【レビュー】#94.話題のモバイルプロモーション事例から2008年の動向を探る | モバイル業界、史上最速、最大級の勉強会といえば、いきべん。

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ケータイを軸に外貨獲得と内需拡大をもたらす明日のビジネスリーダーを輩出しようという松下村塾的な試み。ビジネスの気づきを求めて計150回4000人以上が都内某所で薩長同盟。「平日夜の粋な勉強会」という正式名称がありました。

さてさて、結構さぼっとりました。いきべんレビュー、3本やっつけますね。

●まずはコペさんのレビューから

概要はこちら
http://gree.jp/?mode=community&act=event_view&eid=81376

ふじふじさんの勤めるシンクウェアでモバイルプロモーションをサイト横断的に手がける篠島氏による発表。

ここ数年盛んであった「ここにメール送ったら**が当たるかも!」といった景品で釣るどちらかというと邪道な手法から、より本質的にブランドやサービス・プロダクトの世界観を体験させる手法に移りつつあるよというお話で、いくつかの先行事例を紹介いただきました

この流れの背景事情は、

 ・パケ代定額+BB化で、携帯ネットヘビーユーザー増大
 ・端末の高機能化で高度な表現が可能
 ・景品釣りの手法氾濫で効果が薄れる

   ↓

 ・大手ナショナルクライアントで携帯展開にもがっつり広告予算を取るところが徐々に増える
 ・デンパクがその予算獲得にも本腰を入れはじめ…
 ・おこぼれを狙って各種ソリューション企業がうごめく

といったところではないかと。
どの事例もこれまでのネット広告の流れであるロングテール・成果報酬(もしくはそれに近似した仕掛け)と違って、リスクマネーの予算規模がでかい、大手クライアントとある程度の規模の代理店なんですね。

今後の展開として想定されるのは、

 ・宣伝会議等でモバイル展開を組み込んだ先駆的大仕掛けプロモーションのあおり記事
 →乗せられた中堅以上の会社規模クライアント企業群とそこそこの成功事例パラパラとコスト倒れプロモーションキャンペーンの屍累々
 →徐々にブームが去る
 →開発済みのソリューションを改造して、廉価サービスを展開…ASP化・セルフサービス化等
 →ロングテール・成果報酬の広告世界にサービス・プロダクトの世界観を体験させる手法が溶け込んでじわじわと拡がる。他方、大手クライアントのメディアミックスプロモーションはCRMとも結合して成熟化し、「世界観の体験」は当たり前要素に。

なのかなぁ…。

プレゼン終了後の意見交換の中で篠島氏が指摘された、あまりリスクを犯したくない場合のコツとして、

 ・ビジネス的に検証が浅い高コストなソリューションには飛びつかない

というご指摘から現場の担当者としての肌感覚が伝わってきました

image1 



●メモカミさん


篠島さんのプロモーション動向の話、非常に楽しかったです。

やはりナショナルクライアントがモバイルに積極的に
参加してきたのが大きな流れですね。

小さい企業はどうやれば?見たいなお話がありましたが、
インターネット黎明期も同じような状況だったこともあり、
デジャブな感じを受けました。

大きい企業→中小企業といった流れになるのは
変わりないですが、すでに周りがやり始めてからでは遅いので
なにかしらそういった企業とも一緒になって
プロモーションを仕掛けていけたらと思いました。

それも篠島さんといきべんの皆さんのおかげで気づかされた
部分が多かったです。

最高に楽しかったです。篠島さんありがとうございました!


●はじめさん


過去の勉強会と自分の頭の中で連携していくと、どんどん面白くなりますよね。

今は、携帯は衝動買いをするようなタイプの人向けにプロモーションをしていると思いますが、今後は、現在、PCでじっくり情報を集める人も徐々に携帯からものやサービスを買うようになるのでしょうね。

後は、海外でも使えるということがもっと普及してくれれば、さらに面白くなりそうだし、
#95.位置情報連動メディアが地域ロングテールを切り開く!
の内容も有機的につながりそうですね。

今後はどうやって、常に新しいメールアドレスを保持し続けるかですね。SNSは、ユーザ自身が情報を更新できるので、この問題は解決できるツールなんですよね。特に上客ほど。


●フジックさん


ボクの場合、つながったといえば、
濱川さんの「インサイト」の講義のときの、
「ツールありきで考えがちになってしまう。」

モバイルは最強のつながるツールであることは
現状、間違いないと思いますが、
モバイルだけでは解決しない。

とはいえ、モバイルの役割も大きくなってきた。

最強の補完メディア&デバイスであるモバイルを
どう駆使するか?

火薬の発明から、戦争での戦術のあり方がダイナミックに変わったように、マーケティング領域でもブランド活動領域でも、大きな変革をもたらして欲しいものです。

というわけで、次はジオメディアですね。


●かねこちゃん


貴重なお話ありがとうございました。
広告会社として、大変勉強になる内容でした。
最新事例満載、内容も整理されていて
業界動向の理解が深まりました。

以前よりモバイルも含めたITはツール、メディアの
ひとつとして位置づけとしてとらえており、
何よりも戦略面(現状の課題・目的・ターゲットの明確化)
を重視しながら、最適な具体的施策を立案展開していました。

今回、何のためにモバイルを活用するかといった
目的意識をしっかり持つということがモバイル
プロモーションの成功につながることを
再認識しました。


●なかけんさん


モバイルがPCよりもはるかに早くリアルな業態や環境に近づいている事が実感できた事で、モバイル業界がさらに楽しくなりました。
企業コーポレートサイトをモバイルで作っているサイトはPCの98%に対して14%だそうです。
高級ブランドのモバイルへの取り組みが活発になる事でまた市場価値が上がり、様々な企業が取り組む事で市場が更に活性化してくれると嬉しいです。


●アントワネットさん


とっても遅ればせながら、
先日はどうもありがとうございました。

ファッションのPR屋さんをやっている友人にも内容シェアしたとこ
やはり「まだモバイルが使える☆」てゆう発想自体が無かったようで、
かなり興味を持ってはりました。

「ブランドイメージを強める」ためには
派手な会場でオサレなパーティをして
メディアに乗っけてもらうのが常套手段のファッション屋さん達ですが、
モバイルを活用することでもっと「売り」につなげられる面もあるのかな…
とか、思ったりもしました。
例えば、地方に住んでる人にとっては
都心でやってるパーティの話を雑誌で見るより、
自分のケータイの中で触れることができるそのブランドのコンテンツの方が
より強いエモーショナルボンドを喚起するのではないかしら。とか

で、先日早速表参道の駅でこんなのを発見。
GUCCIの春の新作広告の壁面ジャックでした。
真ん中ちょい下辺りの「モバイルマーク♪」に要注目。


以上っす。