ラップランドといえばトナカイとサンタクロース。
そして、ラップランドマジック。

そのラップランドの映画「ククーシュカ」The Cuckoo / Kukushka, Куку́шка
2002年のロシア映画で2006年公開、配給は大好きなシネカノン。

Monody-ククーシュカ

行かせはしない、私が腕をつかんで死の国から連れ戻そう。
犬の遠吠えを聞いたら引き返しなさい。

あんたの魂を捕まえよう、体から離れていかないように

犬の遠吠えを聞いたら死の国への道から引き返しなさい

私は風、強い風。 あんたを岸まで運ぼう。
岸にいる犬の遠吠えを聞きなさい・・・・・・


何度見ても心揺さぶられるシーンです。
ロシア軍大尉イワンに撃たれたフィンランド軍のヴェイッコ、
そのヴェイッコを瀕死の淵から救い出そうとするサーミ人のアンニ。

荒涼としたラップランドの風景を背景に響く太鼓の音、アンニのまじないの言葉、
そして、アンニがまねる犬の遠吠えの声・・・・・
なんと詩的なシーンでしょう

Monody-ククーシュカ
Monody-ククーシュカ
 ロシア語、フィンランド語、サーミ語の三言語が織り成す、
おかしくもあり、微笑ましくもあり、そして、ポエティックな映画です。
ククーシュカ ラップランドの妖精 - goo 映画

何で同じDVDを借りてしまうのだろう。
見たのです、このDVD。ずっと以前に。

そんなに面白い映画でもなかったのに、
きっとタイトルに惹かれたのでしょうね。
Monody-隠された記憶


一本の贈られてきたビデオテープから暴き出される過去の秘密。
そして、崩壊していく夫婦、家族の世界。

『ファニーゲーム』で知られるミヒャエル・ハネケ監督が、カンヌ映画祭やヨーロッパ映画賞で多数の賞に輝いたスリラー映画だ。ある一軒家の外観を正面から捉えた映像にスタッフ&キャストのクレジットが被さる、何の変哲もないオープニング・ショット。やがてこの映像はキュルキュルと巻き戻され、何者かがその家の住人であるTVキャスター、ジョルジュの元に送りつけてきたビデオ映像だったことがわかる。 撮影者の正体は誰なのか、目的は何なのか。謎解きの重要なヒントは、少年時代にある罪を犯したジョルジュの記憶とラスト・ショットに凝縮されている。ぶっきらぼうなラスト・ショットでは何も事件らしいことは起こらず、表面的にはまったく“衝撃的”ではない。「えっ、これで終わり?」と面食らう人もいるだろう。しかし、そこにはある登場人物の姿(しかも複数)が確かに写っており、彼らがビデオの撮影者なのかもしれないとの推理が成り立つ。また同時に、このラスト・ショットは前述したオープニング・ショットとそっくりのアングルで、何者かが盗み撮りした映像とも解釈できる仕組みになっている(=盗撮者を別の誰かが盗撮している!?)。こうなると観る者は袋小路に陥り、ハネケ監督に脱帽せざるをえない。明快な答えを求める人にはお薦めできないが、これは映像が提示する真実とは何かという問題提起をも含む超一級のスリラーだ。その“緻密なる不条理”というべき迷宮を覗いてみる価値はある。(高橋諭治)
Yahoo映画より


書かれているように「え~~エッ、これで終わる??」という映画です。

一本の謎のビデオテープを通して、
淡々と描かれていくストーリー、ちょっと期待するのですが・・・

ジュリエット・ピノッシュだったんだとは
Monody-隠された記憶

後になって知ったのですが、個人的にはあまり好きではない女優でしたが、
やっぱりども好きにはなれないし、好んで見ようとも思わないのに二回も見てしまった。

結構、ラストのシーンに話題が集まっているようですが、
どうも、「え!?」のほうが私的には強くて、
「スリリングなストーリー」とも思えなくって、はたまた、
現代社会に渦巻く個人的・政治的抑圧に対する当事者の逆襲とも思えず、

