海の声を聴く | いよひめのつぶやき

いよひめのつぶやき

シングルマザーが母業を引退して海辺の街にフラリとやってきた。ラムネ色の海とトンガリ帽子型の山に囲まれた暮らしの話。

この冬は、テレビをつける度に

新型コロナの話題ばかり。

そしてその状況は自分の仕事にも

大きく影響しています。

移住希望者からの新規の相談が減って、

私自身も戸惑いや不安の多い冬になりました。

 

「人間社会に疲れたら海の声を聴きに行こう」

というのが、

私の手っ取り早い心のメンテナンス方法。

 

普段「パトロール」と称して

自転車であちこちの海辺を走っているので、

最近ゴミの増加が気になっていた

いくつかの海岸のビーチクリーンを

一人でゆっくりやって、

気持ちを整理しようと思いました。

 

浅海(あさなみ)の海は北条でも一番静かなビーチ。

瀬戸内ならではの向こうに見える島影が

ここではとても遠い。



ゴミ拾いをすると、

人間の嫌な部分に直面することが多々あります。

食品トレイをゴミ袋にまとめた物を発見。

袋にまとめたゴミが海岸に捨てられているのは

割とよく目にする光景です。

 

 

年末を迎えた今週は「海への感謝週間」と

勝手に決めたので、また次のビーチへ移動します。

松山市が管理する「わくわくランド」という

海を見晴らす遊具のある公園へ。

 

冬の正午でも雲が低いと夕方みたい。

 

5月の朝に撮ったもの。

来年の春こそ海に向かって芝滑りをやりたい。

 

この公園の一番下にある砂浜の所で

ゴミ拾いしました。

市が管理する公園と言っても、ゴミは年じゅう漂着します。

 

 

このゴミの量はとても少ない方。

風や潮の流れの関係で冬は夏より少なくなるそうです。

 

ここに瀬戸内海のゴミについての資料があります。

 

 

 

瀬戸内海のゴミの量は年間4600トン。

その内の13%を国が回収船などで回収し、

15%を私たち市民を含むボランティアの活動で

回収しています。

残りの72%は回収されないまま

外洋へ流出するか海底に沈んでいます。

 

市民のビーチクリーン活動による回収では

ゴミの量を減らすところまでは追いつきません。

むなしさを感じてやめてしまう人もいるでしょう。

 

でも、ビーチクリーンは

ゴミの量を減らす為だけではなくて、

地域の人同士のつながりを作ったり、

地域の活性化にも役立つ可能性がある。

そう思っています。

 

そんな気持ちから、不定期的に

有志を募ってビーチクリーンイベント

みたいな事をやっています。

 

青いサンタ服は

ビーチクリーンのNPO法人からの支給。

ドラえもんではありません。

 

今回は 「海さくら」という

ビーチクリーンのNPO法人が主催している

「ブルーサンタ」というイベントに参加してみる事にしました。
 

私が結成したビーチクリーンのグループだけでなく、

松山周辺で活動する4つのビーチクリーングループが

北条の海に集合。

みんなで青いサンタに扮して

北条の広範囲のビーチでゴミを拾いました。

 

 

 

↑これは何だと思いますか?

なんと、保護猫ちゃんが飼い主さんの背中に

背負われて「捨て猫反対!」を訴えています。

猫を背負い、こんなPRもやりながらのゴミ拾い。

参加者の注目を集めました。

こういうのも大いにアリだと思います。

 

車で来る参加者に駐車場を提供してくれた

近隣の会社の方も参加して、

最後に会社のPRグッズを配っておられました。

地域の人が、他の目的も兼ねて参加するのも

いいと思っています。

そんなところから地域活性化に繋がればいいなと。

 

まだまだこれからの道のりではありますが、

海はいつも優しくそこにいて、

楽しくビーチクリーンさせてくれるのです。

 

海さん今日もありがとう。。。