昨夜、マグロさんから前の会社の人と一緒に飲んで帰ると連絡が来たもんで、
「タクシーで帰ってきたら殺す」
というような内容のカカオを送ったんです。
ちょっと前に飲み会で終電を逃したマグロさんがタクシーで帰って来たんです。
収入が激減した今、飲み会までは許すとしてもタクシーは贅沢!!!
日本に比べ交通費が安いと言っても、
ソウルからコヤン市の自宅までは数万ウォン(数千円)しますからね。
地下鉄で帰って来てもらわねばならんのです。
私がカカオを送るのを隣で見ていたエビちゃん。
私を咎めるような目で言いました。
「ママ、パパに『殺す』って言っちゃダメだよ。それはいけない言葉だよ」
・・・・・・はっ!!
ご、ごめん・・・
確かに「殺す」はひどいよね。
ついつい前回のことを思い出してイラっとしちゃって・・・
エビちゃんの言う通りだよ!
子どもの前で夫に対して「殺す」というひどい表現を使ったことを反省しました。
そんな私にエビが、
「パパはママより大きいでしょ?
『殺す』はパンマル(タメ口)だよ。『殺します』って言わないと」
え?そこ?
「殺す」という表現ではなく、タメ口だったのがダメだったようです。
「タクシーでお帰りの際は殺しますよ」が正解だったのですね。
最近、タメ口やら敬語に厳しくなったエビちゃん。
今日は二人で落ち葉拾いに行ったんですけど。
お得意の空想の世界に入ってしまった彼。
「僕は43歳の落ち葉捜査官だよ。ママより大きいんだからパンマル(タメ口)しないで!」
と突然言い出し、私に向かって、
「イクラはあっちを探してくれ!!」
と呼び捨て&命令を始めました。
ちょっとイラっと来ましたが、付き合ってあげることに。
しかしながら、
「そろそろ帰ろうか?」
と言おうものなら、
「帰るですか?でしょうが!」
と注意され、家に帰ってからも、
「お腹空いた?」
と聞けば、
「お腹空いたですか?って言わないと!!」
と怒られました。
(※エビの敬語、いまだにタラちゃん語)
落ち葉拾いが終わってからも捜査官キャラが数時間続き、辟易しました。
韓国は言葉遣いにすごく厳しくて。
出会ってすぐに年を聞くのも、話し方をどうすればいいか落ち着かないからだときいたことがあります。
まだ年長のエビも、「年上には敬語!」という韓国社会をすでに知ったようです。
友達関係の日本人には年齢関係なくタメ口で話しまくっている私。
いつかエビに注意されるかもしれません。
さて、マナーの話をもう一つ。
今日もマグロさんは仕事で帰りが遅かったので、夕飯はエビと二人で食べました。
夕飯のおでんを美味しそうに頬ばるエビ。
クッチャクッチャクッチャクッチャ
ちょっと前から音をたてて食べるようになりまして。
気になってたんですよね~
いい機会なので注意しました。
そしたら、
「え?なんで?どうしていけないの??」
と、すごくビックリしていました。
そして、
「オリニチプの先生もこうやって食べてるよ?」 って・・・・
この問題、在韓日本人の間でもしばしば話題になります。
韓国人の咀嚼音が気になると。
うちのマグロさんは厳しいお祖母さんにしつけられたため、
口を開けて食べることはなく、咀嚼音はないのですが。
クッチャクッチャ食べる人は日本より断然多いです。
ある韓国人のご主人は、
「音を立てて食べた方が美味しそうに聞こえる」
と言っていました。
ふむ・・・・
とにかく咀嚼音に関しては、
マグロさんも反対派なので、なしの方向で躾けるつもりですが。
その他の作法が!!
茶碗の持ち上げ、左手の置き場所、などなど・・・
日韓の礼儀作法が真逆。
国によって違うのは当たり前なんですが、
エビのように両国の文化を持つ子はどうしたらいいんでしょうかね?
エビが生まれた時には、
韓国料理の時には韓国式、和食の時には日本式で教えよう!
と思っていましたけど。
私が作る家庭料理、
一体何料理??
日韓融合、創作料理も多々。
なので、食器で区別することにしました。
日本の食器の時にはお箸だけで、持ち上げて食べる。(お箸は横向き)
韓国の食器の時には、持ち上げずスプーンでご飯を食べる。(お箸とスプーンは縦向き)
こちら、うちの食卓です。(どう見ても嘘。お借りしました)
こうやって見ると、日本の食器はちゃんと持ち上げやすいデザインになっており、
韓国の食器は重くて安定感があって持ち上げられないデザイン。(持ち上げたら熱い!)
マナーと食器のデザインはちゃんと理に適っているのです。
食器でマナーを区別する。
なんていい方法なんでしょう!!!
と思ったんですけど。
結局、
母親である私が食器を統一して出せてない!
日本のお椀に韓国のご飯茶碗。
お箸とスプーンが縦向きで常備。
とめちゃくちゃ。
その結果、エビは日本のお椀に左手を添えてスプーンでみそ汁を飲んだりと、
日本でも韓国でも注意されそうな食べ方で食事をしています。
しつけって難しい・・・・
「育ち」って親の影響ですものね。