算命学の大運*
「男女の大運天中殺」
後天運で巡り来る干支には、「大運」と言って10年単位で運気の変化がありますが、この大運も生誕と同時に本人に与えられた運命とも言えるでしょう。
大運には「歳運」と干支の「順行」と「逆行」がありますが、その他にも「初旬条件」により、新たな大運天中殺が発生する場合もあるのです。
男女が同じ日に生まれたとしても、男性と女性では順行と逆行により、巡り来る干支の異なりがありますから、男女とも同じ運命を辿ることはありません。
大運天中殺の期間は20年になりますが、この大運も「通常大運」と「変剋律大運(異常干支)」の2種類が発生します。
*例題
年干支=己 卯 禄存星 天禄星
月干支=庚 午 石門星 鳳閣星 貫索星
日干支=乙 卯 天禄星 牽牛星 天貴星
天中殺=子丑天中殺
歳運:男性=9歳運/女性=2歳運
*男性の大運 *女性の大運
①09歳=己 巳 ①02歳=辛 未
②19歳=戊 辰 ②12歳=壬 申
③29歳=丁 卯 ③22歳=癸 酉
④39歳=丙 寅 ④32歳=甲 戌
⑤49歳=乙 丑 ⑤42歳=乙 亥
⑥59歳=甲 子 ⑥52歳=丙 子
⑦69歳=癸 亥 ⑦62歳=丁 丑
⑧79歳=壬 戌 ⑧72歳=戊 寅
男性の場合は「9歳運」ですから、49歳から68歳までの20年間が大運天中殺になりますが、男性は「干支が逆行」になりますから、干支の順序が逆回転しています。
女性の場合は「2歳運」になり、52歳から71歳までの20年間が大運天中殺になっています。女性は「干支が順行」扱いになり、干支は正常に巡っています。
しかし、32才から51才までの4旬と5旬に「甲戌」「乙亥」の異常干支が発生しており、この期間は「変剋律大運」として扱いますから、変剋律大運(32~51歳)、通常大運(52~71歳)の大運天中殺を消化しなければなりません。
「月支元命」と言って、この人(男女)は「庚午」の月に誕生していますから「庚午」を起点として、次に巡る干支から「順行と逆行」で発生しているのです。
このような仕組みから、大運天中殺は順当に発生する人と、生涯発生しない人(年齢的に)も存在しているのです。
大運天中殺は、若い内の3巡目辺りから発生すれば、陽転しやすくなりますが、加齢して晩年に巡る場合は、体力的に陽転現象は難しくなります。
この「大運天中殺」を陽転させるには、条件が伴いますが、大運天中殺期間に入ったら、どなたも一律に「陽転現象」が現れるとは限りません。
中には、陰転してやることなすこと全てが「裏目」に出ることも大運の症状かも知れませんが、これは大運の突入時に非常に恵まれた環境に置かれている人に多く見られる現象です。
大運天中殺には、おもに2種類あり、1つは「通常大運」、もう1つは「変剋律大運」があります。
*通常大運天中殺
子丑大運天中殺
寅卯大運天中殺
辰巳大運天中殺
午未大運天中殺
申酉大運天中殺
戌亥大運天中殺の6種類があります。
変剋律大運天中殺とは、大運に発生する異常干支が巡ってくる期間が対象になりますが、この異常干支が2個以上連続して出現する期間を「変剋律大運天中殺」と言います。
この異常干支は、3旬続けて発生する期間もありますので、この場合の大運の期間は30年間に及びます。
この他にも「単独」で発生する異常干支もありますが、この期間は単独ですから、10年間となり対象から除外しなくてはなりません。
癸巳、丁巳、辛亥の3個の異常干支は、単に異常干支期間として扱いますが、大運天中殺の対象にはなりません。
大運には「運命の枠」、いわゆる「カプセル」のような存在ですが、通常はそのカプセルの中を通過中ですが、「大運天中殺」に突入すると、このカプセルから飛び出して、宇宙空間に放たれる感じの運勢になります。
気分的には人生上の制約から解放され、期間中は文字通り「本能的生き方」となり、それこそ宇宙空間を自由に飛び交うことができるのです。
カプセルの中を通過中には、安定感に守られた枠内で進行していますから、極端な上下動もなく、比較的安定した運命下に恵まれています。
しかし、年齢的に大運天中殺の入り口辺りに差しかかると「大運の特性」から、現実的行動か、精神性の世界かのどちらかを選択しなければならない事態になります。
ここでは、2匹のウサギは追えないので、どちらかに絞らなければなりません。
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