集中治療室に運ばれて、涼太の母親の松永舞子と父親の松永和史はまだ意識が戻らない息子を窓ごしにみつめていた。
舞子はハンカチで涙ぐむ涙を堪えていた。
「なんで、なんで、うちの息子がこんな目に合わなくてはいけないの?うちの息子が何をしたっていうの?あっー、もうじき父親になるのよ。これ以上悲しませないで。こんな残酷なことってある」舞子は泣き崩れそうになり、和史は泣き崩れそうな舞子の肩を抱き寄せた。
「きっと、助かるよ。きっと生死をそまよっているんだろう。だから祈ろう。こちらの世界に戻ってこれるよう祈ろう」和史も溢れそうな涙を堪えていった。
「あの子を助けて。神様、助けて」舞子は悲痛な声を漏らした。その後ろ姿を誠一は憮然とした面持ちで見つめていた。
「きっと、助かるよ。きっと生死をそまよっているんだろう。だから祈ろう。こちらの世界に戻ってこれるよう祈ろう」和史も溢れそうな涙を堪えていった。
「あの子を助けて。神様、助けて」舞子は悲痛な声を漏らした。その後ろ姿を誠一は憮然とした面持ちで見つめていた。訳もなく罪悪感がこみあげてきた。
(なんで?なんでなんだ?こちらが被害者なのに、罪悪感に包まれてしまうのは?なんで加害者が被害者づらするんだ?なんでこいつらはこうも俺を苦しめるんだ?)
「確かに真広はそう言っていたんですよ。世間で騒がれていた事件の犯人をみたかもしれないんですよ!ぼくがちゃんと聞いてあげて迅速な措置を取っていたらこんなことに巻き込まれなかったのかもしれないけれど・・・きっとそうなんですよ」誠一は警察から任意の取り調べでそうはっきりいった。誠一は警察官に懇願するようにいった。
「でも証拠がないじゃないですか?」
「ねぇ、あのマンションに住んでいる
少年がとても怪しいから調べてくださいー!お願いしますっ!!彼女が浮かばれないですよ」誠一は現像した火がついた棒を撮影した写真、すこし焼けている草むらを撮影した写真をじっーと深々と見つめていた。
「彼女はきっと目撃者であの日またその現場をみてしまったんだと思うんですっ!」誠一は毅然とした顔でいた。
p.s
今日、原稿を書こうと思って久しぶりにカフェに入ったら肝心な原稿を忘れてしまいガビーン最近、まっすぐ帰ることが多く、カフェでやるのは久しぶりだと思っていたら、、原稿を忘れる!!そんな日もあるってことなんですかね。そう私はズボラでいろんなものを忘れてしまう