ビジネス立ち上げの当初に一番困ること、

それは、お客さんが集まらないこと、ではないでしょうか?

自分にブランドがあったり、ブランドがある人と組めば集客が望めますが、何もないところから始める場合は、集客が大変です。当面は集客が課題になり続けるでしょう。集客が上手く行けば単価を上げたり、もろもろの原価経費についてもボリュームディスカウントが効き、利益も残るようになります。

では、何から集客を始めるかというと、僕は、ブログをおすすめしています。

それは、なぜかというと、以下のような理由になります。

●無料で始められる
●広告費をかけなくても集客し続けてくれる状態を作れる
●書いたものがずっと残り続け、ひとつひとつの記事が集客し続けてくれるので、WEB上の積み上げ型の資産になる
●書き続けることでライティングのスキルが上がる
●プロフィールなど書き込むことでセルフブランディングになる、社会的信頼が高まる。


では、事業立ち上げすぐから集客に使えるブログ活用法をお伝えしてゆきたいと思います。



ブログはなにを選ぶ?

僕がおすすめしているのは、アメーバブログ(通称アメブロ)とWordPressの2つのブログサービスです。

以下にお伝えしてゆく内容は、どんなブログにも適用できる普遍性のあるブログ活用法なので、どんなブログを選んでもいいですし、今すでに使っているものがあれば、そのまま使い続けてもらえばいいのですが、アメブロとWordPressの2つをおすすめするのは、お互いのメリット・デメリットを補い合って使えるからです。

つまり、アメブロは無料で始められて、ユーザー数も最も多く、ほとんどITリテラシーを必要とせず、手軽に集客効果を得る事が出来るのですが、反面、使い方によっては削除をされたり、商用利用について制限がかかる場合もあります。

一方でWordPressは、レンタルサーバーを借り、ドメインを取得する必要があるなど、年間で最低でも5000円ほどの維持費がかかり、多少のITリテラシーが必要なのですが、自分の管理下にブログを置いて運用するので、商用利用などの制限もありません。

ですので、削除のリスクや不自由さを受け入れた上で、手軽にブログを始めたい方にはまずアメブロを、その後、WordPressへの移行をおすすめしています。



ブログで集客が見込める業種や商品は?

世の中で考えうる、ほとんどの商品はブログから集客できると考えていいのではないかと思います。

物販はもちろん、サービスも可能ですし、セミナーや教室など、不動産の仲介とか高額な商品でも集客に使う事が可能です。手前みそではありますが、僕の宝飾品販売の事業では88万円の結婚指輪などもブログからの集客で販売ができています。

これは、ブログだからこれが売れる、これが売れない、とかいうことではなくて、購入者にとってはブログの1ページも一枚のWEBページとして認識されるからなのですね。

ビジネスクリエイターユニバーシティの受講生では、デッサン教室の集客、板金屋さんの集客、フランチャイズ募集、アロマテラピーなど各種サロン集客、投資塾、書籍、海外旅行、行政書士など士業の受託など、あらゆるものの集客に役立てられています。



そもそもブログはなぜ効果的なのか?

アメブロ、WordPress、などブログサービスは各種ありますが、どのブログサービスでも、ブログが集客に効果的であるのはそのメディアとしての構造によります。

ブログは1枚1枚の記事ページが、集まって相互にリンクしたひとつの大きな塊になっている状態なので、その塊にひとつのテーマがあると、当然、検索エンジンからもお客さんからも見つけてもらいやすい状態になります。この見つけてもらいやすい状態を作るというのがポイントです。

しかもブログは記事タイトルが検索エンジンに引っかかりやすいので、価値ある情報に適切な記事タイトルがついていれば、より見つけてもらいやすくなります。

そして、一度書いた記事は、インターネット上に残り続けて、その記事が役立つ情報であれば、読んだ人が価値を感じてくれて、その後の購入につながったり、友人・知人にシェアをしてくれて記事が広まり、やはりその後の購入につながることになります。



ブログを集客に役立てるための9の施策

それでは、どうやってブログを集客に役立てるのか?というと、ビジネスの原理原則に則って施策に優先順位をつけてゆくといいと思います。それによって効果が高いところから手をつけてゆけるからです。

ここで使うビジネスの原理原則は、

ターゲット>オファー>コピー

という順番です。

ブログの目的がビジネス、つまり永続的な利益を産み出すこと、であるならば、ターゲット>オファー>コピーが優先順位だという事です。ブログの目的がアート作品を見てもらうことだったり、お友達を増やしたい、ファンを増やしたいとかだったら目的が違うので別の優先順位になります。

