マーダーミステリーの『観戦』という選択肢 | マーダーミステリー・オンラインセッション!

マーダーミステリー・オンラインセッション!

 最近流行り始めている『マーダーミステリー』をDiscordを使ってオンラインで遊ぶやり方などについて紹介しています。
「マーダーミステリーってなに?」「Discordってなに?」「イケメンさんすてき抱いて!」などの疑問にお答えできるようがんばります

 こんにちはこんばんは世界。イケメンです。

 昨晩ニコニコ生放送で、Rabbithole酒井りゅうのすけ氏プロデュースによる"マーダーミステリー・ザ・ライブ 維新奇談『四つの眼窩』"が放送されました。プレイヤーとして神尾晋一郎さん、藤田咲さんら一線で活躍する声優さんたち7人が起用され、マーダーミステリーのプレイをライヴ配信するという、大変意義のある試みでした。

画像はニコニコゲーム公式Twitterより引用

 もちろんまだタイムシフトでこれから視聴するという方もいるでしょうし、そうでなくてもネタバレはしたくないので内容には触れませんが、一番気になったのは放送開始直後に行われたアンケートです。

『マーダーミステリーを既に知っている』と答えたのは、集まった視聴者の中で約三割弱

 そのうちで『マーダーミステリーを遊んだことがある』と答えたのは、その二割弱という数字でした。

 

 この数字から鑑みるに、(重複は考えずに書きますが)まず集まった視聴者のうちおそらく「マーダーミステリーってどんなもんだ?」と既にアンテナに引っかかっていた人は全体の三割で、残りの七割はおそらく出演される声優さんのファンの方でしょう。そして体験済みと答えた人は全体の6%に過ぎず、まだまだ浸透していない現状を確認できる反面、七割もの初めて知る人にリーチできたという時点で、既にこの企画は大成功だったと言って良い筈です。

 

 

マーダーミステリー"観戦"という楽しみ方

 これまでのpostを読んで頂いた方なら既にご承知の通り、マーダーミステリーは『体験型ゲーム』です。一つのストーリーを他参加者と共同で紡いでいく、ゆえにひとつのシナリオを体験できるのは一生にただ一度だけ。ネタバレには死を。とそんなゲームです。ですが、ふたつだけ例外があります。一つはGMとして参加すること。もうひとつが「観戦」という体験の仕方です。
 マーダーミステリーのシナリオは犯人が決まっており、どんなメンバーで何度プレイされてもその事実は変わりませんし、犯人も変わりません。しかし、その結末も、結末に至る過程も、毎回プレイヤーが異なるためすべてが違うストーリーになりえます。プレイの説明で述べた「あなただけの物語」という言い回しは、全く誇張抜きの事実なのです。
 プレイしたあと、「ああっ記憶をすべて消してもう一度このシナリオに参加したい!」と思うことは珍しくありませんw しかし、GMであればまた別のプレイヤーが同じシナリオで全く違うストーリーを紡いでいくのを何度でも見守ることが出来ます。これがGMの醍醐味の一つ、いや特権と言っても過言ではありません。
 
 では、GMとしてではなく、さりとてプレイヤーとしてでもなくマーダーミステリーを外部から観戦することはできないでしょうか?
 これは基本的には難しいと言わざるを得ませんね。店舗公演型だろうが、身内卓であろうが、実際にプレイしているところに人が集まってきてプレイを凝視していたら、開示したカードを見に寄って来たら、鬱陶しくて仕方ありませんw 邪魔ですね!
 これを可能にする手段を三つ提示するなら、『配信』『オンセ』『公演』の三種類の手段があるかと思います。今回はその三種類の方法について提示していければと思います。
 
 その前に一つだけ注意を。
 もし、あなたがプレイしたことのないシナリオを「観戦」という形で体感したら、もうあなたは参加したプレイヤーたち同様、二度とそのシナリオにプレイヤーとして参加できることはありません。
 どうしても参加したいと考えるならば、次はあなたがGMとしてそのシナリオの卓を立てることをおすすめします。
 または、既にプレイ済みのシナリオに限って観戦する。これもめーちゃくちゃ楽しいですよ! 自分の時に担当したキャラクターのプレイヤーは全力で応援する気持ちになれますw
 
