好きなことで起業したい、と思う方は多いと思います。

好きな事だけをやって、お客さんにも喜ばれ、社会的にも意義があって、その上経済的に恵まれたら、言うことなしですね。

好きな事であれば、時間を忘れて仕事に没頭できますし、好きな事だから当然、よりよく上達することも苦労ではありません。好きでない人に比べて上達のスピードも圧倒的に早いでしょう。



ただ、こんな意見もあるのではないかと思います。

「好きな事だけをやって、うまくいくはずがない」

「そういう事ができるのは、一部の限られた才能のある人だけだ」

「好きでもない事を嫌々やらなければならないのが、仕事でしょ」


確かにそうかもしれません。

音楽が好きだからといって、プロのミュージシャンとして身を立てられるのは、ごく一部です。

サッカーが好きだからといって、プロサッカー選手になれるのもごく一部。ましてや一流になるのは、更にもっと一握りです。


じゃあ、好きな事を活かしてビジネスってどういうこと?

サッカー好きなら、サッカーを教えて仕事にする、とかサッカー関連の仕事をするってこと?


いいえ、違います。

では、どういうことなんでしょうか?


答えは、好きを抽象的に理解し、ビジネスに活かすということです。



自分の「好き」を抽象的に理解するということ

好きを活かしてビジネスにするために、ここで提案したいことがあります。

それは、自分の「好き」を抽象的に理解するということです。

つまり、あなたの喜びのパターンを認識することを、やってみてほしいと思います。


例えば、例を挙げると分かりやすいと思うのですが、僕の場合、好きな事は、まず初めに挙げられるのが釣りです。寝食を忘れて没頭できます。ただ釣りをビジネスにしているのかというと、そういうわけではありません。競争が激しい世界なので釣り具メーカーをやりたいとも思いません。

では、どうするのかというと、喜びのパターンを認識する、ということをやるんですね。

すると、僕の喜びのパターンは、「仮説を立て、下調べをし、準備し、計画し、実行すること、そして分かち合うこと」、という事が見えてきます。このサイクルを回す事が喜びなんですね。

釣りが好きなようでいて、本当は、この自分の喜びのパターンを体感することが好きだったということです。

それで今、この喜びのパターンを活かして、ビジネスとして経営コンサルティングを行なっています。特にコンセプトの仮説を立てて検証する、新規事業立ち上げの分野が強いです。

釣りをしている時も、新規事業立ち上げのコンサルティングをしているときも、どちらも同じ、この自分の喜びのパターンを繰り返している、というわけなんですね。

ですから、どちらも、好きな事をしているというわけです。



自分の喜びのパターンを認識する方法

ここからは、質問を使って、あなたの喜びのパターン=好きの抽象的理解、を進めてゆきたいと思います。

10分ほどで出来ますので、時間を取って、紙に書いて、やっていただきたいと思います。

質問は、3つです。


Q1:あなたがいままでに時間が経つのを忘れたエピソードはどんなものがあるでしょうか?

僕の場合、次のようなエピソードが出てきました。
・普段住んでいるところを離れて、新しい土地を探検しているとき、特に国外に出て冒険している時、時間が経つのを忘れている。
・巨大魚を釣るために、準備をすること、天候・気象条件その他から仮説を立てる、情報を集める、計画を立てる、そして実行、最後に釣った魚を分かち合う、この一連の行為には時間が経つのを忘れる。
・発明を思いつき、でもやり方が見つからない、そんな中で見えたビジョンをかたちにするためにやり方を工夫し実行する過程に時間が経つのを忘れる。


Q2:これらのエピソードから、自分は何をするのが好きだろうか?

僕の場合、上記のエピソードから、次のようなものが見えてきました。
まだ見ぬ何かを、明確に想像し、仮説を立て、準備し、計画し、実行すること、そして分かち合うことが好きである。


Q3:では、自分の好きな事を活かして、どんなビジネスを行ないますか?



シンプルな質問ですが、この3つの質問は、非常にパワフルです。普通に「何が好き」と聞かれることでは見えてこない、より深い好きが見つかるはずです。この、より深い好きの発見=好きの抽象的理解、が出来ると、ものの見方は大きく変わります。

2つ目と3つ目の質問は2人1組でやると、ブレストのようになって、より出てきやすいと思います。しっくり来るまで、じっくりやってみてください。


あなたは、どんな喜びのパターンを持っていますか?

あなたが、好きな事をビジネスにしていただけたらと思います。
事業立ち上げ初期において、あらかじめ失敗すると分かっているパターンを除外できるとしたら、あなたは知りたいでしょうか?

