H社フィットGK4 2018年、突然エンジンが止まる | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

2023年あけましておめでとうございます。

11月から放置状態””

 

拙いプログですが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

本年も宜しくお願いします。<(_ _)>

個人的には2023年から2024年まで大きな変革を迎える年となりそうです。

家族や生活の為、スキルと共にちょっとでも生活レベルUP!を目指しつつ、

この歳になると背負っていた重荷も少なくなり、同時に目的意識も失いがちに。

残された整備士人生を考えると元々の目標でもある地位の向上とか、所得UPは

所詮、絵に描いた餅!?

これからは具体化し、人の為に動くのも悪くないかと思う今日この頃です。

 

2022年後半もトラブル事案も多数ありましたが、忙しさを理由にろくに点検せず

部品交換、直ったからよいものの記事にできる内容も少なくありません。

 

そんな中でも年末、走行中時々、突然エンジンが停止するというH社フィット、

GK4  2018年 80084Km 停止後は容易に始動はできるが、ハンドルも効かなくり、

パーキングに入れてから始動、後続車にクラクションを鳴らされパニック状態!

怖くて乗れないとのこと。

弊社のお客様ではなくディーラー(DR)さん、テスターでの点検結果は異状なしだという。

DRさんも人手不足から突然のご来店だと対応できず、後日予約をお願いしていたらしいが、

そんな時に限って症状が頻繁に発生する。

 

平和主義者のおいらはDRの都合も配慮し点検を行うことにした。

アイドリングストップ車なのでバッテリーの基本点検から実施、CCA値の異状はないが、

バッテリー液不足、比重もバラついている。(汗)

バッテリーテスターを複数使用しても全て結果は良好!メンテナンスフリー以外は

テスター頼りではなくアナログ的な点検も重要か?

 

 

 

初診でこのことをお客様に伝え速交換OK、念のため様子をみて頂くことに。

 

結果、二日後に再発(-_-;) さぁ、ここからが本番!

故障コードは多数、エンジンに関するコードは見受けられなが、走行中エンジン停止

するとABS/VSCを筆頭に衝突軽減システム、他多数ストアされる。

これに惑わされると痛い目にあいそうだ、しかしこんな時に限って症状は再現できない。

エンスト時のFFDや現在のデーターモニターを確認しながら再問診。

 

 

ここで問診の重要性を感じる。

・仕事が早朝(新聞配達)迷惑なので暖気運転はしない。

・エンストする時は始動後、5分~10分以内、再始動後はエンストしない。

・仕事中にエンストが多い。

・最近、冷え込んでから症状が出るようになった。

 

詳しいFFDはストアされていないが、なるほど。。。

お客様の仕事柄、低速走行からの停車、走行を繰り返す。

エンストするタイミングからも暖気(ファーストアイドル)完了直後の可能性あり、

使用状況からEGRや電スロのデポジットの蓄積は免れない。

早速、電スロの通路を点検すると思った以上に綺麗だ。


 

しかし、スロットルに噛まれながらも指でスロットルの奥をしらべる。

(医者が直腸検査で指を入れる感触で、マジ)(笑)

やっぱりスロットル裏面に段付きができている。

 

 

今回のトラブルの可能性が高い!清掃して様子をみてもらうことに。

 

電スロ清掃は点滴や溶剤の散布だけでは?なぜか信用できない。

コンデショナーを使用し、専用歯ブラシとウェスで直接除去を行っている。
そして電スロの初期学を行い完了!

 

清掃前と清掃後がこれほど空燃比に差がでるとは、今更ながら感心。

(エンジン冷却水温は上がっているが、サーモスタットは閉じ状態)

定期的な清掃の必要性を感じる。

左が入庫時アイドリング状態、右がスロットル清掃後↓

 

 

バッテリー交換と電スロの清掃ですこぶる始動性もよくなった。

その後、お客様に確認するとエンストもなくなり走行もなめらかになったと

喜んでもらえたが、お客様はDRに苦情の電話をやったらしい・・・、

平和主義者のおいらはDRさんにはホローがたりずみませんと謝罪、

一件落着となった。