第8部 悲しみの雨 第12章 どこかで出会っていた? | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

愛歩はスマホで時間を確認すると、まだ11:30を回っていた。

(どーしよー。これから。ヒマだわ・・)愛歩の脳裏にはこないだ話した真理絵のことを思い出していた。

あっ、愛歩はこないだかかってきたち真理絵の着信を探しあてると電話をかけなおした。プルルー、プルルー、プルルー、プルルー、

(・・・今、仕事中かな?・・)

「もしもし!」息を切らしたように真理絵が電話口にでた。

「あっ、こないだ電話貰ったのにいろいろあってちゃんと話せなかったけれど、ごめんね」

「全然大丈夫よっ。今、どこにいるの?」

「原宿」

「これから会える?」真理絵は唐突にきいた。

「私は今日、仕事が1時までなの。だからそれからヒマなら久しぶりに会いたいなぁと思って。もしよかったら1時以降であればさ、一緒にランチでもしない?」真理絵は早口にいった。

「いいよ。何処にいけばいい?」

「私はまだ、お弁当屋で働いているのよ」

「そっか、じゃあ、これからその近辺にいるから、終わった頃に電話するねー」愛歩は優しくいった。

「わかった!じゃあね」真理絵は気ぜわしくいうとすぐに電話を切ろうとした。

「おい、仕事中だぞ。誰と電話しているんだ!」怒りを含んだ男の声が聞こえた。


愛歩は弁当屋が近くにある駅に着くと、ぷらぷらしていた。この近辺はオフィス街で昼になるとたくさんのサラリーマンやOLたちで店がたちまち満員になってしまう。愛歩は<ニコニコ食堂>という所で3年間働いていた。愛歩はこの街を歩きながら懐かしさに駆られていた。愛歩は暑い夏の陽射しに汗がこぼれ落ちた。愛歩はスマホで時間を確認した。まだ待ち合わせまで1時間もある。愛歩は喉がカラカラに乾いていて、急に飲みものが飲みたくなり、自動販売機を探しはじめた。

自動販売機はありそうでなく、ビルの下にコンビニが入っているのが見えて、愛歩はコンビニの中に入り、ペットボトルのジュースを買った。灼熱の太陽がギラギラとアスファルトを照らし、愛歩の体もあっという間に熱く照らした。

(暑い・・)

灼熱の太陽から逃れるように愛歩はコンビニのあったビルの中に入った。ビルの中には長椅子が置いてあった。愛歩は長椅子に座りながら、お茶を飲んだ。

(あー、冷たくて美味しい)愛歩はどこか救われたような気持ちになりながら長椅子に腰をかけていると昼休憩のOLたちが楽しそうに談笑しながら目の前を通りすぎていく。愛歩は通り過ぎていくOLやサラリーマンたちが通りすぎてゆくのをみて、別世界をみているような気さえしてくる。

(その日暮らしの私には関係のない世界だわ)愛歩はぼ たちあがり、ふらふら歩いていたらエレベーターの横にビルのテナントの会社の一覧が出ていた。愛歩は何となしにみていると、5階のフロアの会社がH&Mとなっていた。

(H&M・・・エイチ・・アンド・・エム・・どこかで聞き覚えのあるような・・一体どこで聞いたことが・・)

ーエイチ・アンド・エムに吸収合併の話を持ちかけられたのよー

麻里の言葉を思い出していた。


p.s

本厄の洗礼を受けているせいか、受難がボチボチ勃発中。しかし、落ちてこんでいても仕方ない、、普段、料理しないのに、最近、だし巻き玉子のつくるグッズを100均で買い、どんなものか玉子で作ってみる。

こんな感じ。2〜3分で作れる。

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食べると茶碗蒸しを食べている気になってくる。まぁ、ネギをこまくきっていれるとよいかも。また料理にハマったら大変なことになりそう  笑
美味しいだし巻き玉子は大好きです。前にお寿司屋で関西風だし巻き玉子で、甘みのあるなんともいえない絶妙なだし巻き玉子が美味しすぎて、いつもリピートしてた  笑
でも前みたく料理ブログになったら大変なことになるからこれぐらいにとどめておきますっえーん