D車L660Sミラジーノ 時々エンジンが停止、始動しない。 | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

難解なトラブルがつづく・・・。

中古車購入後まもない模様。

L660 ミラジーノ H17年 EF 古いが外見上は綺麗な個体、

まだまだ人気が衰えない車種。

トラブルは1週間に1度程度、停止直後にエンジンが始動しない。

又は、走行中エンジンが突然停止する。

いずれも直ぐに復帰したり5分~10分で復帰、症状がまったく出ない時もある。

怖くて乗っていられないと綺麗な奥様。

 

故障コード、なし

 

問診を行うものの、症状が出る出ない時の違い、まったく的が絞れない。

現象を確認するため走行テスト、系統を絞り込むため、燃圧計、点火系確認ため

IGアナライザーを搭載し試運転するが故障は再現できなかった。

1回戦は一旦納車、すると二日後、エンジンが止まった、同時に始動できないと連絡あり。

到着するとあ~ら不思議、普通に始動できる。(-_-;)

始動できない時は初爆すらなく、セルは威勢よく回るらしい。

 

まずは燃料系に的を絞り、燃圧計と燃料ポンプの電源回路にオシロを付け仕切り直し!

段差や上り下り、停止・走行を繰返した結果、一瞬息つきと同時に燃料ポンプの

↓プラス電源が一瞬途絶えた。ようやく一歩先に進める。

 

 

症状が確認できたのは、橋の継ぎ目の段差!

段差を意識して試運転するとエンジンが停止した。

チャンス到来と思って点検すると始動する。

間違いないのは燃料ポンプのプラス電源が途絶えることが解った。

配線図から、ヒューズ、燃料ポンプリレー~燃料ポンプまでの

配線カプラー端子位置、配線色を確認しておく。

 

 

段差を意識して走行すると、一瞬だが息つきと同時にメーター液晶が一瞬消える。

しかしラジオ等は鳴ったまま、つまりアクセサリー回路は生きている。

IGスイッチON回路を確認しようかとエンジンを掛けながらステアリングの

コラムカバーを外そうとしたらエンジン停止する。IG/ON回路の異状が確認できた。

その後、症状はすぐに改善、慎重にIGスイッチ含む、ハーネスやカプラーを点検、

しかし症状がでなくなった(-_-;)

なぜか?IGスイッチハーネスが分岐されている、さらに奥を覗くと ないはずの後付け

エンジンスターターの残存ユニットらしきものが出てきた。

 

これを確認しようかとコツンとコラムシャフトにぶつけた瞬間、エンジンが停止した。

ここで気付いた。

コツンと衝撃でIG/ONが遮断される。揺さぶったくらいでは症状が出ない時もある。

案の定、症状が出ない時はメーター警告灯、液晶も表示しない。

けっこう強く衝撃を与えないと症状が出ない時もある。

 

 

段差の振動で偶然判明したが、内部基盤ハンダクラック等の場合熱による影響も

あるのかも知れない。(内部は時間が取れず検証してない)

解ってしまえば簡単だが、後付け用品の不具合にはいつも泣かされる。

とくに今回は中途半端に外されていた用品の為、危うくドツボの予感!

前オーナー、時々襲われる怪奇現象で車を手放した可能性もある。