「なんだったの?」 で二回目も終わってしまいました。

映画通ではないのかしら? と自問さされる作品の一つです。


1985年のイギリス・アメリカ合作映画。
監督・脚本はテリー・ギリアム・・・・といえば
この映画! と言いたいDVDを行きつけの店で発見!
「すご~~、この店においてある!なつかしい~~」



初めて見たときには「なんのこっちゃ」という感じでしたが、
数年後には当の本人自身、アート系の映画でかなり洗練されていたので、
この映画の面白さにどっぷりと浸かったものでした。

ロバート・デ・ニーロをなんとも贅沢な使い方をしているのですが、
登場シーンも当然少ないのですが、これがまたすごく存在感があって、
そういう意味でもこの映画に「重み」が出ているように思えます。

忘れられないシーンもいくつかあって、「そうそう、このシーン、この絵」
Monody-4 この天使が登場する絵が印象的でした。
そして、主人公サム(ジョナサン・プライス)の母親、
若返り手術のシーンは忘れられません
Monody-3

一体何が現実で何が幻なのやら、悪夢なのか良い夢なのか・・・・Monody-5 
Monody-ブラジル
 近未来のどこかの国、決してタイトルの「ブラジル」ではありません。
近未来の「レトロな感じのコンピューター」社会、
(ブレードランナーを彷彿させます)
管理社会から自由へと脱出をはかる主人公、
現実と夢ともつかないあらゆるシーンで
アレンジされて流れる音楽「ブラジル」

悪夢のようなイマジネーションの映像化と
軽快なラテンリズムの音楽との融合は絶品★★★★★

見るたび深い面白さがわかってくるような作品です。

おっと、金曜日、金曜日。
金曜日といえばGyaOで見なくては「インベイジョン」

今日は18話。残すところ後4話、そして前回は・・・

宇宙人が生まれるのかと思ったら殺されてしまった。

あ~~~イライラする、それがこの「インベイジョン」
Monody-インベイジョン


「オマエ、はっきりしろよな」と言いたくなる主人公たち。
「何がしたいんよ?!」「はっきり言えよな」・・などなど

いわゆる侵略系SFなのだけれども陰謀も見え隠れ、
水の中に住む地球外生命体が嵐とともにどうにかなったような・・・

今回の18話、ちょっとスッキリしたシーンがありました。
家族の写真を銃で撃つ息子ジェシー。
「そうそう、ホンマや。銃でも撃ちたくなるよな。
 それにひきかえ、ラッセル、いい加減、ハッキリ表現せ!」
Monody-ラッセル
 
このラッセル、どうもいつも煮え切らない。
パークレンジャーなのに優柔不断としか思えない言動。

どうもシリーズ2は製作が打ち切られたドラマらしいです。
ということは・・・・・
きっと、ラストは視聴者の期待に応えるものではなかった?

以前、とても好きだったドラマ「オデッセイ5」というのがありました。
http://www.ntv.co.jp/ushimitsu/odyssey5/index.html
最初の頃はSFタッチの素晴らしいとても面白いドラマでしたが、
途中から展開がおかしくなって、有らぬ方向へいき始めました。
と思っていたら、これも、製作中止になって、それっきり・・・
「どうしたかったん?」というような結末で終わってしまいました。
Monody-オデッセイ5


この「インベイジョン」もイライラしながら見て、
結局はそういう、ある意味、「驚き」のラストになるのでしょうか・・・
公式サイトはこちらAXNhttp://axn.co.jp/invasion/photogallery.html

ずっと気になりながら85分という短さ、ストーリー性から
見終わって恐らく欲求不満を感じるだろう・・と思って延ばし延ばしになっていました。
が、「旧作50円」というイベントのおかげで、やっと見ました。
Monody-カンダハール 
Monody
                   右の女性が主人公ナファス

