけだった。接客の仕事をしていた時、お客としてきたのよ。いつも親切に勧めるものを買ってくれていた。とにかく親切でお茶だけでも言われて、ついていった事が始まりだった」


「文香ちゃん、とっても綺麗よ。ほんとに綺麗よ」良子は心底嬉しそうな表情(かお)をしながらいった。

「・・・」

「あと3日後にはバージンロードを歩むのね。何の心配もいらないの。これからのあなたの人生は安心にあふれた人生が待っているの。今まではいろいろ心配ごとばかりだったけれど、漸く私のあなたへの心配もなくなりそうだわ」良子は満面の笑みを浮かべながらニッコリと文香の肩を抱きながらいった。文香の顔は笑っていなかったけれど、良子があまりに嬉しそうに微笑みかけるからつられて愛想笑いを浮かべた。

「文香ちゃん!」そういうと良子は文香の肩を両手で自分の方にくるりと振り向かせて対峙した。

文香と良子は対峙すると、良子は感極まったような表情(かお)で、感慨深そうな表情を文香にむけた。

「お母さんと約束してちょうだい!これからは幸せになると約束して頂戴!!」良子は真摯な瞳(め)を文香に向けると、文香は何も言い返せなくなってしまった。

「・・・うん」文香はあきらめたような目をしてうなづいた。

「約束よ。あなたの幸せを願っているのはこのママなんだからね」良子は感極まって目頭が熱くなり、ポケットの中からハンカチを取り出して、下をむいて涙を拭った。

「あなたの幸せを誰より・・・」

文香は泣いている良子をみて、それはそれで受け入れるしかないのだとつくづく思った。この先にどんなことが待っていたとしても受け入れるしかないのだと妙に納得してしまっている自分がいた。

(・・・あと、3日後・・)

文香にはまるで刑をまつ囚人のような気持ちになっていた。それと同時にあの人に見捨てられたような気持ちになっていた。別れてたった2年で他の女性と結婚した元彼の存在が文香の心をしめつけていた。

私の心の中には、ガッツポーズを決めていた一久のワンシーンが消えぬフィルムのようによみがえっていた。こうして他の人と迎えられて、幸せになれるというのなら、やっと心から嬉しいと思えるのに、もっと心が惨めになるなんて文香はやりきれない想いでいっぱいになっていた。

(・・・もっと幸せになれるのならよかったのに・・)

悪魔のようなあの人の家に嫁ぐのかと思うとこれはこれで自分の運命だったと思うしかないのかもしれない。

(・・・運命には抗えないの。運命には実際は逆らえないものだわ。世間では運命なんて愛するものに使うけれど、悲しいこと、つらいことだって、運命だというなら決していいものではないわ・・)

「ほら、うちの娘がこんなに美しいものだなんて今まで気がつかなったわ」良子はウエディングコーディネーターに嬉々としながらいった。

「ええっ、ホントにお美しい方ですね」ウエディングコーディネーターも社交辞令とはいえ、笑顔で良子に同調した。

文香は鏡越しの心の中は悲しみでいっぱいだった。

(・・・運命って残酷・・)


p.s
今日も頑張ったー!!
頑張ったご褒美に❤️

ふと、今日の深夜に作ったコスメをみながら、もうレッスンに行かなくてもコスメは本をみながら、全部つくれるかもということに気がついた。
コスメはね。石けんの斬新なデザインはまだまだだし(ハイレベルなデザイン石けんはやらない💦すごい神業のデザイン石けんってヤツです)、キャンドルはあと数個習いたいものがある位で、ケーキはかなり高度なケーキでない限り、結構作れるかもって思った!!(パティシエレベルではなくベーシックですっ!!)

だからコスメのレッスンはそろそろ卒業ですかね?ケーキも意外と作れるものが多いことに気がつき、あと何回かレッスンにいったら、習ったことを生かしておうちでヒマな日に作るくらいにしようと思います。

コスメレッスンはもうそろそら卒業だなって思ったら、また新しい趣味がニョキニョキと生えてきてきているんだよ。ホント、どーしたのかしらね??

来年は今年習ったことを生かしてもっと知識を深める年にしようと思います。

今日ふと思った。座学があって実習というのが一般的ですが、実習したあとに知識を深めるための勉強の方が、理解が深まることに気がついた今日でした。

今日の深夜はとてもショックな気持ちを書いてしまいましたが、ホントに世にも奇妙なことがあり、びっくりしていました‼️
呪われてますかねー?って思ったりしましたが、今日ふと、不思議なことがあったのもきっと魂のレベルを上げるための試練だったと思っています。世の中に起こる個人個人に起こるものは単純なものから複雑なことまで、その魂のレベルに応じて起きている事なんだとふと思いました。難しいことで、理解されない事だったとしたらそれは呪いなのではなく、もっといろんなことを理解しなくてはいけない、もっといろんな事に気がつかなくてはいけないよ、他の人が理解できなかったとしても!普通より、魂のレベルを上げていることなんだと思うようにしました。

なんかスピリチュアル的発言になりましたが、昔はもっとスピリチュアルでしたが、、どーも歳を取るにつれて、スピリチュアルから遠ざかっていることに気がつくこのごろ。スピリチュアルな本を若い頃よく読んでいたのに、今はまったく読まなくなり、普通は逆だろうと思うのですがね。若い頃、スピリチュアルにはまり、歳をとるにつれ、ほとんど薄まり、こういう不思議な体験をした時に考えたりする位になりましたが、不思議な経験こそ貴重な経験だと思うようにします。

いつか「世にも奇妙な物語」たくさん書けそうですね。ご縁があれば。たぶんないと思うけれど。
テーマが
「パラレルワールド」・・・なら書けそう!