親と子の算命学*
「子供が捉える母親像」
子供にとって母親とは、ある年代までは「神様」に等しい存在です。お腹に宿しているときから、日一日と育っていく子供に気遣い、語りかけ、未来の夢を見つめながら、やがて誕生の時を迎えます。
女性にとっては、一世一代の「大仕事」です。
誕生後の暫くは、夜も眠れない日々が続き、赤子の世話に明け暮れる毎日です。
あなたも幼少期のころは、母親や父親に愛されてすくすく、伸び伸びと過ごしていたことと思いますが、それなりに父親と母親を区別して、捉えていたことでしょう。
しかしそれらは、ごく当たり前のように感じていたはずです。
仮に親がいなかったとしても、叔父や叔母さん、そして祖母や祖父に育てられて今日があるのですが、いなければいないなりに、幼少期は母親の役目をしてくれる人を「母」として、子供心に受け入れていたはずです。
こうして苦労して育てたにも拘わらず、最大の努力をしたとしても、子供の目に母親の想念が、そのまま伝わるとは限らないのです。
子供は自分なりの性格を持ち、世界を所有していますから、その範囲で母親という人間を理解しようとするのです。
同じ母親から数人の子供が生まれた場合、それぞれの子供たちが母親に対して異なった評価を与えることになります。
仮に長男は母親を見て「優しい人」と感じても、次男から見れば「厳しく冷たい」と映ることもあります。
長男であれ、次男であれ持って生まれた運命が異なり、価値観の異なりも当然所有しており、母親を見ている角度が異なっているのです。
そこに兄弟、姉妹の特質があり、このような違いを出発点として、それぞれの人生観の異なりを形成していくのです。
これは母親の努力ではどうしようもないことで、子供自身の本質により異なりますから、ある種の「天命」と言うより他にありません。
本日のテーマである「子供から見た母親像」という占技を導き出すには、十大主星の東の星を見なければなりません。
子供さん本人の「命式」から、十大主星の東の場所は「母親の場所」なのです。
子供は先ず第一に母親を受け止め、その後に父親を受け止めるようになっていきます。
人間の運命を解明しようとするときは、一人の人間が幼児期において自分の母親をどのように受け止め、理解してきたかを知る必要があるのです。
そのためにはまず「東方」の位置に出現した星に着目しなければなりません。
この占技は子供自身(本人)の眼に映る現象ですから、母親そのものの本質ではありません。
厳密に言えば母親が所有している全エネルギーのほんの一部分であると言えます。決して全てではありません。
受け止め方は次の10種類です。
*子供さんの星が不明の方は、「簡易プロ算命」で誕生日を入力すれば無料で検索できます。
こちら
「子供から見た母親像」
*東の星が貫索星
①あまり発展性や斬新性は見られませんが、
一つのことをじっくりと守り通す古風な人。
②繊細で細やかな気配りはなく、
マイペースで親しみにくい母親像。
*東の星が石門星
①あまり家に閉じこもることもなく、仕事や仲間と、
活発で指導力のある人生観を持っている人。
②躍動感や活動力を感じるため、
母親を「特別の人」として理解を強める。
*東の星が鳳閣星
①母親の全体像を把握して、
欠点のみが目につくために高く評価しない。
②母親とのスキンシップが最も大切。
情に捕らわれない淡々とした意識を形成する。
*東の星が調舒星
①平均的、平凡な母親なら学ぶものが少なく、
軽く見るが、母親らしい母親には反発と反抗をする。
②自身が人生観を形成するときは、
能力あるものを人間の価値として認める。
*東の星が禄存星
①少々欠陥があっても優しい母親、善のみの人生観、
大人になっても幼児性が抜けきれない。
②尽くす母親を美化し、素直で信じやすく、
他人に騙されやすい本質を持つ。
*東の星が司禄星
①地味で堅実な捉え方、日常の平凡な
家庭生活でのみ家庭的な母親として評価する。
②平凡な母親を母親として認め、
社会的、社交的、職業婦人では母親として認めない。
*東の星が車騎星
①家庭にいても常に忙しく働く姿や、
闘争的、活動的な母親を真の母親像として評価。
②母の質から攻撃的な側面のみを捉え、
そこから母親の心を理解しようとする。
*東の星が牽牛星
①名誉、地位、自尊心のエネルギーを土台に
母親を見ており、責任感の強い母親として捉える。
②平凡な母親を特別な人として捉え、
依存心が強くなり親離れがしにくい。
*東の星が龍高星
①母親と接しなくても母親の全体像を捉え、
遠くで眺めることによってのみ母親を理解する。
②鑑賞力で母親を捉え、言葉や言動では理解しない。
黙って傍にいる母親に、真の母親を見出そうとする。
*東の星が玉堂星
①高貴な母親、庶民的な母親でも全て母親であり、
どんな母であっても全て容認する。
②行動面、精神面の母親の優劣があっても
自己の人生観に変化はない。
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