 

マダミ配信での観戦

 上で言及したニコ生もそうですが、「実際にプレイしている様子を配信する」という試みはだいぶ前から行われています。有名なところで言うと、YouTuberテラゾー氏が自作のシナリオ『LYCAN』をプレイする様子がたびたびYouTube上で配信されています。イケメン自身はいつか誰かがLYCANを買って卓を立ててくれることを信じているので(チラッチラッ)未見なんですが、この配信でマーダーミステリーを知ったという人は周囲にもたくさんいます。日本でのマーダーミステリー流行の階が19年8月のRabbitholeオープンだとすれば、このLYCAN配信が始まった19年12月末が第二波と言えるでしょう。
 また、数多くのオンライン用シナリオを販売されているセカンドステラさんの処女作、『亡霊島殺人事件』についても公式でプレイの模様が公開されています。 

 

 何度でも繰り返しますが、「観戦」という形でも一度体験してしまったシナリオにはプレイヤーとして参加できなくなります。「途中までしか見てないからセーフ」とかそういう事も一切ありません。

 結末を知っているから有利に立ち回って俺tueeeeeしたいバカヤロー様は界隈に近寄らないで下さい。

 

 もうひとつ注意を促したいんですが、最近店舗で行われているプレイを無断で配信したYouTuberが現れ問題視されています。この件については界隈でも様々な意見が飛び交っており、イケメンからの見解も必要があればいずれとは思っていますが、一言で言ってしまえば非常に悪質な行為です。

 シナリオ製作者の販売機会の損失に加え、店舗にも無断で配信する(という事はGMも共犯ですね)という二重の犯罪行為であり、絶対に許されてはならないと考えます。「宣伝になったんだからいいじゃん」的な無責任な楽観はできません。これを許容・放置すれば、次々と無断配信が横行し、シナリオの供給に追いつかない速度でネタバレが進み、業界自体があっという間に食い荒らされるでしょう。

 上記動画は既に削除されているようですが、今後のマーダーミステリー発展のためにも、厳重な対応を願いたいところです。

 

 ここで紹介した三つの配信はいずれもシナリオ制作者自身が配信しているという事は忘れないで下さい。シナリオの販促の意味ももちろんあるでしょうが、マーダーミステリーの普及のために、自分たちの労力の結晶を無料で公開し、販売機会を失っているんです。

 もしマダミ配信やりたい! と考えているのなら、そのためのシナリオを先に作りましょう。

 あなたが配信でマーダーミステリーを探している時にも、この事は覚えておいて下さいね。

 

 

マダミオンセでの観戦

 さて、実は一番のおすすめがコレです!

 相変わらずのオンセ推しかよと言われましても事実そうなんですから仕方ありませんw

 

 さて、店舗公演型でもなく物理的な身内卓でもないオンラインセッションの場合、プレイ参加のかわりに観戦という応募が可能です。イケメンのいるDiscordでのオンセ募集鯖でも、募集ごとに観戦可/不可の別があり、応募時に選ぶことが出来ます。

 観戦者はVC(ボイスチャット)による議論を聞くことは出来ますが、発話して口を挟むことは出来ないような設定になっています。そのかわり、観戦者専用のテキストチャンネル(プレイヤーからは見えない)が用意され、チャットでやいのやいの盛り上がったりする事はできるようになっています。「密談」を追っかけていって聞くも良し、密談中は自分も推理の時間とするも良し。楽しみ方も色々です。

 ですから、実際のプレイ(オフセ)と違い、プレイヤーを全く邪魔せずに観戦でき、かつ盛り上がれるという楽しみ方が出来る。これはオンセならではの強みと言えます。また配信ではキャラクター情報や開示された情報を視聴者が確認することは困難で、これは配信の今後の課題とも言えるでしょうが、オンセの観戦ではプレイヤーと同じものが常に見れ、好きな時に確認できるため、ストレスもありません。

 

