悠人は呆然としながら、拘置所をでた足取りで詩織が入院している病院に向かっていた。病室にはまだ、意識が回復していない詩織がベッドの横になっていた。悠人はその姿をみて、拘置所で添田が言っていた言葉を思いだしていた。親父の会社のことなど、詩織に関係ないのに、巻き添えを受けた姿をみていたたまれない気持ちになった。
もしこれで彼女が帰らぬ人になってしまったり、後遺障害にでもなったらどうお詫びしたらよいのだろうか?そう考えると心が千切れそうな気持ちだった。
(運命のいたずらなら勘弁してくれよ。お願いだから目をさましてくれよ)悠人は天にも祈るような気持ちで詩織の顔をみていた。
上品なカフェにはカンツォーネが流れていた。良子は坂下茂登子と向かい合っていた。
「今日は高田さんから連絡をいただけるなんて少し驚きましたわ。ましては個人的に私に会いたいとおっしゃってくださるなんて、少し嬉しいですわ」茂登子はハンカチで口元を上品に抑えながらいった。
「今日はどうされたのかしら?」
茂登子は品がある微笑みを浮かべながらいった。
「・・・あのぉ・・・その・・文香と憬さんは何かあったのかしら?」良子は不安そうな面持ちで言葉を選びながらいった。
「ええっ?何かって私は憬から何も聞いておりませんけれど・・・」
「そうなんですね」良子はどう受け答えすべきかわからなくて戸惑っていた。
「文香ちゃん、何かいっていたのかしら?うちの息子と何かあったのかしら?私は息子から何も聞いていないわ」
「・・・そうなのね」
「あら、やだ。2人、何かあってケンカでもしたのかしら?あの子、私には何にも言ってなかったわ。私の方からも聞いてみるから。ご心配をおかけして申し訳ございませんね」茂登子は不安げな目をしている良子をいたわるようにいった。
「あと、もう1つ聞きたいことがあるの」良子はもう一つの質問をどう切り返していいのかわからず、口ごもっていた。
「どうされましたの?何なり聞いてちょうだい。これからお互い家族になるのだから隠し事なんてやめましょう。何なりお答えするわ」茂登子は悠然とした面持ちでいった。
「その・・・あの・・」良子はなかなか面と向かうともう一つの質問を切り出せずにいた。
「どうされましたの?はっきり聞いて頂戴!!」口ごもる良子に促すようにいった。
「すごくお尋ねしずらいのよ。気分を害するから」
「あら、何かしら?余計に気になるわ」
「そ、その・・」怖じける良子とは対照的に茂登子は悠然とした面持ちで構えていた。
「そ、その・・・オタクにふ、負債があるかもしれないと小耳に挟みまして・・」良子はいいにくそうにいうと、優雅に微笑んでいた良子の表情(かお)が一瞬凍りついたが、すぐに打ち消すように不自然なくらい甲高い笑い声をあげた。
p.s
今日で4月が終わりましたねっ!全力で頑張った!!づがれだぁ🙌こないだ、とある場所にいって帰り道だったんですが、無性にこの場所にきたことが懐かしいーって本能的に思い、すっごい幸せな気持ちになったんですよね。ホントに幸せな気持ちになったんですよね。この感覚はあのとき、パリで感じた、来たことがあり、道がなぜかわかったときの感覚だったと似ていた。すごく幸せな感覚と来たことがあり、ぶぉわーと幸せな気持ちになったんですよね。一瞬で幸せな気持ちになった不思議な場所でした。第6感が研ぎ澄まされているわ!!!写メの場所ではないですが。日本にもこんな気持ちになれる場所があったなんてびっくりー!
