マーダーミステリーの「原則」 | マーダーミステリー・オンラインセッション!

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 最近流行り始めている『マーダーミステリー』をDiscordを使ってオンラインで遊ぶやり方などについて紹介しています。
「マーダーミステリーってなに?」「Discordってなに?」「イケメンさんすてき抱いて!」などの疑問にお答えできるようがんばります

 

 新年明けました! 今年もよろしくね子猫ちゃん!!(喪中)

 例年通りだと新年一発目は、オンセ鯖で去年遊ばれたシナリオを振り返るため、シナリオごとの体験ロール保有者数増加数についてまとめたり、去年一年を振り返ったりするべきタイミングなんだけどね。

 元日早々に日本でも色々あったように(犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様が一日でも早く笑って過ごせるようになるよう願っています)、マダミ界隈でも元日早々けったいなnoteが波紋を呼んで、まあ色々あったわけです。

 けったい呼ばわりしたんでちゃんとご紹介しときますね。こちらです。

 とは言っても、さんざんくさされた後に修正されてるので、そのへんは承知の上で見てね。

 

 でね。すんごくざっくり言うと、ま―――燃えまして。

 noteでもSNS上でも様々な反論・反駁がなされたわけですよ。

 そらそうよって思うけどね。言ってることがめちゃくちゃだし乱暴過ぎるし、その上限りなく分かりづらい。

 いや言いたいことは伝わってるの。んでもぶっちゃけ、思慮は足りてない、伝える力も足りてない、ついでに言語化能力も著しく低い、ってなもんで、個人としては思慮に値せんってぇのが結論なんですけどね。

 まぁ言いたいことは概ねX(ことTwitter)で言った通りっす。

 一連のツリーで言いたいことはだいたい言ったんだけど(読むのが面倒い人のために要約すると「ばーか」って書いてあります)、追記するなら、そもそも図に起こすのはベン図であるべきなんだよなあ。

 

 それでもなんか聞かれること多いので、X(ことTwitter)だけじゃなく、自分の考えを要約して置いとく必要があるなと思って、急遽しこしこ書き始めてる次第です。

 

 あっ、今更だけど、「マーダーミステリーってのがあるんだって! どんなのだろう?」って見に来てくれた子猫ちゃんは、このblogの最初の方読みに行ってね!!

 

 

 今回は考察シリーズに入りそうなしちめんどくせえお話なので、そういうの読むのが好きな子猫ちゃんとか、そういうの読んでむかつきたい子猫ちゃんだけ読んでね!!

 

そもそも現在の流れと逆行しているって話

 僕が見るに、マーダーミステリーにとっての2023年という年は、ミステリへの回帰が進んだ一年だったと思う。市井で評価されるシナリオの中に、ミステリや謎の部分に重きを置いたシナリオが増えた。これは、本当に増えた。

 この要因を一言で言うなら、「ストーリープレイングとの需要の棲み分けが成された」という事で良いのではないだろうか。

 ストーリープレイング(以下ストプレと略)は、2020年末?にしゃみずいさんが発表された『銀の瞳の君を求めて』のために作られたジャンル名である。

 この時期は同時多発的に、マーダーミステリーというゲームの物語体験という部分の需要が爆発したタイミングだった。『銀の瞳の~』は発表当初の在庫数が希少であり、体験者の口コミが回るまでは時間がかかったと記憶している。こうした需要を一気に爆発させ、一躍2021年以降のマーダーミステリーの主役に躍り出たのは、いとはき氏の『エイダ』だった。オンセ鯖の2021年のロールまとめを見ると、あの『狂気山脈』に次いで二位に付けている。著名配信者による配信で体験した数と比べると、驚異的とすら言える伸び方だった。

 

 以降、マーダーミステリーの主軸は「エモーショナルな物語体験」に置かれ、シナリオを提供する側もこぞってそちらに倣い始めた(と言うより、そういった層が筆を執り始めた)。

 ところが、この用意された体験が「マーダーミステリー」という呼称で供されることに対する違和感が、好む者・好まない者の双方から出始めた。ここから始まったのが前述のストプレの流れである、というふうに僕は捉えている。

 

 この『銀の瞳の~』に端を発する「ストプレ」の流れは、その後も優秀なたくさんの作家たちによって引き継がれ、完全にひとつの需要を満たしていく。何より、これによって、マーダーミステリーで「推理体験による葛藤」をしたい向きと、ストプレによって「エモい物語体験」をしたい向き、双方の需要の棲み分けが進んでいったのだ。ユーザーとしてはミスマッチを避けられるようになり、提供側としては「ストプレ」というジャンル名を出すことでミスマッチを避けられるようになった。双方にとって喜ばしいことだ。(もちろん、日によってどちらを遊びたいか決められると言う話であって、決して交われない何かだと言っているのではない)

 

 そして2023年。マーダーミステリー界隈で評価の高かったシナリオたちに、ミステリ寄りのものが増えた。「マーダーミステリー」を遊びたい層、つまり「ストプレじゃない方」を遊びたい層が、ミステリ寄りのゲームを好んだという証左であろうと思う。これが僕の視点から見た、2023年の大きな流れだ。

 

 そのタイミングで、なんで再度まとめちゃおうとするかなぁw

 自称評論家さん、一年何見てきたの? ってのが一番の感想ですよ、ええ。せめて話題にするにも一年遅いんじゃないの?