 同じシナリオをプレイヤーとして体験できなくなる、という点を了承するのであれば、「わたしこんな推理とかしながら喋ったり絶対できないよ…」と悩む初心者さんにもお勧めできますし、一度プレイヤーとして、あるいはGMとして参加したシナリオを観戦するのはもう、口舌に尽くしがたい楽しさがあります。手軽なオンセ観戦、ぜひ一度体験してみて下さい。

 

 また、これはマーダーミステリーには絶対について回る問題なんですが「プレイ当日になってプレイヤーと連絡が取れない」だとか、いわゆるドタキャン問題は非常に悩ましい事態を引き起こします。この時、観戦者の中に同シナリオの未経験者がいれば、リザーバーとして登用することで卓割れを回避できる場合があります。これもまたオンセならではの強みの部分ですね。

 

 念の為! あなたがオンセ観戦で盛り上がる際、他の観戦者の中に未経験者がいたらネタバレ禁止の方向で楽しんで下さいね! 

 

 

マダミ公演

 Rabbitholeさんなど多くのマーダーミステリー専門店では、セッションを「公演」と呼んでいます。実際に舞台のような美術や小道具が用意され、BGMやSEが用意されているため、公演に参加した気分を味わえるようになっているんですが、ここで言う「公演」は実際に舞台上でプレイしている様子を観客が「観劇」

するスタイルを想定しています。

 

 イケメン自身が最初にマダミの存在を教えてもらった時も真っ先に浮かんだのがこれでしたので、きっと世界的な感染騒動が起こっていなかったら既に実際に行われていたんじゃないかと思うんですよね。

 役者だったり、アイドルだったり、声優、スポーツ選手、そんな面々に実際に舞台上でマーダーミステリーをプレイしてもらって、それをファンの人が見る。PCからプロジェクターで開示情報を映写して、観客もプレイヤーも同じものが確認できる。そして密談はどうしようw 終わったあとはもちろん感想戦、観客も交えて語り合える場だとしたら50人程度の箱で、ドリンクも販売できるライブハウスみたいな場所がいいな…等と妄想していました。というか、していますw
 

 普通の演劇の公演と違って何が良いって、稽古が必要ありませんw 稽古がないから出演者のスケジュールも抑えやすいし、毎日長時間拘束されなくていいし、何より経費がかからない! そのかわり、当日の出来不出来は一発勝負ですがw

 オリジナルのシナリオが数本作成できたらメンバーを変えて何度か回すのも面白いですよね。その場合お客さんは知っててニヤニヤ見守る感じになるでしょうかw まあそんなブッキング能力は無いんですけど。

 

 これは近いうちに誰かしらが絶対にやると思うし、世の中がこうなっていなかったらもう既に行われていたと思います。ので、これはごく近い将来、こういう選択肢も出来ると思うよ、という提示に留めます。今のところはね。

 一日も早く事態が収束しますように。

 

 

ハードルを超えて

 今回は観戦という体験の仕方があるよというご紹介の記事ですが、実際に少なからず「配信で知った」という話はたくさん聞いています。ただし、配信からマーダーミステリーに入った人は、実況者さんやトップ声優さんが演じているのを見て「こんな事自分には出来ないよ!」と感じている事の方が多いんじゃないかと思います。

 

 結論から言うと、大丈夫ですよ! あなたの目にどんなに上手に立ち回って見えるプレイヤーも、絶対頭の中はぐっちゃぐっちゃ、内心は冷や汗ダラダラですw まずは気楽に体験を! それも難しそうだと思うなら、観戦から入っちゃって全然いいんです!

 

 Discordオンラインセッションの募集サーバーでは、現在もいくつか卓が立っており、そのほとんどが観戦者も募集しています!(ひょっとしたらリザーバーも確保できるかもという期待もありw)

 まずは登録してみて、日時の都合のある募集を探してみてはいかがでしょうか? 下記リンクからDiscordのアカウントを持っていれば登録が、持っていなければ作成ができるはずです。悩む暇があったら考えよう! 考えるってのは行動することだぜ!

▼マーダーミステリーオンラインセッション募集用サーバー▼

 

 さあ、キミも一緒に、レッツ・マーダー! 

 イケメンでした。

 

 

 

bBearさんによる写真ACからの写真を利用させて頂いてます