親と子の算命学*
東方星の「陽性」と「陰性」
子供さんが幼児期において、自分の母親をどのように受け止めるかは、運命の謎を知る上で大切です。
同じ親から生まれた兄弟ですら、自分たちの親に対する評価は異なるのです。
しかし幼児期の母親観は、本人が気付かないうちに形成され、それがやがて成人したときに、世の中での人間関係を大きく左右する原動力となるのです。
例えば、早く生母を亡くし、養母に育てられ、その養母が自己表現が未熟な人だったら、子供は養母を捉えきれず、知らず知らずのうちに用心深い接し方をするようになったとしましょう。
本人(子供)は特別に意識しなかったとしても、世の中に出てから自然に友人の数が少なくなり、何事にも用心深い行動をするようになるのです。
それ故に他人の心を理解するという行為よりも、自分の心を傷つけまいとする行為が優先し、経済力や社会的地位を手に入れ、立派な成功者となったとしても、妻や子供には真の理解を得られなくなってくるのです。
そこに精神的な孤独が生まれ、他人の助言を受け入れにくい人生観が形成されるのです。
母親が庶民的な情性優先の人間性を持ち、子供の方が高い理性と貴人的な要素を持っていれば、子供がある年代に達すると、自分の世界と母親の世界の異なりに気付きます。
その時の子供の落胆は大変なものになるのです。
このような状態の中で、子供自身は反発反抗の精神を構成していく場合と、自滅していく場合とに分かれ、前者は「自己発揮」の人生に進みやすく、後者は「無気力」な人生となる要素となるのです。
つまり他人に対する責任感以前に、自分に対する責任感が生まれてこないのです。
この十大主星と言うのは、人間が所有する5つの本能を「陰」と「陽」に分け、10種類の「本能世界」を作り上げたことに始まります。
そのため、十大主星の東方に現れた星も、
「陽」の十大主星を持つ人と、
「陰」の十大主星を持つ人に分けることができます。
*陽星は、
貫索星、鳳閣星、禄存星、車騎星、龍高星
*陰星は、
石門星、調舒星、司禄星、牽牛星、玉堂星
と、それぞれ5種類存在します。
本人の性別は別として、東方に「陽の星」を持つ人は母親の精神面から理解しようとし、「陰の星」を持つ人は、現実面から理解します。
*陽星=精神=無形=物の考え方を知る
*陰星=現実=有形=行動から理解する
そこで陽の星を持つ人は母親に求めるものが「精神」となり、陰の星を持つ人は、「形のあるもの」を求めようとします。
この理論を母親から見れば、東方に「陽の星」を持つ子供には、「物」よりも、「優しい言葉」で母親を理解する能力を持ち、
「陰の星」を持つお子さんには、「形あるもの」を与えてこそ、真の理解が生まれます。
母親にとって育て方が難しいのは「陰の星」を東方に所有する子供さんです。
子供は「形から」母親を理解するわけですから、母親の日頃の行動そのものが、子育てに繋がっていると言っても過言ではありません。
母親の買い物や家事にいそしんでいる姿に、母親らしくないものがあれば、とたんに母親の権威は失墜してしまいます。
一方、「陽の星」を持つ子供さんは、逆に「形」が通じないために、言葉だけで理解します。
*子供さんの星が不明の方は、「簡易プロ算命」で誕生日を入力すれば無料で検索できます。
*****