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ニューヨークから始まった
シティカクテルの旅
時々、
ウィスキーの旅
を
織り交ぜて
あちこち移動します
旅をしているような気分と
飲めなくても飲んだような気分を
感じていただけると嬉しいな
初めましての方は、
気分は5番街 からも
ご覧になってみてくださいね
こんにちは
今日は、スペイサイドへ
ニッカウイスキーの創業者
竹鶴政孝氏が
ウイスキーの製法を
学んだ蒸留所のひとつ
としても知られているのが
ローゼス地区の
グレンロセス蒸留所
ローゼス地区は古くから
ウイスキー産業が栄えている街で
今でも名だたる蒸留所が
稼働し続けていますよ。
蒸留所の名は
ローゼス川の谷間に
建てられたことから
グレン(谷間)、
ロセス(ローゼス)と
名付けられたとか。
コロンとかわいい
ボトルデザインでしょ
そのせいか、
女性人気が高いらしいですよ
1878年に設立された
グレンロセス蒸留所は、
創業当初から
トラブル続きな蒸留所でした。
資金を借りていたメインバンクが
蒸留所建設中に倒産
そのため規模を縮小しての
建設となりました。
その後も、
1897年12月には
増設工事後、火災が発生
1902年に第一倉庫から火災発生
熟成中の大量の原酒を
失ってしまいます…
1903年に爆発事故発生
1962年にも火災発生
ダメージの大きい火事ばかりです
高いアルコール濃度の
ウイスキーは燃えやすく、
蒸留所はその代償を
払わなければならないとはいえ、
ちょっと気の毒
ですが、
多くの困難に見舞われながらも
力強く再建を繰り返してきたのですよ。
原酒が高品質なことから、
ブレンデッドウイスキー業者から
特に支持されているモルトウイスキー。
有名ブレンデッドウイスキーにも
原酒提供しています。
カティーサーク
フェイマスグラウス
の味を決める
大切なキーモルト
の一つなのです。
ところで、
グレンロセスのスチルハウスは、
キリスト教の
大聖堂のような雰囲気
そのことが、
関係があるわけではないのですが…
実は、このスチルハウス…
幽霊が出ることで有名なんです
えぇっ
1980年代に
スチルハウスを拡張工事して以来、
ナイトシフトの職人たちが
幽霊を見るようになりました。
その幽霊、
バイウェイという黒人なんだとか。
やけに具体的ですね
バイウェイは、
地元では有名な人物。
バイウェイは、
グレングラント蒸留所の2代目
メジャー・グラントの
執事をしていたんですよ。
南アフリカで孤児だった
バイウェイを連れ帰り教育し、
執事としてそばに置いたのです。
1972年に亡くなりましたが、
グレンロセスすぐ横の
共同墓地に眠っています。
幽霊の姿をナイトシフトの職人たちが
たびたび目撃するようになったことで
みんな怖がってしまい、
ナイトシフトには
入りたがらなくなりました。
ここに登場するのが、
超常現象の第一人者
セドリック博士
蒸留所は
霊が出るようになった原因を
探るよう博士に
依頼するのです。
博士はほどなくして
バイウェイの墓に
たどり着いたそう。
そこからいろいろと
調べていくと、
グレンロセスの
新スチルハウスの場所が、
バイウェイの
散歩コースだった
というのです。
散歩コースを
邪魔されたバイウェイは、
夜な夜なグレンロセスに
現れていたとか。
へぇ～
このことを知った
セドリック博士が
”散歩コースを
変えてくれないか”
と交渉したといいます。
交渉
どうやって
おっしゃることは
よ～くわかります
でも…
セドリック博士が
交渉して以来、
現れなくなったのもまた事実…
その後蒸留所では
バイウェイの慰霊祭を開くことにし、
グレンロセスの職人たちは、
”トゥーバイウェイ（バイウェイのために）”
といって乾杯するのが
習わしとなったそうですよ。
信じるのも信じないのも
あなた次第ですけどね
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