ここしばらくお伝えしていた工事の続きです。
弊社から車で40分ほど、奈良市のおおよそ南西部に位置する生駒郡平群町、久安寺という地域の墓地での仕事です。
区画内に元々立っていた石塔を解体し、竿石だけを残して撤去、竿石は供養壇にお祀りし直し、巻石は解体組み直し、さらに新しい墓石・霊標・お地蔵様を建立させていただく、という工事になります。
大きくまとめますと、新規建墓を伴うお墓のリフォーム工事ということですね。
ありがたいことです。
前回までの記事では、既存墓石を解体し、巻石を組み直し、竿石用の供養壇を作り、新規墓石用の納骨室を据えた、といったところまでお伝えしておりました。
本日はその続きで、完成までご報告したいと思います。
さて、今回の新規墓石は芝台付ですので、納骨室を組んだ上に芝台を設置していきます。
芝台というのは、石塔の下台のさらに下に置かれる台石のことで、上の写真のように納骨室に合わせる形で、四つの石で組まれます。
それぞれの部材が外れにくくなるよう、内側をステンレスの金具で補強するのは巻石と同様ですね。
この芝台の内側も納骨スペースを兼ねています。
この上に、石塔本体を乗せていきます。
今度の写真は下台です。
写真では見切れていますが、下の方に納骨用の穴が刳られているのがわかるかと思います。
天端に乗っている白いものは、お馴染みの免震パッドです。
お墓も地震対策が求められる昨今ですからね。
さらに上台、竿石と順に組んでいきまして、石塔を完成させていきます。
石塔の向かって左には新規霊標、そしてお地蔵様が置かれます。
ステンレスの芯棒が飛び出しているのが霊標台です。
霊標本体の板にも位置を合わせて穴が開けられておりまして、この芯棒を通して設置します。
すると多少ですが、より倒れにくくなります。
そのすぐ手前、四角くセメントが敷かれているところは、お地蔵様用の台石の基礎です。
その周り、普通の土のように見えている部分は、草の生えにくい土が施工されています。
これも当ブログではお馴染みですね。
水で締めるとコンクリのように固くなり、雑草が根を下ろしにくくなるという特殊な加工を施された土です。
100%雑草が生えてこなくなるというわけではありませんが、草むしりは格段に楽になります。
特にこれから夏となり、雑草が伸びる季節を迎えますので、お墓の草取りに困っているという方には是非お勧めしたいものです。
さてお地蔵様も組み上げ、供養壇には竿石を並べ、草の生えにくい土の施工に使った水が引いた後で玉砂利を敷けば、作業完了となります。
立派な新しい墓所が姿を見せました。
以前数多くたっていた石塔は竿石だけが供養壇に祀られ、中央には新しい芝台付の石塔が立ち、新しい霊標にお地蔵様もあるという素敵なお墓です。
こういうお墓にお参りしたい、とどなたにも思っていただける墓所になったのではないでしょうか。
平群町、久安寺の墓地での新規建墓工事およびお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
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