第8部 悲しみの雨 第14章 最後の審判 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
涼太は久間の顔をみて怖気付いたように強張っている。久間は涼太の顔をみて、瞬間的にただならぬものを感じていた。この子は「クロ」だと。涼太は顔を引きつらせながらも足早に家の中に入っていった。

涼太は部屋の中でブルブルと暗闇の中で怯えていた。


涼太は集中治療室から一般病棟に移されていた。涼太の寝顔をみながらも舞子は涼太の手を握っていた。そして涙を流していた。

「まさか、まさか、あの女の人の・・私が代わりに報いを受けたらよかったのに・・まるで最後の審判が下されようとしているようだわ」