算命学の大運*「晩年期の大運天中殺」 | イケジイのおもしろ玉手箱

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算命学の大運*

「晩年期の大運天中殺」

 

晩年期の大運天中殺とは、大運6旬目以降に発生する天中殺です。年齢で言えば55歳以降になりますから、高齢になって突入する大運天中殺です。

 

当然、中年期の働き盛りの大運天中殺と同じような症状を期待しても無理ですから、晩年期は対応も難しくなります。

 

また、人間関係や家族関係も若い時代とは大きく変化し、丁度幼少期と逆の環境になっているはずです。

 

 

ここまで順調な人生を送ってきたとは言え、自身が高齢になるにつれ、親や目上に当たる人や、兄弟、友人たちも少しずつ消滅していくと、周囲からのエネルギーが期待できなくなります。

 

まだ比較的元気な配偶者と言えども、自分と同じように無理のできる体力はありません。

また子供がいたとしても既に自立し、順当に結婚して家庭を持っているはずです。

 

晩年期の大運天中殺を考察する上で大切なことは、まず第一に本人の環境を重視しなければなりません。

晩年(6旬目以降)の大運天中殺を「天智の型」と言います。

 

*「天智の型」の条件

高齢に至って突入する大運天中殺「天智の型」は、中年期の「天礼の型」の陽転現象を掴むのは難しくなります。

 

そもそも大運天中殺は「南方」と「中央」の欠落により生じる運命現象ですから、殆どの人が晩年はそれなりに現実も精神も満たされた状態と言えましょう。

 

「天智の型」は、大運天中殺に突入後に本人に大きな影響を持つ人との離別、あるいは死別に際して「天智の型」が稼働していきます。

 

しかし晩年は確固たる固定観念をもち、環境の変化により発想の転換が難しく、異なった現象が生まれてきます。

 

条件

①大運天中殺に突入から2~3年間の現象がポイント。

 

②通常の場合は、突入前後に心の支えの人と死別、あるいは離別です。この場合死別と生別の2つがありますが、以後の大運天中殺現象が大きく異なります。

 

③死別の場合は、相手がどの方向の人物かを見定める。

親や叔父、叔母であれば「北方離別」であり、配偶者であれば当然「西方離別」、兄弟・姉妹は「東方離別」、子供であれば「南方離別」です。

 

*「天智の型」 破転の場合

中央欠落の稼働を「天智の型破転」と呼び、生命の灯火が消えるまで隠居することなく多忙な毎日となります。

 

中央欠落とは、「東方」か「西方」の欠落を意味し、親しい人との死を代償として稼働し、そこからもう一人分の運命を作り出すのです。

 

既に「東西離別」のために人生はそこで一旦終了し、そこから誰かのために20年間働き続けなければなりません。

 

この「天智の型破転」を昔から「手助けの運」とか、「お返し運」とも呼ばれています。

 

「天智の型破転」の特徴は、まず働きづめで休息がなくなりますから、大運天中殺の終盤に差しかかかると苦痛を伴うようになります。

 

そこで休息したい、誰かに譲ってしまいたい、あるいは第一線から退きたいと思ったら、その時点で大運天中殺は大きな波乱となり、仕事運や家庭運を崩壊させていきます。

 

*「立真」と「坐真」

算命学では行動により真理を掴む形を「立真」と呼び、精神的な想念の向上により掴む形を「坐真」と呼んでいます。

 

運命は自分一代となり、現実有形の中で築き上げた家柄や財力、名誉、地位を受け継ぐ人には恵まれません。

 

無理やり後継者を作れば、自身が他界すると同時に後継者の運命も終了してしまうのです。

故に自身が最後まで先頭に立って走り続ける覚悟が必要になります。ただし、大運天中殺終了時の健康には最大の注意が必要です。

 

大運天中殺突入時に共同相手や配偶者を亡くしやすいのですが、孤独から逃れるために新しい共同相手や配偶者を求めると、現実的な運命は一気に低下し、築きあげたものは全て「無」に帰してしまいます。

 

そのために孤独を背負って人生のお返しを世の中にすることで、現実有形の上昇を作り出すのです。

 

*「天智の型 洪転」の場合

南北の「精神離別」により稼働する大運天中殺を「天智の型 洪転」と呼びます。この場合は「南方」の精神が稼働します。

 

目上や子供に当たる人との「死別」による運命現象です。

しかし長い年月において交流がない状態では、精神離別にはなりません。

 

頼りにしていた親代わりの人や、師匠として尊敬の念を抱いていた人との離別が心の傷となり、孤独的なショックが形成されなければ稼働が現れません。

心の悲しみが大であれば欠落部分の稼働も大きくなります。

 

「天智の型 洪転」が稼働し始めると、破転とは異なり「静かな人生」になります。

症状は自然の現象により「静止」されている状態と言えましょう。

 

現実有形の世界から脱皮し、隠居的な生活へ入らなければ自己の肉体の損傷や精神的な異常性が現れるなど、物質、経済に対する影響は少なく、健康と精神は苦痛の人生に変化します。

 

精神的な苦しみの中で物事の真理や他人の心を深く知るようになり、大運天中殺後半の10年に入った辺りから精神の充実が生まれます。

 

この姿を修行に例えれば「座禅行」のようなものです。

静止した中での安住が生まれ、全く異なった精神世界が開かれるようになるでしょう。

 

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