せーの、キル・ザ・スポイラー! ごきげんようイケメンです。おこです。
最初の記事から一貫してわたくし「一回体験したシナリオには二度とプレイヤーとして参加できないよ」という事を申し述べて参りました。前回の記事では「だけど観戦っていう形でもう一回同じシナリオを体験する選択肢もあるよ」というお話を書きました。今日初めて来てくれたマーダリスト(勝手に変な呼称つけんな)の皆さんは最初の記事から目を通して頂くことをお勧めします。
で、なんで二度と参加できないよって言ってるかというと、犯人は何度やっても変わらないからですね。ここかなり根本的な問題でして、例えば「毎回犯人が変わるマーダーミステリー!」とかって作れるんだろうかみたいな考察もしたい(その前提で作るシナリオ~自動生成も含む~が既存のシナリオに比肩しうる完成度を持てるのか?)ところなんですが、推理小説の犯人が何度読んでも変わらないように、プレイの度毎回違う展開を見せるマーダーミステリーのシナリオもまた、犯人は不変です。ですから、体験済みのシナリオを遊ぶということは、犯人を知っている状態で遊んでいるわけですから、小説を読んだり映画を見たりする話と違い、ゲームでは即死レベルでアウトなわけです。
で、ネタバレの話ですよ。
プレイした、あるいは観戦しただけの人が「犯人はヤス」ってあちこちに書き込んだりしたものを目にしてしまったら、それを見てしまった人もまたプレイヤーとして参加する資格を永遠に失ってしまう。見ただけなのに。見たくて見たわけでもなくても。
そもそもミステリというジャンルにおいてネタバレ厳禁というのはねこが可愛いのと同じくらい当たり前の事だと思っていたんですが、世の中にはそもそもミステリというものを楽しむつもりも無く(いや、楽しむつもりが無いからこそ)ネタバレを放牧し続ける人種が現実に存在するんです。いいですね? 犯人はヤスではありません。
そんな悪意100%の屑は放っておいたとしても、プレイする感想を述べただけでネタバレになりかねないという事は、誰でも世界中に情報を発信できるようになった今の時代こそ肝に銘じておきたい話です。
このへんはセカンドステラさんのnoteにある感想のガイドラインを読んで頂いたほうが丁寧に書いてありますのでリンクを貼るに留めます。ぜひご一読を。
性善説に基づいて成り立っているゲーム
さて、マーダーミステリーって、完全に大人のゲームです。
真面目な話、キッズのためにあるゲームではありません。勿論年齢の問題じゃないですよ?
これは、ゲームとしての難易度の話をしているんではなく、プレイヤーの性善説に則った大前提の上に成り立っているゲームだ、という意味なんです。
さて性善説という言葉を使うと「本来の意味と違っている!」とか性善説警察が湧いてきそう(いるのか?)ですので、特に本題とも関係なく意味を述べますけど、もともとは孟子の言い出した話で、あっやっぱめんどくさくなったので各自wikipediaでも読んで下さい。イケメンは毎年課金しています。
で何を以て性善説の上に則っているかと言うとですね、大前提としてある「一度体験したら終わり」というプレイ参加条件を確認することも証明することもできない、って話なんですね。人の頭を開いて記憶を見ることも、自分の脳を取り出して記憶がないことを証明することも同様に出来ません。
だから、自己申告を信用するしか無い。
もう少し突っ込んで言えば、マーダーミステリーのプレイヤーには「負けをも楽しむ」という姿勢が求められると言えます。もちろん、勝ちを目指さないという意味でもありません。むしろ全員が勝ちを目指している前提でしか推理は成り立ちません(これは人狼と同じ)。
そもそも「犯人を知ってる状態でプレイしたら俺絶対勝てるじゃん!」という事は絶対にありません。
あなたというプレイヤーが知っている情報を他人に対してどう証明できるのか? を考えればすぐにわかる事のはずです。それに、マーダーミステリーは投票で決着するゲームですから、他人の動きを操作できない限りは一人勝ちはあり得ません。
だから、ネタバレを見てから参加したところで、他人から「この人頭いい!」と尊敬される事はありませんし、そもそもそんな事も分からないでやってる時点で相当頭悪いです。