今日、ここでお伝えさせていただく、うまくゆかないビジネスアイデアのパターンは、実際にこれまで1900名を超える起業塾の受講生の方々をコンサルティングしてきて、パターン分けが出来てきたものです。

私たちの起業塾で教えているのは、あくまでも小資本・低リスクで、小さくても自分でコントロールできるスモールビジネスを作り、オーナーになる方法です。ですので、このうまくいかないパターンはスモールビジネスに限った話です。大資本を使えるビジネスでは出来てもスモールビジネスでは上手くゆかないものもありますので、そのあたりのことも含めて詳しくお話させていただきたいと思います。


失敗パターン1:どこにでもある商品

どこにでもある商品、誰もが売っている商品を、初めて行なう事業で販売するのはおススメしません。
よく相談を受けるパターンとしては、このサプリメントがすごくいいので販売したい、と。ところがその商品名をネットで検索すると、いくらでも販売サイトがあったりするんですね。本社の公式サイトまであったりする。そういうどこにでもある商品は、あなたから買う理由がない限り売れません。


失敗パターン2:おせっかいビジネス

例えば、あなたが植木屋さんだとして、庭がきれいなお家と、庭が散らかって草がボウボウのお家、どちらに営業をかけるでしょうか?

もしかしたら、草がボウボウのお家こそ庭師が必要だと、あなたは考えるかもしれません。

ところが、これが全く売れないのですね。これがおせっかいビジネスです。

庭が散らかったままのお家は、そもそも庭をきれいにする必要性を感じていません。ニーズがないのです。庭師であるあなたは、「庭はきれいなほうがいいのに」と思うかもしれませんが、欲しくない人にいくら必要性を説いても、それはおせっかいなのです。

逆に、庭がきれいなお家は、定期的に庭師に依頼して、お金を払って庭をきれいにしています。こういうニーズのあるところには、よりよくニーズを叶える提案をもっていくことで、売れることになります。

このおせっかいビジネスは、ハマっている方が非常に多いです。「ダサい人にかっこ良くなるファッションを教えたい」、「○○健康法を知らない人に普及させたい」、「この水を、知らない人に普及させたい」

素晴らしいサービスの普及活動は、素晴らしい事かもしれませんが、スモールビジネスにおいて選択するものではないです。困っている人、ほしがっている人のニーズを叶えるビジネスから始めましょう。


失敗パターン3:あったらいいな

こういうサービスがあったらいいな、というビジネスも危険です。

もしかしたら、あったらいいなというビジネスアイデアについて、友人や家族に話すと、「それいいね!」っていう反応がもらえるかもしれません。ところが、その人に「じゃあお金を払って!」と言ったら、払ってくれるでしょうか?

ですので、一度、問いかけてみてください。
「そのサービス(商品)は、お金を払っても欲しいものだろうか?自分はお金を払うだろうか?」

お金を払ってまで欲しい商品(サービス)でなければ、あったらいいな、はビジネスになりません。


失敗パターン4:薄利多売

薄利多売な商品、ということは、価格が競合に対して優位な商売、ということです。価格勝負、価格でしか勝負できないビジネスは、決して大資本には勝てません(勝ち続けられません)。

利益率が高いビジネスを選びましょう。もっと言うならば、利益率が高いということは、あなたから買う理由が明確だという事です。


失敗パターン5:世の中にないもの

よく言われるブルーオーシャンというのは、これの事ですが、ブルーオーシャン戦略は、小資本のスモールビジネスではおススメしてはいません。

それは、ブルーオーシャンというのは、まだニーズがニーズとして認識されていない状態なので、販売の前に教育が必要だからです。教育が必要なビジネスには大きな資本が必要です。

ですので、世の中に既にあるものを、競合よりもよりよくやる、競合がまだやっていない場所でやる、競合がやっていない時にやる、絞り込んだターゲットに特化する、もしくは世の中に既にあるニーズを競合とは別の方法で叶える。つまりhow、where、when、who、whatをずらしたニッチビジネスをおすすめします。


失敗パターン6:マッチングビジネス

マッチングビジネスは、優れたビジネスモデルですが、初めて事業を立ち上げる方にはおすすめしていません。それは、マッチングするどちらのニーズにも応えなければならず、労力が分散し失敗するケースが多いからです。

またマッチングと似たパターンには、サービスの提供はAに対して、サービス提供はBにしてもらって、収益源は国の機関であるCから、というような3者間取引やそれ以上の複雑なビジネスモデルもあります。やはり、これも関わる全ての利害関係者のニーズを満たさなければならず、労力が分散するのでおすすめしません。