ここでは集客に役立てること、というビジネスのお話なので、ターゲット>オファー>コピーが優先順位としてお話を進めたいと思います。

少しだけ説明すると、ターゲットの選定が、オファー(=提案)やコピー(=書かれている文章の出来不出来)よりも重要だと言う事です。また、いい文章を書くよりも、ターゲットが明確で、提案が明確なほうが効果が高いという事です。

ですので、自分は文章が下手だから、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ターゲットとオファーさえ明確であれば、たとえ文章がつたなくても一定の集客の効果が得られるので、以下の順にやってみることをおススメします。


【重要度1番】ターゲッティング、ターゲットの初期設定
集客したい商品やサービスのターゲットが誰なのかを明確にする。特にどんな悩みを持っている人なのか、どんな解決したい問題を持っているのかを明確にするとよい。


【重要度2番】ゴール設定
ターゲットが、自分の商品やサービスによって、どんな状態に導かれるのか。


【重要度3番】ブログの目的設定
ブログを読んだお客さんにして欲しい行動を決める。商品の詳細ページを見てほしいのか?メルマガ登録をしてほしいのか?問い合わせの電話をしてほしいのか?いわゆるランディングページを用意します。


【重要度4番】記事タイトル
1番と2番と3は番、ブログを書く以前の施策でした。4番目でやっとブログを書いてゆきます。
ブログを書けば集客できるわけではありません。ターゲットが明確で、商品の価値が明確で、申込を受けるページがまず出来てはじめて、ブログから集客ができます。
ブログを書く中で、もっとも重要なのが(もっとも集客に対する効果性が高いのが)、記事のタイトルです。記事のタイトルが検索エンジンに引っかかり、ブログを見つけてもらえるのです。見つけてもらえてなんぼです。
ですので、記事タイトルの中に、ターゲットが検索するであろうキーワードを入れて、記事のタイトルを書きます。


【重要度5番】コールトゥアクション
Call to action、つまり行動の呼びかけです。いくらランディングページを用意しても、「こちらを見てください」と呼びかけなければ見てはもらえません。
ブログ記事の最後に、必ず、してほしい行動を呼びかけましょう。「こちらからお問い合わせください」「商品の詳細はこちらをご覧ください」と書いてランディングページのリンクを貼りましょう。


【重要度7番】ブログタイトル、サブタイトル
分かりやすいタイトルをつけるといいですね。ブログタイトル、サブタイトルも検索エンジンに引っかかるので、ターゲットが検索するキーワードを意識して作るといいです。


【重要度6番】プロフィールや名前
ブログ記事を読んだ人が、次に読む部分が、プロフィールや名前です。なんの専門家なのか、どんな価値を提供できる存在なのか、それが書き込まれていれば信頼性が上がり、してほしい行動(問い合わせや申込)をしてくれやすくなります。


【重要度7番】記事本文
記事本文の重要度は、7番目です。
もちろん記事本文の充実度が素晴らしければ、それだけブログの価値が上がり、より多くの信頼を得て、してほしい行動(問い合わせや申込)をしてくれやすくなります。
ですが、記事本文にこだわりすぎて動きが取れなくなるよりは、記事タイトルに先に注力し、行動の呼びかけをしっかり行ないましょう。そのほうが集客に対する効果は高いです。
記事本文は、一度公開した後に編集してより良くすることだって出来ます。


【重要度8番】デザイン、CSS編集、広告外し
ブログのヘッド画像を独自に作ったり、CSSを編集してデザインを変えたりナビゲーションボタンを付けたり、広告を外したり、これらはブログがどんどんお気に入りになっていって楽しいのですが、集客に対する効果性という点では、優先度が低いです。
もちろん必要がないと言っているわけではないのですし、お気に入りのブログになることで見てもらいたいという気持ちが高まり、更新が楽しくなる、という効果もあるので否定はいたしません。

ただし、ビジネスの原理原則に則って、ターゲット>オファー>コピーの優先順位なので、ターゲットが1番、オファーが2番と3番、コピーが4番・5番・6番・7番にあたり、8番はそれ以下の順位になります。


【重要度9番】各種ツール
ブログにアクセスを集めるツールや、テクニックは、世の中にいっぱいありますが、本質的な部分がしっかりできてから使う事をおすすめします。僕自身、スパムのようなツールや、一時しのぎのテクニックが嫌いですし、使っていないので(昔は使った事がありましたが、長続きしないことは辞めてしまいました)、紹介はしません。



まとめ

以上、まとめると、集客というのは、お客さんの行きたい方向を見定めて、そのための通りやすい通り道になるという事です。通り道が広く大きくなるほど集客の規模が大きくなってゆきます。

通り道を作るということは、入口を作り、出口を作り、その途中の道をしっかり作るということです。

そして、ネット上でお客さんの大きな通り道をつくるにはブログが有効で、入口は記事タイトルであり、出口はランディングページとランディングへの誘導、そして途中の道は記事の本文や中身ということになります。