義両親やら韓国文化でストレスいっぱいの私。
支えてほしい新郎マグロもこれまたストレス要因でした。
2009年~2010年は、本人も認めている
マグロのスレギ時代。
(スレギ=ゴミ。言葉が悪いですが、どうしようもない人を呼びます)
この時代、色々あってストレスからおかしくなっていたマグロ。
おかしいと思いつつも、私は恋愛時代の思い出と結婚してしまったのです。
当時のマグロは、現実逃避のために暇さえあれば寝ており。
ひたすら、寝る、酒を飲む、太るを繰り返していました。
そんな新郎。
韓国の結婚式では、主礼と呼ばれる人がスピーチをします。
主礼とは、仲人のような立場の人です。
新郎の大学時代の恩師がすることが多いようです。
マグロさんは韓国の大学を中退しているので、どうするのかと思っていたら、
義両親がとっくに決めていました。
親戚の中にソウル大学の教授がいらっしゃるので、その方にお願いしたと。
その方、教え子の結婚式では何度も主礼をされたことがあったそうですが、親戚は初めて。
それはそれは張り切ってくださいまして。
スピーチが長かった・・・・・
今の主礼はどうか分かりませんが、当時は新郎新婦の経歴まで紹介。
500~600人に私の個人情報がだだ洩れしました。
私の出身大学は、発音が日本トップクラスの大学と類似していまして。
主礼の方が私の出身大学を言ったとたん、
ざわつく招待客。
違う!違うんだっ!!
私はみんなが思っている大学の出身じゃないっ!!
と、私は心の中で焦っていました。
そしたら、突如となりから
フゴーッ!!!!
と、低い音が。
チラッと横目で新郎を見たら、
寝てました。
新郎がっ!
結婚式の最中にっ!
寝た。
前を向いているため、主礼と私しかマグロの居眠りには気づいていないと思っていましたが。
あらゆるところに巨大モニターが設置されており。
招待客にバレてました。
式後、マグロさんの友人達に、
「マグロ寝てただろっ!??」
と、かなり突っ込まれていました。
私はこの結婚式で、マグロに対し居眠りよりも許せないことがありました。
韓国の結婚式では両家の親にお辞儀をして挨拶をします。
当時、私は日韓夫婦の先輩として阿部美穂子さんの本を読んでいました。
たしか阿部美穂子さんの本だったと思うんですが。(ちょっと自信ない)
結婚式で、夫が日本の両親にクンジョルをしてくれたことが感動的だった
という内容を読んだのです。
クンジョルというのは一番丁寧なお辞儀。
日本の土下座に似ています。(意味は違うけど)
こちら、写真をお借りしました。
うわ~!
なんか素敵♡
と思った私は、マグロさんに両家の親への挨拶でクンジョルをしてほしいとお願いしました。
で、挨拶の時、
普通にお辞儀しとりましたわ。
義両親が全てを決めていく結婚式で、私がお願いしたたった一つのこと。
マグロができる簡単なことなのに、
これさえも叶わないのかっ!!!!
お辞儀をしながらマグロへの怒りがふつふつ湧いている時、私はふいに
お義母さんに抱きしめられました。
びっくりしたんですけど、お義母さんのおかげで心が落ち着きました。
後日、お義母さんがこの時の話を。
「友達の息子の結婚式で、友達が嫁を抱きしめるのを見たんだよ。すごく素敵に見えたから、あれは絶対にしようと思ってたんだ!!みんなにも好評だった!」
って・・・・
素敵な姑に見せるパフォーマンスだったようです。
両家の親への挨拶直後に、韓服へのお色直しがあり、一旦控室に戻りました。
そこで、私の怒り爆発!!!
ストレスが溜まりまくっている結婚式なので、心に余裕は全くありません。
泣きながらクンジョルを忘れたマグロを責めました。
結婚式当日、二度目の涙です。
(一度目は花冠)
そしたら、スタッフさんたちが、
「韓服に着替えてやり直しましょう!韓服の方がクンジョルに合います」
と言ってくれ、
やり直しました。
司会の方が、
「新郎がクンジョルをする約束を忘れていたので、もう一度両家の親への挨拶をやります~!!」
と、正直に説明していました。
周りには我儘な新婦と思われたかもしれません。
それでも、やり直したおかげでだいぶスッキリしました。
次回で愚痴はラスト!!