スモールビジネスにおいては、お客さんのニーズを的確にとらえ、直接販売、直接提供を行なうビジネスをおすすめします。

マッチングビジネスを行なうにしても業者を数社にしぼって、お客さんからの依頼を数社に振る(相見積を取る)、シンプルなモデルから始める事をおすすめしてます。


失敗パターン7:同時に複数の商品

同時に、いくつもの商品を扱って、失敗する方も多いです。これは労力の分散(そしてモチベーションの低下)ということもありますが、それだけでなく、小資本であるという縛りがあるので、キャッシュフローの観点からも不利だからです。

ひとつの商品を手がけ、販売も手がけると、当然いくらかの資金が必要です。そして、資金を回収しないうちに次の商品を手がけると、また資金が必要になります。同時にたくさんの商品を扱うほど投資回収は遅くなってゆきます。

ですので、まず1つの商品に注力し、投資と投資の回収を行い、プラスのキャッシュフローを産み出せるようになってから、次の商品を手掛けることをおススメします。

創って、作って、売る、ひとつひとつの商品について、このサイクルを早く回すことが、スモールビジネスの成功の秘訣です。



まとめ

以上、上手くゆかないビジネスアイデアのパターンについて、お伝えさせていただきました。

ビジネスアイデアを考え、そして絞り込む際に、事前にこれらのパターンに照らし合わせるといいのではないかと思います。

あとから気づいて修正するよりも、あらかじめ避けた通ったほうがいいはずです。
集客、

これはビジネスを行なう上での永遠のテーマですね。

お客さんがずっと集まり続ければ、無理に売り込むセールスをしなくて済むようになりますし、すると、お客さんのフォローやサポート、商品の質を上げる施策にもっと注力できるようになります。そうすれば満足していただいたお客さんが口コミをしてくれて、自然にお客さんが集まるようになってゆきます。

集客が上手くゆくことによって、場合によっては価格を上げて手元に残る利益を増やす事もできるでしょう。集客さえできれば立ち上げ初期の経営的な問題はほとんど解決できるのではないかと思います。

とはいえ、事業の立ち上げ初期には、集客が手詰まりになることもあるでしょう。

ですので、今日は、僕が実際に行なっている集客方法をまとめることによって、あなたの集客施策の引き出しを増やしていただければと思います。

もちろん業態や、商品の特性によって、効果性が再現できないものもあると思います。しかし、「どうやったらこの事例を自分の事業に応用できるだろうか?」という可能性志向で、柔軟に取り入れていただければと思います。


集客の施策は、大きく3つ

さて、まず初めにお伝えしておきたいことは、集客方法の各論をひとつずつお話する事よりも、より本質的なお話です。もしかしたらこの記事を読んでいる方は、手っ取り早くて、なにか面白くて新しい集客方法が見つかったらいい、とお考えかもしれません。もちろんそういうお話も最後のほうにご紹介せていただきますが、それよりももっと大事なことがあります。欲しくないものはいくら集客をがんばっても欲しくないですし、労力と広告費の無駄遣いになってしまいます。

ですので、効果的な集客の施策は、大別すると次の3つの施策に分けることができます。

1.商品のコンセプトをとがらせる
2.広告文、集客メッセージを書く
3.各種集客媒体、広告媒体にメッセージを露出させる

ひとつずつ、詳しくお話してゆきたいと思います。



集客施策1:商品のコンセプトを尖らせる

このコンセプト作りにおいて、集客にもっとも効果性が高い重要なポイントは、「お客さんが誰なのか?」ということです。

あなたのお客さんは、どんな人なのでしょうか?

そして、そういう人は、どんなところに集まっているでしょうか?

もしくは、こんな考え方をしてもいいかもしれません。そういう人たちは、どこかの企業の顧客として集まっているところはないでしょうか?


例えば、実際の事例を挙げると、より分かりやすいかもしれません。

僕たちが開催している起業スクールでは、起業準備中の方をお客さんとしています。

そして、そういう方々がどこに集まっているんだろう?というようにして集客の施策を描いてゆくわけですが、あなたならどうやって起業塾のお客さんを集めるでしょうか?

