私の人生の恩人であり、
今もお会いするたび
涙が出るほど大好きで大尊敬している
京都のあゆみ助産院、院長の
左古かず子さんのTED講演会です。
途中で、お産のシーンのビデオも出てきます。
赤ちゃんがまさに生まれようとして
お母さんのお腹から出てきてくれるシーン。
お産のシーンっておそらく
見たことがない方も多いかもしれません。
ここでは、
左古さんがいつもおっしゃっている
「産み方は生き方。決めるのは、あなた」
というお話で
妊婦さん向けに語られているように
思えますが、
実は本当にあらゆることにおいて
自分の人生を自分で納得して愛して
生きていくために必要な骨子になっています。
【産み方は、生き方。決めるのは、あなた。】
この、産み方、というのは
赤ちゃんだけでなく、
自分のお仕事や、人間関係づくりや、家庭や、
パートナーとの関係性や、やりたいことや
使命に感じていることや、
そして、大きくみると死に方、に至るまで。。。
あらゆる場面での
人生の日々をどう生み出すか?
どう産み出すか?
それは生き方になるし
決めるのはあなた、だよ、という
力強い【生】へのエールです。
わたしは、有難いことに
男の子3人をあゆみ助産院で
自然分娩することができました。
左古さんの
「喜怒哀楽曝け出していいのよ」という
全肯定してくれる手厚いケアを受けて
人生が変わった一人です。
はじめて妊婦になったのに
孤独で泣くことすらできなかった私は
左古さんの「泣いていいのよ」の一言で
辛かった母親との記憶を曝け出して
初めて他人の前でわんわん泣きました。
子育てにおいて
赤ちゃんや子どもがどんなにぐずっても、
思いがけずこちらの方が泣きたくなったり
腹が立ったりイライラしたときでも
あのケアを受けられたからこそ
子どもに全肯定の気持ちで「待つ」ことが
できるようになったのだと思います。
人はどこかで、全肯定されていくことで
自分自身を取り戻すことができると思います。
左古かず子さんは
講演会のお言葉通りに、
【産み方は生き方。決めるのは、あなた。】
そのようになるよう、
自分で決める、その姿勢が自ずと芽生えるように
時に優しさゆえの厳しさも下さり、
ひたすら慈愛をもって寄り添って下さいます。
そして、妊婦さんだけでなく、
思春期や更年期、生まれてから死ぬまでの
あらゆるステージの女性に
寄り添う仕事をされています。
戦争のなかで、
岩陰のお産のシーンに思いがけず出会って
赤ちゃんを取り上げた兵士は
その後人を殺さなくなったそうです。
この動画のお産のシーンだけでも
人はきっと【生まれる】という力の
圧倒的な人智を超えたものに触れられます。
たとえどんなお産で生まれてきたとしても
「よく生まれてきたね」とその瞬間、
誰もが、この世に歓迎されて、
生まれてきたんです。
自分にもその【生まれた】という原始の力が
ちゃんとあることを認識できるから
いのちを感じられるところから
いつでも、足元の一歩からやり直せる
それを信じてあげられる
そんな引力がお産にあることを
左古さんは教えてくれます。
ぜひ、妊婦さんやお母さんだけでなく
いろんな方に聴いて欲しいです。
あゆみ助産院の
生と性の学習会である「のびの会」