月曜の朝、すっかり寝坊してしまった。
昨日の日曜午後、わたしの大好きなセパンF1サーキット(マレーシア・クアラルンプール)で開催された、マレーシアグランプリ・レース中の事故でmotoGPクラスのイタリアンライダー、マルコ・シモンチェッリが亡くなった。
シモンチェッリは、一見パゾリーニの映画に出て来そうな、いかにもイタリアの人の良い青年といった風貌だ。
前日土曜の国際映像でも、ピットでの茶目っ気たっぷりの様子が映し出されていた。
そんな親しみやすい24歳の青年だが、いざレースとなると、ぎりぎりアグレッシヴな走りでファンを魅了する。
ちょっと危なっかしかったのは確かだけれど、まさかこんなことになるなんて。
わたしは、その事故の瞬間、配信された国際映像を信じられない思いで見ていた。
事故の直後、TwitterのTimelineがモータースポーツファンや関係者の驚きや悲しみ、嘆きの声で埋め尽くされる。
そして、現地時間の16時56分(東京時間:17時56分)、ドルナのアナウンスメント。
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ニッキー・ヘイデンのTweetが印象に残っている。
(と、ここで確認するため彼のTweetを見たら、ニッキーのアイコンがシモンチェッリになっている。)
@NickyHayden69
Sometimes life just don't make sense... RIP #58 your were a star on & off track we all going to miss you... #MotoGP #family
16時間前
ライダーたち、motogpファン、レース関係者、それぞれが自分たちの言葉でシモンチェッリに哀悼の意を捧げている。
献杯って知らなくて乾杯って言ってる娘もいるけど(;^_^A)、思いは皆同じだよね。
なぜ?
ふと気づくとTVでは、映画「ダイ・ハード3」が流れていた。
ハリウッド映画のヒーロー、ジョン・マクレーンは、テロリストに乗っ取られた高層ビルや飛行機から、何度も何度も生還するけれど、ファンタスティックな走りのライダーは生身の人間、二度と私たちの世界に戻って来ることはないのだ。