答えから言ってしまうと、不動産投資を勉強している方を集客したのです。不動産投資を勉強して物件を1つ購入した方、もしくはこれから購入しようとしている方は、自己資金を増やしたい、と考えている方が多いですよね。

そこで、不動産投資を志向している方に対して、スモールビジネスで初期投資を少なく自己資金を増やすセミナーを企画したのです。そしてそのセミナーで、私たちの起業塾の案内をさせていただいたところ、非常に多くの方にご参加いただきました。

ちなみにセミナーへの集客は、メルマガ号外広告です。不動産投資についてのセミナーや教材販売をしている方、メルマガ発行者の方々に依頼をして、メルマガ号外広告をしてもらいました。

コンセプトを尖らせると集客がうまくゆく、のイメージがなんとなく、分かりますでしょうか?


もうひとつ、事例をお伝えしたいと思います。

次は、僕の宝飾品販売の事例です。

ちょっと変わった事例なので、そういうこともあるのかー、と読んでいただければと思うのですが、僕の宝飾品販売は、主に結婚指輪のオーダーメイド販売です。

結婚指輪販売ですから、普通に考えれば、結婚を決めた方をどうやって集めるか?と考えるわけですよね。

ところが、僕のところではちょっと変わったことをしました。どういうことかと言うと、僕のところでは、稀少金属で指輪を作る、という商品群があったのですが、そういう変わったマニアックな金属で作った指輪を結婚指輪にしたいと考える方は、どの方も化学の専門家の方だったり、研究者の方、大学時代に化学や金属工学を研究していた方だったのです。

そこで、僕はブログを使って、タンタルや、ハフニウム、イリジウムといった聞き慣れないレアメタルの知識だったり、論文の引用、金属工学分野のニュースの評論など、化学・金属の研究者の方々が読んで面白いと思う情報を発信し始めました。

つまり、結婚をする人を集めたのではなく、化学・金属の研究者の方々や変わった金属が好きな方を集めることによって、そんな方々の中でちょうど結婚をする方から毎月、安定的な受注をいただけるようになったのです。金属好きのアクセスが集まるほどに、比例して受注も増えてゆきました。


これが、コンセプトを尖らせると集客がうまくゆく、というお話です。起業塾、結婚指輪、どちらも商品を買ってくれる人を商品ありきで集客しようと考えると集客は大変です。ですがお客さんが欲しいものから考えて、「その欲しいものを叶えるにはこの商品が最適ですよ」というようにコンセプトを作ると、集客は格段に簡単になります。



集客施策2.広告文、集客メッセージを書く

コンセプトを作ったら、次に行なうのは、そのコンセプトを伝えるという施策です。

10の商品のよさを、1しか伝えられないメッセージであれば、実際の効果は1です。逆に商品のよさが5だとして、5を伝えるメッセージであれば、効果は5です。これをいわゆるコピーライティングと言ったりしますが、決してウソを書いたり煽って5しか良さのない商品を10に見せるサギの技術ではありません(笑)。

そしてメッセージを伝えるには、伝える順番、そして伝えるための要素、つまり構成を考える必要があります。

構成は、大きく分けると3ステップになります。

1.読んでもらう(聞いてもらう)
2.信頼してもらう(信用してもらう)
3.実際に行動してもらう

です。この順番はかなり厳密なもので、例えば読んでもらえていないのに信用してもらおうとしても、そもそも読んでいないのだから信用してもらうことはできません。同様に信用してもらえていないのに、いくら商品の購入やサービスへの参加を促しても効果はありません。

逆に、もし既に信頼が出来ていれば、行動を呼びかけるだけのメッセージでも事足ります。

このようにして構成して作成したメッセージを、各種集客媒体や、広告媒体、ブログやメールでの告知、それぞれに使うわけです。


構成パターンは、もう少しステップを分解して、5ステップにする型もあります。

1.検討の土台に乗る=Qualify
2.共感を得る=Understand
3.納得してもらう=Educate
4.欲しくさせる=Stimulate
5.行動を促す=Transition

この5ステップは、英語表記の頭文字をとって「QUESTフォーミュラ」と言ったりします。他にもAIDMAの法則や、PASONAの法則など、研究された構成パターンがありますので、型として覚えると役に立つと思います。


ここでも具体的に、実際に作成して効果があったメッセージを紹介したいと思います。

こちらの僕のブログ記事です。

このブログ記事は、かれこれ1年半の間、継続的にジュエリーのオーダーメイドの受注を取り続けてくれています。

記事のタイトルがQualifyを、本文の最初にUnderstand、金属アレルギーの情報提供によってEducate、具体的な事例やオファーによってStimulate、そして行動を促すTransitionというように意図して構成されていることに注目すると、メッセージの作成にあたって参考になるのではないかと思います。