恐らく、カンダハールには行き着けないのだろう・・・そして、
恐らく、ナファス(主人公の女性)は妹には会えないのだろう・・・

エンディングに「え!?それで終わる?」と感じながらも
始めから終わりまで引きこまれて見てしまった85分。

アフガニスタンが題材となり、「国際社会に見捨てられた国」
と云われる国で生きる人たちの姿が残酷でもあり、
またそれとは裏腹になんともいえない「生身の人間」を感じる実相。

死人から取った指輪を買え、とまくしたてる少年、
義足が違うと妻の足の大きさにこだわる男、
空から落とされる義足のパラシュートへ向かって走る松葉杖の男たち、
女装をしてカンダハールまでの婚礼の集団に紛れ込む男・・・・

アフガニスタンの現実を生きる人々の「たくましいユーモア」、
現実が映像に昇華されているマジックにやられてしまって、
ナファスと同行しているような錯覚さえ覚えてしまうのです。

素晴らしい作品なのに、今まで棚から取っては置いてを繰り返していたことが
なんだか「もったいない」ことをしていた、と思ってしまいました。

女性が顔を覆う「ブルカ」。彩り鮮やかなこの集団が登場するシーン、
Monody アフガニスタンから逃れるために息子を女装させたり、
自ら女装した男、そして、それぞれの集団は目指す地へと分裂。

検問を越える為に他人の親戚になったり、
架空の家族を作ったり・・・

ナファスは恐らく、ここを越えることはできなかっただろう・・・


SAFAR E GANDEHAR
監督・脚本:モフセン・マフマルバフ
製作国:2001年イラン・フランス




1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ人になった。
王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、
民間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであった。
女王はコメントを避けるが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。
やがてダイアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられるようになる。
若き首相ブレアは、国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいく。

クィーン - goo 映画

Monody-クィーン 主演のヘレン・ミレンの素晴らしい演技。
そして、当時のニュースフィルムを使った効果で
まるでドキュメンタリータッチの展開。

想像していたよりずっとよくできた作品でした。
エディンバラ公を演じているジェイムズ・クロムウェル 、
幅広い役を演じてきていますが、エリザベス女王の夫ということもあって、
ちょっと「脇」によっているのですが、
それでもあのかもし出される雰囲気は、
「24」でのジャック・バゥワーの父親を思い出しました。

脚本家 ピーター・モーガンは、英国王室に近い関係者や、
女王や王室一家について綿密な取材を行ったそうです。
http://www.queen-movie.jp/公式サイト


事故後の様々な憶測、陰謀説などは描かれていません。

が、事故直後の7日間の「舞台裏」を見ているようで興味深い作品でした。



行きつけのレンタル店がときたまするイベント「旧作半額」
旧作は100円なので50円ということになります。
こうなるとなんだかレンタルしないと「損」のような気がして、
「何を借りようかな、アレをもう一度見たいし、これ見てないし・・・」

で、やっぱり再見してみたかったのがコレ

Monody-マトリックス


初めて見たときには何が何だかわかりませんでした。
「マトリックス」を何度見てもわからない・・・そのうち
「マトリックス・リローテッド」ができて、そして「レボリューションズ」ができて、
それでもわからない。とんでもなく想像もついていけない世界での話。
でも、好きな映画系統なので何回もレンタルしてみてましたっけ。

そして、ひさ~~~しぶりに三部全てを再見。
いや~~ストーリー以外にいろいろなことの再発見。

と言うのは、出演者を見て「あれぇ、あの人やん」「この人、何かの映画で見たけど・・・」

一番驚いたのが「リローティッド」に出ていたハリー・J・レニックスhttp://www.harrylennix.com/

ロック船長の役でしたが、なんと「ER」や「24」にも出ていたんですね。

「ER」ではシーズン3だったと思うけど、HIVpositiveのドクターアシスタント、
ジェニーと一時期つきあうドクター役で数回登場。
このときには「マトリックス」に出てたなんて気がつきませんでした。

