「私」が生まれてから
「今の私」になるまでを振り返る
『私が「私」になるまでの話』
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セカンドソウル心理学
セカンドソウルカウンセラーの
こんのなおみ です。
セカンドソウル心理学とは…
→全13話、一気読み！【セカンドソウル心理学とは】まとめ
帰宅すると家にいたのは、
じいちゃんと弟。
お父さんとお母さんは
それぞれ救急車で病院に向かい、
ばあちゃんは
それに付き添っていったとのことでした。
私の実家は農家で
サクランボを作っているのだけど、
その日は
サクランボを鳥から守るための網を
木全体にかける作業をしていたそうです。
そんなサクランボ畑のすぐそばには、
高架橋ではなく地面と同じ高さを
山形新幹線「つばさ」も走る線路が通っていて、
サクランボの木に網をかけようと、
お父さんとお母さんで長い鉄パイプを
使って作業していたら、
鉄パイプが新幹線の送電線に近づいて
感電してしまったという話でした。
ドーン！と言う音がして
お父さんとお母さんは地面に倒れ、
お母さんの服は発火…
ばあちゃんはその火を消そうと、
両手でお母さんの服をはたいていて、
その傍らで弟が
「誰かーー！誰かーーー！」と
助けを呼んだことで、
その声に気づいた近所の人が
救急車を呼んでくれたのだそうです。
現場になった畑に行くと、
サクランボの木の近くに
投げ出された鉄パイプと、
草が焼け焦げたような跡がありました。
じいちゃんに連れられ、
弟と私と3人で
救急車の行先だと思われる
市内の病院に行ったのですが、
お父さんもお母さんも
その病院で対応できる状況ではなく、
車で1時間以上かかる
大きな病院へ運ばれたと話を聞き、
その病院へ車で向かったのですが、
道中のことはよく覚えていません。
大きな病院につき
ばあちゃんと合流したのですが、
泣いていたばあちゃんの
両手はやけどで痛々しかったなぁ…
お父さんは大部屋にいて
話ができるくらいでしたが、
お母さんは全身のやけどで
意識がなく個室にいて、
やけどに対応する
特殊なベッドに寝かせられて、
人工呼吸器のようなものが
装着されていました。
診察室にみんなが呼ばれて
先生から聞かされたのは、
「お母さんは、今晩がヤマです」
TVでよく聞くセリフが
私の身に降りかかるなんて
思ってもいなかったし
信じられないしで、
ただ呆然とするしかありませんでした。
その後、
もう一度お母さんの個室に入り、
意識のない
お母さんに声をかけながら、
「もしかしたら
生きているお母さんと会うのは
これが最後かもしれない」と思うと、
とても不思議な気持ちだった記憶です。
じいちゃん、
ばあちゃん、
弟と私とで家に帰り、
その夜は、
みんなで1つの部屋に寝ながら、
不安な気持ちで過ごしました。
その後はどうなったのか…
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《第24話》ルールを守るために、気持ちを抑える術を身につけていた私。
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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
おわり