失ったものは取り戻すのよ。真広は誠一を取り戻したことで、愛情に飢えて苦しかった想いがだんだん癒えていくのを感じていた。そんな中であの日、雨の中で公衆電話で意味もなく誠一の家に電話をしていたあの夜を思い出した。まるでドラマのワンシーンのようにさえ思えくる日だった。
あの日の情景を一つのポエムにしたためた。
悲しみの雨
突然の別れはとても苦くて
割り切れない想いは
いつしか膨らんでいく
割り切れない想いはどんどん大きくなり
いつしか大雨を降らせていた
もどかしさは 手に負えないほど
大きく大きくなり
いつしかあの人の家の前に来ていた
さよならをしようとしても
割り切れないから離れられずにいた
割り切れないからいつまでも
夢を追いかけたいと思った
今日も想いをしたためて
言葉を綴っている
割り切れない想いが愛を夢を
与えてくれる
私の想いは割り切れない想いが
人生を作っている
何でもわりきって生きていけたら
どんなに楽なのにかとさえ
思えてくる
時々、そんな風に生きてる人を見ていると 羨ましく思う時があるけれど、
この想い 信じる気持ちがやがて
よろこびの雨に変わって
いつの日かふり注ぐのだろう
真広は書き終えるとぐぅーと背伸びをしながら欠伸をした。真広はだらっーとしていると、電話がなった。真広が電話に出ると以前、出店計画を立てていて、相談を持ちかけていた原宿にある不動産会社だった。
「こんにちは。以前、お店場所をご相談いただいたかと思うのですが、担当の大宮と申します。」
「あぁ、ぜひぴったりなテナントをご紹介出来そうなんできていただけませんか?」
「かしこまりました。じゃあ、今日の夕方頃お伺いしますわ」
真広は夜、大きな茶封筒を胸に抱えながらはやる気持ちでうきうきした気持ちで歩いていた。自分の店の出店がいよいよ現実味を帯びてきてソワソワしていた。末広がりみたく夢が実現していくのを感じた。真広はマンションの駐輪場を通り過ぎようとした時、駐輪場の奥に少年達が数人、しゃがんでたむろにしていた。
「おまえ、もっと詰めろよ。向こうから見えるだろ」1人の少年が少し離れた所にしゃがんでいる少年にもっと輪になるようにうながした。
真広のヒールの音は駐輪場に鳴り響いた。少年達が一斉に真広を振り返った。真広は一瞬、凍りついたように立ち尽くした。少年達の表情(かお)はどこか鋭く悪い感じを覚えた。真広は急いでその場を立ち去り、部屋まで走っていった。真広の去っていく後ろ姿を1人の少年がどこかで不思議そうな顔で見つめていた。
(あの人・・・どこかで・・・)
慌てて部屋の中に入り鍵をかけるとドアの丸い覗き穴から外の様子を見て誰もいないことを確認するとほっとしたように中に入った。
(なんでこんな家賃の高いマンションの前にあんな柄の悪そうな、育ちの悪そうな少年達がいるの?あぁいうの、大っ嫌い!)真広はソファーに寝転んだ。
つづく、、
p.s 今日の分は更新終了ー!昨日といい、今日といい忙しかった疲れたー、ブヒー
私はこれから、ブログには余計なことを書かないようにします。雑誌にまで見られていたなんて、、びっくりー!小説だけで勝負していきたいので、、95%、小説だけのブログにしますっ⭐️これからは余計なことは書かないようにしますぅー!小説以外のことは書かれたくないよー!
評価、批判は小説だけに。。!占いとか他のダイエットとかいろいろ書いたけれど、あれは戯言なのでスルーして下さいね。
ただいま、カフェで休み中♪