集客施策3.各種集客媒体、広告媒体にメッセージを露出させる

コンセプトを尖らせ、メッセージを書く、ここまで出来れば、あとは各種媒体に露出してゆけばいい、ということになります。

コンセプトとメッセージさえ、きれいにきまっていたら、同じメッセージのコピペでもいいでしょうし、媒体の性質に合わせて編集したり、メッセージの量を調整してもいいです。

では、実際に、僕が活用している、集客媒体を紹介したいと思います。


ブログ
ブログは、簡単に、しかも無料で、自分のメディアとして情報発信をできる上に、コンセプトとメッセージがしっかりできていれば、非常に効果的に使い事ができます。決して日記を書くためのものではありません。ブログの効果的な活用法については、こちらで詳しく話しています。
Wordpressやアメブロの他、マイベストプロのような新聞社が行なっている有料の専門家ブログサービスも使っています。


メルマガ広告
メルマガ広告も、非常によく使っています。メルマガを書く、ということではなく、メルマガを書いている他社に、メルマガ号外広告を出させてもらう、という広告の1形態です。

コンセプトとメッセージがしっかりできていれば、非常に効果的で、しかも効果が即効だというのも、使いやすいポイントでもあります。セミナーを企画して開催1週間前からメルマガ広告を使って満席に集客することなども出来るので、すぐに企画してすぐに集める、そういうことができます。

メルマガ広告の効果的な活用方法は、まとめると非常に大きなボリュームになるので、また別の機会に書きますね。


プレスリリース
イベントや、新商品の発表などに、プレスリリースを使います。
効果としては、プレスリリースがお客さんの目に止まって直接集客ということも期待できますが、メディアの目に止まって取材が来て、より大きな媒体で取り上げられるという効果が大きいです。


PPC広告
インターネット上のクリック課金広告です。ヤフーとグーグルのどちらも使っています。細かい使い方は、ここでは説明しませんが、やはりコンセプトとメッセージが命です。


プロモーション会社
力のあるプロモーション会社に、成果報酬で露出を増やしてもらうやり方です。サービス提供と営業はこちらで行ない、営業マンの目の前にお客さんを連れてくるという集客活動のみをプロモーション会社に委託しています。ですので当然ですが、メッセージをある程度アレンジしてもらってプロモーション会社から発信してもらうにしても、コンセプトとメッセージの核はこちらで作らなければなりません。


イベント告知媒体、サービス告知媒体
いわゆるポータルサイトと言われるものです。サービスや商品形態によって、それぞれポータルサイトがあるので、それらを見つけて掲載してもらいます。たとえばセミナーだったら「こくちーず」、貸し会議室だったら貸し会議室ナビ、その他ミャンマーニュースサイトなどなど。
それほど即効性はありませんが、じわじわ少しずつ集客をしてくれます。




まとめ

以上、面白い集客方法として、まとめさせていただきました。

もしかしたら、面白い集客方法、というよりも、コンセプトやメッセージをしっかり考える、集客の面白さ、を伝える記事になってしまったかもしれません。

事業立ち上げにあたって、始めからキャッシュフローがいいビジネスって、魅力的ですよね。

資金が潤沢にあって1年ぐらいは利益が出なくてもがんばっていける、という人はいいですが、まったくビジネスをやった事がないのに、いきなりうまくいくかどうか分からないものに賭ける事って、なかなか出来るものではありません。とても勇気がいります。

起業のコツは決断だ、なんていう方もいらっしゃいますし、確かに事業をおこなう事は決断の連続なのですが、はじめから大きな投資をしたり、なかなか売上が立たないビジネスを、はじめから決断してやる必要はないのではないかと思います。

ですので、事業立ち上げのハードルをなるべく低くする、お話をしたいと思います。


キャッシュフロー改善のポイントは商品形態の選択

少ない初期投資で小さくビジネスを始めて、はじめから少しずつでも収入を得るためには、商品形態として何を選ぶのか、が重要になってきます。

特に、自宅でインターネットを使って、お店や事務所などの初期投資とランニングコストをできるだけかけないでビジネスを始めようと思った場合、それ以外にかかるものは、商品の原価・経費、あとは広告費ぐらいだからです。

ですので、商品については大規模な初期投資がなく、かつキャッシュフローがいい商品形態を選んだほうがいいということです。


それで、今回ご紹介するのが、先に代金をいただいて、あとから商品やサービスを提供するかたちの商品形態です。

これらは、僕自身をはじめ、ビジネスクリエイターユニバーシティの受講生が実践している実例をもとにした商品形態ですので、参考にしていただければと思います。


代金先もらいの商品形態・11種類

1.受託業務
行政書士、税理士、ファイナンシャルプランナー、会計士、その士業など、資格を使って、受託して役務提供を行なう商品形態、サービス形態です。原価は商品であるあなたの人件費のみ。営業フローを工夫したり年間契約など期間契約のパッケージにすることで、キャッシュフローをよくするようにできます。