頭悪いことを責める気はないですが、そういうマインドで参加するキッズは、お願いですから界隈には近付かないで下さい。迷惑です。
このように、ゲームのルール自体が性善説に則った上で構築されているジャンルに対し「商品として欠陥がありすぎる構造」なんてしたり顔で述べてる意見も見ましたが、だったら人の頭を開いて記憶の有無をチェックする解決法を提示するか、出来なければすっ込んでてください。こっち来んな。
それでも世にネタバレの種は尽きるまじ
そうは言えども、世にネタバレの種は尽きるまじ。
昔、買った推理小説の犯人が初登場したところに「こいつが犯人」と書き込んでから古本屋に売るっていう人間は本当に実在しました。これは昭和の話ですけど、令和の現代では誰もが暇な時間の大半を触って過ごしている便利な機械で、誰もが一瞬で世界に情報を発信できる時代になってしまいました。
例のYouTube実況騒動も、安田均氏の見解で一応の収束には向かいそう(個人的には再発防止のためにもキッチリとした措置を望みたい)ですが、該当のYouTubeのコメント欄は「犯人は○○」みたいなコメントでびっしりだそうですね。マーダーミステリーがメジャーになり、キッズが大量移入してきた未来の姿がいきなり垣間見えたような話です。
先日行われたニコ生のマーダーミステリーでさえ、公式ハッシュタグを辿ると普通にネタバレ感想がたくさん出てきます。こちらは悪意は感じないものでしたが、その発言がネタバレとなり、誰かが同シナリオを楽しむ機会を奪う、という点には考えが至っていない故だと思います。実際の放送ではネタバレ感想のガイドラインについて説明はしていましたが、全体の放送に比べれば一瞬のものでしたし、注意喚起としては弱かったんでしょう。そもそも一般でプレイできる形で発表されるかどうか分からないシナリオではありますが、これから同放送を観る人のためにも考慮は必要なはずなんですけどね。
どんなジャンルにも存在する問題ですが、有名になるとは馬鹿に発見されるということです。
ここまで例を挙げてきた全てにおいて言えることですが、ネタバレをする人はそもそも楽しむつもりが最初からありません。推理小説に犯人書き込んじゃう人しかり、したり顔で問題点とやらをあげつらう自称ライターしかり、事後承諾で許諾をとったと言い放つ炎上芸人しかり、そのYouTubeコメントで犯人書き込んじゃう頭の悪いキッズ然り、純粋な気持ちで演者さんを応援するあまり普通にネタバレしちゃってるファンしかり。そもそも自分がミステリというジャンルを、あるいはマーダーミステリーというゲームを楽しもうという気持がないので、他人の楽しみを奪おうとしたり、奪う可能性があるという事実に気付きません。
ですので、これからもネタバレの危機は、残念ながら無くなりはしないでしょう。
そして、ネタバレに追いつく供給もまた、ある時点からはあり得なくなるのです。
今後マーダーミステリーというゲームが世に知られていくにつれ、この問題はどんどん大きくなります。これはもう、残念ながら既定路線です。
ですので、我々愛好家としては、今のうちからネタバレが許されない風潮をきちんと築いていく必要があります。ネタバレ行為が、かっこわるくて、しょっぱくて、頭の悪い、馬鹿のやることであると、そういうキッズまで楽しませてやれるゲームではないんだという事を主張することが、ジャンルその物の存続に繋がると考えます。
ネタバレには死を。
いいですね? それが本日の結論です。
そうは言ってもネタバレしたいじゃん!!!!
まじで皆さんアソビコネクト感想書いて下さい! イケメンもいっぱい読みたいから!!!
そんなオンセも出来てネタバレも語り合えちゃう素敵な場があるんですか? あるんですよ実は!! 下のリンクをぽちっとするだけで、Discordのアカウント持ってる人は参加を、まだ作ってない人は作ってから参加を出来ちゃうんです! まあすごい! キャーイケメンさんすてき抱いて!!!
さあご一緒にキル・ザ・スポイラー!
今夜も一緒に、レッツ・マーダー!
本日はおこのイケメンでした。
FineGraphicsさんによる写真ACからの写真を使用させて頂いてます。