 

 もちろん看板違いのミスマッチは減るべきだし、無くなるべきものだ。

 個人的にマーダーミステリーとストーリープレイングの棲み分けは大変好ましく思っている。

 ただ、いちいちジャンル名を付けて細分化していくと、外から見た時に分からんし、興味を無くす。ヘヴィメタルの衰退していった流れをそのまんま辿ることになる

 あんまりあれもこれもとジャンル分けしていく事は、僕も正直歓迎はできない。

 だから、「再定義します」とかの大上段じゃなく、「なんかしっくり来る呼称が欲しいよね」くらいで良かったんじゃないかと思うよ。大勢がしっくり来れば自然と定着していくんだから。

 

そもそも定義をすべきじゃないという話

 上の連postでも言った通り、僕はそもそも「マーダーミステリーとはなんぞや」を定義すべきではないというスタンスに立っている。

 理由のひとつが昨日postしたこれ。

 外から入ってきたもんを「俺らで定義しようぜ」ってのはこう、何と言うか、違うんじゃねえの? って思う。いや、もちろんそれぞれの環境ごとに需要が違って、それぞれの環境ごとに育っていくものだと思うんだけれど。例えばJ-POPはJ-POPであって、J-POPの定義は出来るかも分からんけど、それで「ポップスを定義しよう」とはならんわけです。何より、J-POPがJ-POPとして進化/深化していく上で、ポップスの解釈と再構成は幾度も繰り返されてきたはずなので。あまりに性急に過ぎるでしょうよ、ってのがまず第一。

 

 とは言えね。

 それぞれで「マーダーミステリーとは」って定義は、してもいいと思う。それを他人に押し付けるべきじゃないってのとセットでね。

 だから、誰か偉い人が(いねぇんだけどさそんな奴)、「定義します! マーダーミステリーとはこういうもんです!」って言い出しても、賛同する者もいれば反駁する者もいるのさ。

 

 ってそう言った上で、それでも僕は、マーダーミステリーを定義づけるべきではない、と言い続ける。

 マーダーミステリーっていうゲームは、シナリオごとにルールが異なる。これが一番このゲームのやべぇところなんだ。没入のために、驚きのために、物語体験のために、どんなルールを設えても良い。マーダーミステリーって自由なんだ

 マーダーミステリーを定義するっていうのは、その自由を奪うことだ。ミスマッチを避けるとかそういう次元じゃなく、定義することで、没入させるための、驚かせるための、物語を体験させるための、武器を捨てることになる。自縄自縛に陥るだけだ。

 

 例えばね?

「マーダーミステリーではプレイヤーの中に犯人がいなければならない!」と公言する人が仮にいるとするよ? 「だから僕の作るシナリオでは必ずプレイヤーの中に犯人がいます」と公言する人が仮に、仮にいるとするよね?

 これ、ド直球にネタバレじゃん、って思うんだよね。

 だって、例えば犯人の言い逃れの選択肢を、この時点で最低3つ削ることになるんだよ?(事故説・自殺説・外部犯による犯行説) これらの可能性を、作品中で潰しておくことと、ルールで明言することって、全く全然違うことじゃん?

 例えば自殺の可能性が脳裏に浮かんだ時、「あっでもこれマーダーミステリーだからな、自殺はないか」だとか、「あっでもルールで明言されてたしな、自殺はないか」って考えがよぎるじゃん。それ、没入を阻害してるよね? だって、明らかに登場人物じゃない、プレイヤーしか知り得ない情報なんだから。

 

 僕は、マーダーミステリーを定義してしまうのは、こういった暴挙を許す事だと思ってる。

 もちろんミスマッチは全力で避けられるべきだ。だけど、その努力は定義付けなんかで行われるべきことじゃないし、定義づけしたところで何も好転しはしない、と考えてる。

 

でも説明が難しくない?

