ヴェルサイユで王妃気分! 1日目 | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

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もう去年の話になってしまいますが

12月のクリスマス直前に家族でヴェルサイユに行ってきました。

 

ここは、パリ中心から30分くらいの郊外。

旅行客なら「遠い」とは思わない場所ですが

住んでいると遠い。さらにうちからは100分くらい。

 

クリスマスってだいたい電車がストライキするんですよね。

実際に、クリスマスのヴァカンスに入った週末と

クリスマスの24,25,26とストライキしたし!!!

なので、影響がでそうな長距離はやめて(ただでさえ混むし)

東京ー横浜間くらいのヴェルサイユに小旅行を企画!

 

ヴェルサイユといえばヴェルサイユ宮殿ですよね。

私も何度となく行きました。ここだけなら日帰りできます。

でも、ヴェルサイユ宮殿の敷地ってとても広くて

観光できる場所

(ヴェルサイユ宮殿、大トリアノン、小トリアノン、王妃の農村)

だけでも、5時間くらいは見ておいた方がいい気がします。

 

今回は1泊したので、1日目のことをこちらに書きますね。

2日目はまた次回。

 

1日目は、お昼くらいにホテルにチェックインしました。

お部屋でちょっと休憩して、街をブラリ。

この日はとにかく寒く気温が0度と氷点下を行ったり来たり。

どんなに歩いても寒くてしんどかったです!
 

ヴェルサイユはブルボン王朝が政治の中心にした街で

都市が完全に王朝のために作られているんですよね。

街の中心にヴェルサイユ宮殿があり

道は馬車がたくさん通れるようにとても広く

宮殿から町が見渡せるように周辺の建物は低いのです。

バリとは違い、とてもスッキリしていて別世界です。

 

権力と富が集まると、いろいろなものが発展します。

特に「香り」という視点で見ると、王侯貴族たちは

香水を必要としたので、フランスでは香水産業が盛んになります。

南仏のグラースで芳香植物を育て、香水原料を作り

調香してヴェルサイユの王侯貴族たちがつける。

これはファッションでもお料理でも同じ構図ですが

ブルボン王朝の崩壊の日まで

ここに「最高のもの」が集まったのですよね。

 

ちなみに、フランス革命後は彼らのお客さんは

王侯貴族たちからブルジョワジーに移るので

ヴェルサイユからパリに舞台が移ります。

 

だから、実際にヴェルサイユにそのまま残っている

香水の施設というのはないのだけど

(革命で全部破壊されたと思います)

栄華を極めた場所なので、

香りにまつわる施設がヴェルサイユにはいくつかあります。

 

まずは世界に誇る調香師養成の高等専門学校があります。

ここ付属の香りの図書館が素晴らしい。

セミナーもしょっちゅうやっています。

ただ、この日は冬のヴァカンス中で休み!

 

2013年くらいだったと思うのですが

ヴェルサイユ宮殿の横に「香りのお庭」なるものが登場。

私は1度だけ行ったことがあるのですが

歴史的な香水屋さんのゲランと手袋屋さんなどがあり

香料原料をかいだりできる施設があり

香料植物が植えられて、壁には香料についていろいろと書かれていて...。

 

ここを楽しみにしていたのですが

ゲランも手袋屋さんも撤退していました!
手袋を買おうと思ってたのに!!!

 

なんで手袋?とお思いの人もいるかもしれません。

香水というのは、手袋の皮の匂いをマスキングするために

貴族が手袋に振りかけたのが始まりなんですよね。

貴族が手袋をつけなければ、香水は発展しませんでした。

 

で、香料原料を嗅げる施設も見当たらず。。。

新型コロナで観光客も激減し、オフシーズン。

芳香植物も咲いているわけがない(バラが少し花開いていました♡)

さらに超寒くて、家族と一緒だし、諦めました。

季節の良いときに香りの図書館と一緒にリベンジします!

 

歴史が大好きな私は、過去にミュゼのブログをやっていて

そのときありとあらゆるブルボン王朝とフランス革命期の本を読みました。

『ベルばら』もそのとき日本から取り寄せて読みました♡

この時代の文化史はちょっとだけオタクです。

 

世界史を専攻していたら、きっと見たことのある

「テニスコート(球戯場)の誓い」。

特権階級の議員が多く、平民代表の第三身分の声が反映されない

議会のシステムじゃ意味がないじゃないかー!と

投票の仕方について第三身分の議員が一致団結するんですね。

その舞台がこのテニスコート。

なんとヴェルサイユ宮殿のそばに今もあるんです。

 

私も今もあるとは知らず、狂喜乱舞して行くと

「球戯場通り」はあるものの、建物がない。

というか、工事中の大きな建物があるんですよね。。。

確認すると、2022年まで工事中。ああ、入れなかった!!!

 

その後、ホテルの方がお勧めしてくださったクレープ屋さんで

遅めのランチをとり(=暖をとり)

寒すぎて、今日は宮殿はやめた方がいいと決断し、街歩きを。

教会や美術館などがあるというので歩くのですが

ことごとく工事中!
唯一教会はやっていました。

 

17世紀に王宮がベルサイユに移ると

急ピッチで街が作られます。

必要なものは、教会。

王侯貴族たちの宗教儀式をやる場所ですからね。

こうしてノートルダム教会ができたのだそうです。

 

ただし、フランス革命によって荒廃。

装飾品の多くがなくなっているので

17世紀にできているとはいえ、中は結構スッキリしていました。

 

ことごとく工事中や閉館で(閉館日でもないのに)

あとの見所は屋内マルシェくらい。

ノエル前で賑わっていましたよ!

4つのセクションに分かれていて

その入り口に「ハーブ」とか「小麦粉」とか書いてあります。

そういうカテゴリーで商人が売買をしていたんでしょうね。

ルイ13世によって建てられ

フランスで2番目に大きいマルシェだそうです。

 

街歩きをしてみたものの、観光施設が開いておらず

本当に街をぶらぶらしただけなのですが

ブルボン王朝が必要とした施設が集まっていて

石畳の上を馬車を走らせて生活していた

17世紀をイメージしながらお散歩できました。

 

とはいえ、ただただ古いわけじゃなくて

シックなヴェルサイユ市民が通う素敵なお店もいっぱいあり

クリスマスの買い物で賑わっていました!

寒ささえなければ、もっとウロウロしたかったのですが(笑)

またいつでも来られるので、今回見られなかった場所も

また来たいと思います。

 

ヴェルサイユ宮殿編は次回♡



結構大きい素敵なシャペルでした⛪️