第2部 トライアングル 最終章 この暗闇(げんじつ)を超えて | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

「もう僕は君とのこと、今までのこと洗いざらい警察に言うよ。これで君とやっとさよならできるから」勇起は口元に微かに笑いを浮かべた。

「警察・・・」

「さよなら・・・」

「私は別れないわよ!例え国に返されてもまた別の入り口から入ってくるんだから!」強気に言い返す由花。

「そう、、僕には関係ない」うなだれる勇起。

「絶対に認めないわ!いつ話すつもり?」見下すように勝気な由花。

「・・・・・僕は・・・・君の奴隷じゃない!!」

由花は勇起に強く抱きつき唇を寄せた。勇起は軽く口付けを交わすと反射的に体を両手で離した。

「さよなら」

部屋の扉を閉めた時肩に背負っていた呪縛がシャーッと解けたような気がした。

勇起は扉に凭れた。

(終った・・・・・・)


                            つづく、、