 定義うんにゃらってのは、マーダーミステリーを「まだ知らない人」に向けて、「こういうゲームだよ」って説明する時にしんどいよね、ってところからも来てると思う。

 これについてはゲーム作家の中村誠先生が非常に大切なことを書かれていたので、勝手ながら引用させて頂きたい。

 ほんそれ、ほんそれなーって首がもげる思いです。

 知らない人に説明するのに「定義」なんか必要ね―んですよ。ねーの。

 言語化をサボる言い訳に定義を使うな、自分好みの作品を王道に置きたいために定義とか言い出すな、って思います。僕はね。

 

 この項目、中村先生の仰ることがご尤も過ぎて、何もこれ以上広がんないですw

 ので、まとめに入ります。じゃあお前だったらどうすんだ、というお話。

 

 僕はマーダーミステリーの定義でも再定義でもなく、「マーダーミステリーの三原則」を提示したいと思います。

 

マーダーミステリーの三原則

良かったら画像そのまま使ってくれぃ

 

 こちらです、どどん!

1.一部でも真相を知ったシナリオには参加できない

2.ネタバレは絶対禁止

3.ルールはシナリオごとに異なる

 以上三則を以て「マーダーミステリーの三原則」として提示します!!

 

 いやね、分かってるよ。

「そんなの当たり前じゃん!」って思ってるでしょ?

 でも、そんなの当たり前、な事がすっごい大事なんだよ。

 だって、やってる人ほど、「そんなの当たり前」な事の重要性を忘れたり、知らない人に伝え忘れたりするからね。

 

 そして、分かってるよ。

「知らない人に伝えても伝わんないよ!」って思ってるでしょ?

 遊ぶ前はぶっちゃけ伝わらなくてもしゃあないって思ってるんだ。でも、伝わんなくてもこの3つだけはそのまま丸呑みしてくれ! って言い切れることに絞ったつもりだよ。

 マーダーミステリーに関わる全ての人は、この3つを、新しく来た人にも知らない人にも伝え続けなきゃいけないって思ってるんだよ。

 

 以前、「どこまで要素を削ったらマーダーミステリーではなくなるのか」という思考実験をしたことがある。これ以上削ったらマーダーミステリーとは呼べなくなる、ギリギリのところまで要素を絞った時、何が残るか。興味がある向きは一読されたい。

 

 そうは言うものの、これは一応の結論であって、不変のものではない。

 じゃあ本当にこれだけは譲れないと言う部分を切り出したら何か、というのがこの三原則だ。

 だからこれは僕なりのマーダーミステリーの定義と言ってもいい

 

「何だよ結局定義してんじゃねえか!」と思った?

 第三項をよく見てほしい。

『マーダーミステリーのルールはシナリオごとに異なる。上記も例外ではない』って書いてあるよね?

 ぶっちゃけ「このシナリオはネタバレしても大丈夫です!」っていうマーダーミステリーがあったって、あるいは「このシナリオは何回でも遊べます!」っていうマーダーミステリーがあってもいい。第三項の通り、「マーダーミステリーのルールはシナリオごとに異なる」から。

 ただ、他のシナリオでもそうだとは限らない、ってだけの話だ。

 

 いちばん大切なこと、いちばん譲れない部分を言語化し、定義とする。と言っても、定義自体が不可能だし、意味がない
 これが僕なりの、マーダーミステリーの定義だの再定義だのの話題に対するアンサーだ。

ってことでね、

 今回もくっそ長い長文(馬から落馬)に付き合ってくれてありがとうー!

「えええマーダーミステリーってこんなしちめんどうくさい事考えてないとできないの?」って思った子猫ちゃん、安心して! そんなことないから!!w

 

「ハンドアウトでもないくっそ長い文章読めるかよ」ってただスクロールした子猫ちゃん! 画像だけ見といて! 他のところには「ばーか」「うんち」しか書いてないよ!!

 

「いやそんなことより私もマーダーミステリーしてみたいんだけど!」って思った子猫ちゃん!
 おうちにいながらオンラインで遊べる場所があるよ! 5700人を超えるマダミストたちが毎日のように、いろんなシナリオで遊ぶために人を募集したり、応募したりしているよ!!

 ええっ!? どこのことだかわからないのかい? それは、ここサ!!!!


▼マーダーミステリーオンラインセッション募集用サーバー▼

 

 ここに来れば何と! 無料で楽しく遊べちゃうマーダーミステリーの募集がたくさんあるよ! Discordのアカウントは必要だけど、上のバナーをポチってしたら、アカウントの作成画面から始まると思う!(もし違ったら教えてね)

 そして無事サーバーに参加できたら、子猫ちゃんも今日からおともだちサ!!

 今夜もぼくらといっしょにさけぼう!

レッツ・マーダー!!!!

 イケメンでしたッ! ことよろ!!!!

 

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 そして叫ぼう心から、レッツ・マーダー!!