2.コンサルティング
コンサルティングも、受託業務の1形態ともいえます。同様に営業フローを工夫したり年間契約など期間契約のパッケージにすることで、キャッシュフローをよくするようにできます。

3.カウンセリング、コーチングなど個別セッション
このような特定のスキルを用いたサービス提供も、原価は商品であるあなたの人件費のみで、しかも予約と決済を、サービス提供の前に完了するようにルールを決めるだけで、代金先もらいの形にする事ができます。グループセッションにしてもいいですね。

4.オーダーメイド
オーダーメイド、受注生産のかたちの商品提供も、在庫を抱える必要がないのでキャッシュフローがいいです。さらに、「代金受領をもって生産開始」のようにルールを作って運用することで、キャッシュフローがよくなるだけでなく債権回収の業務も必要なくなります。

5.予約販売
商品の生産前、もしくは生産中に、予約をとって販売する方法です。予約権を販売するという意味で予約販売は、1つの商品形態と言えます。情報販売やDVD販売などのコンテンツ販売でも予約販売にすれば、先に代金を預かって売れるようなら生産するというようにする事も可能です。そうする事によって、企画して、販売し、その後に制作するということも可能になります。限定性や予約特典などを付けると、購入してもらえる率を上げることが可能です。

6.セミナー
セミナーも、先に代金をいただいて、セミナー当日に役務提供をする、代金先もらいの商品形態です。

7.講座
講座というのは、セミナーと似ていますが、ここでいう講座というのはセミナーが何日分かがまとまって1つのプログラムになっているような形態の商品のことを指します。ここでセミナーと講座を分けたのはキャッシュフローで見たときに大きな違いがあるからです。講座の形にすることでセミナーのまとめ売りのようになるので、単価を上げる事ができ、しかも代金をすべて先にもらう事ができるのでキャッシュフローが大きく向上します。
講座にすることによってキャッシュフローだけでなく、単発のセミナーでは起こせない大きなブレイクスルーを提供できるようになり、お客さんの満足度を上げられる、というメリットもあります。

8.ツアー
ツアーもまた、代金先もらいでキャッシュフローのよい商品形態です。

9.代行業
お客さんの代わりに、お客さんがやりたくないこと、やれないことを代行してあげる商品形態・サービス形態です。あなたにしかできない専門性や特殊性を活かした代行業であるほど、価値は高くなります。代行業は初めは自分自身が代行を請け負いますが、組織化して組織的に代行を請け負う事で仕組化しやすい商品形態でもあります。

10.ドロップシッピング
インターネットを使った物品販売で、お客さんから注文をもらったのちに商品を仕入れて発送する取引形態です。ですのでお客さんに対しては注文から納品までに時間がかかることを謳う必要があり、仕入れ先には都度注文に応えてもらう必要があります。

11.ネットワークビジネス
商品の仕入れが必要なく、販売とチーム構築に集中できるという意味では、マルチレベルマーケティングの商品もキャッシュフローがいいですね。ただしネットワークビジネスは代金は先もらいではなく、1ヶ月後とか2ヶ月後です。



まとめ

以上、代金先もらいの商品形態についてお伝えしました。

代金を先もらいにする事で、キャッシュフローが良くなる事は理解いただけたかと思いますが、その代わりに成約率が落ちることも懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、代金を回収するタイミングを前に倒すか、後ろに倒すか、この違いだけで経営的には、天と地ほどの違いがもたらされます。特に立ち上げ当初の資金が少ない状況では、このキャッシュフローの違いは致命的です。ですので先もらいにすることで成約率が落ちる場合は、セールスフローとセールススキルを磨き上げる事でカバーするのがいい、と僕は考えます。

大体において、代金の回収を後ろに倒してしまうのは、お客さんから拒絶される恐怖によることが多いからです。
ビジネス立ち上げの当初に一番困ること、

それは、お客さんが集まらないこと、ではないでしょうか?

