第8部 悲しみの雨 第3部 一途な愛だけを信じて | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
真広は新会社設立まで着々と準備を進めていた。ある日の午後イチで真広はマネージャーの沙耶を呼び出した。

「社長、お呼びですか?」

「そこに、座って」真広に言われると沙耶はソファーに腰をかけた。真広も対坐するように腰をかけた。

「用というのは他でもないんだけれど、あなたにミッションを与えようと思うの」

「・・・?」沙耶は小さく首を傾げた。

「女の子がリラクゼーションに好むものをマーケティングしてきて欲しいの。そしてレポートにまとめてきて!」

「マーケティング方法はどうされますか?」

「街頭アンケートやインターネットを駆使した口コミやあとは若い子が繰り出す街なんかに出かけてあらゆる角度から研究してきて頂戴!」

「はい、わかりました。レポート用紙は何枚位がいいですか?」

「数枚でいいわっ!」

「かしこまりました。あっ、社長!」沙耶は含み笑いを浮かべながら呼びかけた。

「何?」

「男の子が好むリラクゼーションのマーケティングはいいのですか?」

「えっ?男の子?いいわよ!私、少年とか好きではないのよ。男性は好きだけれど少年とか男の子ってはっきりいって好きでないのよ」

「へぇ・・・」沙耶は真広の意外な答えにほんの少しだけ戸惑った。


誠一はワンダーリビング不動産会社の社長室で昨日の直未の話を思い出すと、内心、暗闇をさまようように、げんなりしていた。早く別れる為には、真広を説得して肩代わりしてもらう必要があった。でも不審がられたら終わりだ。真広を好きだと思う気持ちに嘘偽りもないのだから。別居して真広と暮らすことも出来るけれど、自分に女がいると知ったら直未は逆に簡単に別れてくれないような気がした。債権を返済しても、今度は養育費という問題を突きつけてくるだろう。ましてや女がいると知ったら精神的苦痛を味わった云々いって別の慰謝料を請求されそうな感じがした。一週間の半分を仕事といって帰宅しなかったら怪しまれるのも当たり前か?ー今さら気にすることもない。

誠一はソファーにもたれながら室内に据えてある小型テレビをつけた。昼のニュースが流れていた。

「昨日、夕方頃、民家で不審火が2件ありました。いずれも至近距離だったため、犯人は近くの土地勘のあるものの犯行ではないかと警察は慎重に捜査しています」ニュースキャスターは淡々とニュースを伝えていた。誠一はぼんやりと画面をみていたが次第に釘付けになった。事件発生現場が、真広と暮らしているマンションから近くでもあった。

「では次のニュースです。佐賀県では恒例のお祭りが催されました」モニター画面に祭りの様子が写しだされると、誠一はリモコンでテレビを消した。


つづく、、


p.s

新年あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたしますっウインク

私は今日から新年度の創作活動を始めました。なんか物語をノートに練っていて疲れてしまい、一息ブレイク★

物語はやっぱり考えるのは難しいし、パワーがいりますねっえー今年の目標はこの小説を前半で終えて、後半、新しい小説を始めることかな?頑張ルンバー!!

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pp.s..このお正月は、「最高の恋~恋はドゥングンドゥングン~」をみてましたハート超ー面白い!!クォリティーが高すぎっ!ずいぶん前に1話だけみて、終わってしまったけれど、4話までいっきにみたらやっぱり面白い!!すごいエンターテイメントです!私もこういう作品も描けるようになりたいですねっ!!