ストレスフルな結婚式の原因は義両親だけではありませんでした。
もう一つの私の敵、
多様性を認めない韓国文化
暗黒期の私には義両親以上のストレスでした。
好きなもの、幸せの形。
人それぞれ違うものが、当時の韓国では正解が決まっていました。(今は違うけど)
それから外れていると、
「あなた間違っている」
と非難されるおかしな社会。
何かが流行れば、みんなそれ。
似合ってようが、似合ってなかろうがお構いなし!
ブームどおりにするのが正解なのです。
当時、そんな韓国で花嫁さんはみんなティアラを頭に載せていました。
こんな感じ↓
軽く編み込んで下した髪にティアラというのが、まさに定番になっていました。
私の頭にも当たり前のようにティアラが載せられようとしまして。
「いやいや、私はティアラは嫌です」
と言ったところ、たいそう驚かれ、
「えっ・・・・?今はみんなティアラですよ?」
と、私にとっては意味不明なことを言われました。
みんながティアラだからって、
私までティアラにする必要はないでしょーがっ!!!
私は頭に花をつけたかったのです。
できたらサイドに。
こんなイメージ↓↓↓
こんな風にしたいと、マグロさんやヘアメイクさんに伝えたところ、
ドン引き。
そして、やんわりと、
「韓国で頭に花を挿していたら、バカな人に見えるから・・・・」
と言われてしまいました。
バカな人に見える・・・・?
あまりのショックにいまだに忘れられない言葉です。(私はネチ子)
そんなら、花冠にしたい。
ウェディング撮影でもティアラを嫌がった私に、ヘアメイクさんが花冠を載せてくれまして。
それがとてもかわいかったのです。
コレ↓↓↓
そしたら、ヘアメイクさんが
「実際の式で造花を使うのは良くないとされています。本物の花で作った物なら大丈夫です。こちらでは準備できないので、自分たちで花屋に注文して当日持って来て下さい」
それを聞いたマグロさんが、
「僕がイクラに花冠をプレゼントするよ!」
と言い、高速ターミナル内にある花屋に注文してくれました。
今は街中にオシャレな花屋がたくさんありますが、当時は街中に花屋はほとんどなく。
花好きな人は、高速ターミナルまで買いに行く人がほとんどでした。
で、結婚式当日。
早朝、花屋に花冠を取りに行きました。
行ったら、強面のおじさんがタバコを吸いながら、大きな鳥の巣みたいな物を花で編んでいました。
「もうちょっとでできるから待ってて」と。
えっ・・・?
まさか、その巨大なものが私の・・・?
そのまさか。
花冠っつーか、つばの広い花の帽子?
いやいや、巨大な鳥の巣!?
とりあえず、それを持ってヘアメイクに行きまして、頭にかぶったら。
ひどい。
ヘアメイクさん達も、
「何コレ!??これじゃ、花嫁さんの顔が見えない!!」
と大騒ぎ。
私、号泣。
「あああああ!!花嫁さん、泣かないでくださいっ!!目が腫れてしまう~!!」
と、ヘアメイクさん達が大慌て。
私の担当じゃない方たちまで集まり、4人のヘアメイクさん達が鳥の巣から花を抜きまくり、約3分の1サイズに縮めてくれました。
その結果、なんとか見れる状態にはなったわけですが。
私が求めていたのはコチラ。
実際はコチラ。
↓↓↓↓
やっぱり違うよね。
式の後、韓国人からは、
「あのヘアスタイルはイクラの希望だったの??」
と聞かれ、
非常に不評でした。
ティアラを見慣れている韓国人には、異様な頭だったようです。
唯一といってもいい私のこだわりだったのに・・・