自分にブランドがあったり、ブランドがある人と組めば集客が望めますが、何もないところから始める場合は、集客が大変です。当面は集客が課題になり続けるでしょう。集客が上手く行けば単価を上げたり、もろもろの原価経費についてもボリュームディスカウントが効き、利益も残るようになります。

では、何から集客を始めるかというと、僕は、ブログをおすすめしています。

それは、なぜかというと、以下のような理由になります。

●無料で始められる
●広告費をかけなくても集客し続けてくれる状態を作れる
●書いたものがずっと残り続け、ひとつひとつの記事が集客し続けてくれるので、WEB上の積み上げ型の資産になる
●書き続けることでライティングのスキルが上がる
●プロフィールなど書き込むことでセルフブランディングになる、社会的信頼が高まる。


では、事業立ち上げすぐから集客に使えるブログ活用法をお伝えしてゆきたいと思います。



ブログはなにを選ぶ?

僕がおすすめしているのは、アメーバブログ(通称アメブロ)とWordPressの2つのブログサービスです。

以下にお伝えしてゆく内容は、どんなブログにも適用できる普遍性のあるブログ活用法なので、どんなブログを選んでもいいですし、今すでに使っているものがあれば、そのまま使い続けてもらえばいいのですが、アメブロとWordPressの2つをおすすめするのは、お互いのメリット・デメリットを補い合って使えるからです。

つまり、アメブロは無料で始められて、ユーザー数も最も多く、ほとんどITリテラシーを必要とせず、手軽に集客効果を得る事が出来るのですが、反面、使い方によっては削除をされたり、商用利用について制限がかかる場合もあります。

一方でWordPressは、レンタルサーバーを借り、ドメインを取得する必要があるなど、年間で最低でも5000円ほどの維持費がかかり、多少のITリテラシーが必要なのですが、自分の管理下にブログを置いて運用するので、商用利用などの制限もありません。

ですので、削除のリスクや不自由さを受け入れた上で、手軽にブログを始めたい方にはまずアメブロを、その後、WordPressへの移行をおすすめしています。



ブログで集客が見込める業種や商品は?

世の中で考えうる、ほとんどの商品はブログから集客できると考えていいのではないかと思います。

物販はもちろん、サービスも可能ですし、セミナーや教室など、不動産の仲介とか高額な商品でも集客に使う事が可能です。手前みそではありますが、僕の宝飾品販売の事業では88万円の結婚指輪などもブログからの集客で販売ができています。

これは、ブログだからこれが売れる、これが売れない、とかいうことではなくて、購入者にとってはブログの1ページも一枚のWEBページとして認識されるからなのですね。

ビジネスクリエイターユニバーシティの受講生では、デッサン教室の集客、板金屋さんの集客、フランチャイズ募集、アロマテラピーなど各種サロン集客、投資塾、書籍、海外旅行、行政書士など士業の受託など、あらゆるものの集客に役立てられています。



そもそもブログはなぜ効果的なのか?

アメブロ、WordPress、などブログサービスは各種ありますが、どのブログサービスでも、ブログが集客に効果的であるのはそのメディアとしての構造によります。

ブログは1枚1枚の記事ページが、集まって相互にリンクしたひとつの大きな塊になっている状態なので、その塊にひとつのテーマがあると、当然、検索エンジンからもお客さんからも見つけてもらいやすい状態になります。この見つけてもらいやすい状態を作るというのがポイントです。

しかもブログは記事タイトルが検索エンジンに引っかかりやすいので、価値ある情報に適切な記事タイトルがついていれば、より見つけてもらいやすくなります。

そして、一度書いた記事は、インターネット上に残り続けて、その記事が役立つ情報であれば、読んだ人が価値を感じてくれて、その後の購入につながったり、友人・知人にシェアをしてくれて記事が広まり、やはりその後の購入につながることになります。



ブログを集客に役立てるための9の施策

それでは、どうやってブログを集客に役立てるのか?というと、ビジネスの原理原則に則って施策に優先順位をつけてゆくといいと思います。それによって効果が高いところから手をつけてゆけるからです。

ここで使うビジネスの原理原則は、

ターゲット>オファー>コピー

という順番です。

ブログの目的がビジネス、つまり永続的な利益を産み出すこと、であるならば、ターゲット>オファー>コピーが優先順位だという事です。ブログの目的がアート作品を見てもらうことだったり、お友達を増やしたい、ファンを増やしたいとかだったら目的が違うので別の優先順位になります。

ここでは集客に役立てること、というビジネスのお話なので、ターゲット>オファー>コピーが優先順位としてお話を進めたいと思います。

少しだけ説明すると、ターゲットの選定が、オファー(=提案)やコピー(=書かれている文章の出来不出来)よりも重要だと言う事です。また、いい文章を書くよりも、ターゲットが明確で、提案が明確なほうが効果が高いという事です。