Monody-ハリー・J・レニックス


同じ作品を何度も見れるタイプなので、時々こういう発見をしてしまいます。

「マトリックス」何度みても理解はできないけれども、
やっぱり凄い作品で、やっぱり面白いです。

[ロビン・ウィリアムズとエリック・アイドルのカエルの王子さま & クラウス・キンスキーとスーザン・サランドンの美女と野獣」というなが~~~いタイトルですが、
新作DVDにリリースされてみれるようになりました

Monody-フェアリー・テールシリーズ

 

このところ、こんな、何と言えばいいのか、
パロディっぽい作品が続いていますが、少し癖になる愉快さがあります。

でも「本当は恐いグリム童話」みたいで、子供は見ない方がいいかもしれません。

しかし、ハリウッド俳優ってのは素晴らしいですね。
こんなTVシリーズ系にも、まるで、映画のように出演しているのだから・・・

ロビン・ウィリアムズ、 スーザン・サランドン スティーヴン・エリオット
キャンディ・クラーク クラウス・キンスキー テリー・ガー ルネ・オーベルジョノワ

■フェアリーテール・シアター
1982年から1987年までアメリカの“Showtime Networks”で
放送されたTVシリーズ「フェアリーテール・シアター」。
製作総指揮はアルトマンの「ボウイ&キーチ」、キューブリックの「シャイニング」のヒロイン、
シェリー・デュヴァル。古今東西の名作童話をティム・バートン、
フランシス・フォード・コッポラをはじめとする錚々たる映画監督たちと、
アメリカン・ニューシネマを思わせるムダに豪華でカルトな俳優たち
さらにミック・ジャガー、フランク・ザッパなどのミュージシャンが寄ってたかって映像化!!
(AMAZON作品紹介より)

大人のための「名作劇場」で、愉快、爽快。


いや~~とても童話とは思えない楽しさがありました。

日本では作れないだろうな、という映画。
おもしろい! と云えるけど、個人的にはベン・スティラーは好きではありません。
が、「探して」みたかったのです、トム・クルーズなどを・・・

最後までわからない、と書かれてあったりしたのですが、
登場してすぐにわかりました。かなり変装はしているのですが、
声のトーン、垂れ目、英語の言い回し、などなどで。
とにかく豪華俳優陣がハチャメチャ・・出演
Monody-トロピック・サンダー
主役とされている3人以外に「あれ!!!」っと出演。
ワ~~~ マシュー・マコノヒー、ワ~~~ ニック・ノルディ  ワ~~ ・・・・
そして、彼女はもしや??彼はもしや・・・・公式サイトhttp://www.tropicthunder.com/intl/jp/home.html

やっぱり彼がトム・クルーズだったのね
出演陣以外にも映画ネタが、これがまた面白いのです。
「僕らの未来へ逆回転」の映画ネタや
「サーチャーズ2.0」の映画ネタとは違った面白さ・・・これだけでも十分

春爛漫、満月の夜にこういう映画で狂ってみるのはいかがかな?



時代劇ではないのに日本のダークヒーローとでもいいましょうか、
あの「座頭市」を「瞽女」にしたてた作品。
勝 新太郎さんも遥か彼方でびっくりしていることでしょう。



主演の綾瀬はるかについてはゼロに等しほど何も知りません。
大沢たかおが出ているので見たかったのと、それなりに「女座頭市」に興味があったので・・
何しろ「座頭市」は70年代TVドラマ世代ですから。

こういう「時代劇」ではない「時代劇風」の作品、
「あずみ」や「shinobi」というのも見てきましたが、
「文化の坩堝」のようで、それなりに楽しめます。

音楽がこういう「時代劇風」映画にも関わらず、オシャレですよね。驚きです。
ワーナー・ブラザーズが配給元になるとこうなるのですね。

大沢たかおはちょっと時代物はどうかしら・・・
中村獅童は何の映画に出ても濃い。

まあ、いいんじゃない・・・という作品でした。