ですので、自分は文章が下手だから、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ターゲットとオファーさえ明確であれば、たとえ文章がつたなくても一定の集客の効果が得られるので、以下の順にやってみることをおススメします。


【重要度1番】ターゲッティング、ターゲットの初期設定
集客したい商品やサービスのターゲットが誰なのかを明確にする。特にどんな悩みを持っている人なのか、どんな解決したい問題を持っているのかを明確にするとよい。


【重要度2番】ゴール設定
ターゲットが、自分の商品やサービスによって、どんな状態に導かれるのか。


【重要度3番】ブログの目的設定
ブログを読んだお客さんにして欲しい行動を決める。商品の詳細ページを見てほしいのか?メルマガ登録をしてほしいのか?問い合わせの電話をしてほしいのか?いわゆるランディングページを用意します。


【重要度4番】記事タイトル
1番と2番と3は番、ブログを書く以前の施策でした。4番目でやっとブログを書いてゆきます。
ブログを書けば集客できるわけではありません。ターゲットが明確で、商品の価値が明確で、申込を受けるページがまず出来てはじめて、ブログから集客ができます。
ブログを書く中で、もっとも重要なのが(もっとも集客に対する効果性が高いのが)、記事のタイトルです。記事のタイトルが検索エンジンに引っかかり、ブログを見つけてもらえるのです。見つけてもらえてなんぼです。
ですので、記事タイトルの中に、ターゲットが検索するであろうキーワードを入れて、記事のタイトルを書きます。


【重要度5番】コールトゥアクション
Call to action、つまり行動の呼びかけです。いくらランディングページを用意しても、「こちらを見てください」と呼びかけなければ見てはもらえません。
ブログ記事の最後に、必ず、してほしい行動を呼びかけましょう。「こちらからお問い合わせください」「商品の詳細はこちらをご覧ください」と書いてランディングページのリンクを貼りましょう。


【重要度7番】ブログタイトル、サブタイトル
分かりやすいタイトルをつけるといいですね。ブログタイトル、サブタイトルも検索エンジンに引っかかるので、ターゲットが検索するキーワードを意識して作るといいです。


【重要度6番】プロフィールや名前
ブログ記事を読んだ人が、次に読む部分が、プロフィールや名前です。なんの専門家なのか、どんな価値を提供できる存在なのか、それが書き込まれていれば信頼性が上がり、してほしい行動(問い合わせや申込)をしてくれやすくなります。


【重要度7番】記事本文
記事本文の重要度は、7番目です。
もちろん記事本文の充実度が素晴らしければ、それだけブログの価値が上がり、より多くの信頼を得て、してほしい行動(問い合わせや申込)をしてくれやすくなります。
ですが、記事本文にこだわりすぎて動きが取れなくなるよりは、記事タイトルに先に注力し、行動の呼びかけをしっかり行ないましょう。そのほうが集客に対する効果は高いです。
記事本文は、一度公開した後に編集してより良くすることだって出来ます。


【重要度8番】デザイン、CSS編集、広告外し
ブログのヘッド画像を独自に作ったり、CSSを編集してデザインを変えたりナビゲーションボタンを付けたり、広告を外したり、これらはブログがどんどんお気に入りになっていって楽しいのですが、集客に対する効果性という点では、優先度が低いです。
もちろん必要がないと言っているわけではないのですし、お気に入りのブログになることで見てもらいたいという気持ちが高まり、更新が楽しくなる、という効果もあるので否定はいたしません。

ただし、ビジネスの原理原則に則って、ターゲット>オファー>コピーの優先順位なので、ターゲットが1番、オファーが2番と3番、コピーが4番・5番・6番・7番にあたり、8番はそれ以下の順位になります。


【重要度9番】各種ツール
ブログにアクセスを集めるツールや、テクニックは、世の中にいっぱいありますが、本質的な部分がしっかりできてから使う事をおすすめします。僕自身、スパムのようなツールや、一時しのぎのテクニックが嫌いですし、使っていないので(昔は使った事がありましたが、長続きしないことは辞めてしまいました)、紹介はしません。



まとめ

以上、まとめると、集客というのは、お客さんの行きたい方向を見定めて、そのための通りやすい通り道になるという事です。通り道が広く大きくなるほど集客の規模が大きくなってゆきます。

通り道を作るということは、入口を作り、出口を作り、その途中の道をしっかり作るということです。

そして、ネット上でお客さんの大きな通り道をつくるにはブログが有効で、入口は記事タイトルであり、出口はランディングページとランディングへの誘導、そして途中の道は記事の本文や中身ということになります。