本日ご紹介する工事は、新しいお墓を建てさせていただくというものです。
新規建墓工事です。
ありがたいことです。
今回はいつもと場所がちょっと違っておりまして、墓地のあるのが京都、それも河原町六角という繁華街のど真ん中です。
工事に行った当日も、近辺は邦人外国人問わず大勢の観光客で賑わっていました。
しかしまさかMOVIX京都のすぐ裏という立地で、お墓があることを知っている方などはほとんどおられないんじゃないでしょうか。
我々にとっては貴重な経験をさせていただくということにもなりますね。
というわけで墓地および現場をご紹介しましょう。
河原町通りを四条通りから少し北上し、六角通を西に入ってちょこちょこっと曲がったところに、地味ながら雰囲気のある佇まいの門構えがあり、そこを入ると墓地になっています。
区画は1メートル×1メートルという大きさです。
こちらに和型墓石を建立します。
和型墓石にもいろいろな形があるというのはこれまでにも何度か触れてきました。
弊社がよく使うのは神戸型というものなのですが、こちら建立するのはさすがに京都だけあって、ずばり京都型と呼ばれる形の石塔です。
どういった特徴があるかは、後述いたします。
さて、墓石を建てる前にまずは納骨室の工事からですね。
区画の中央に穴を掘り、クラッシャー(砕石)とメッシュ筋を施工しまして、その上に御影石の納骨室を据えます。
ここに建立するのは、7寸角の石塔です。
まずはやはり下台を運び込んで据え付けます。
地域にもよりますが、和型石塔として奈良の弊社地元でよく建てられるのは8寸角とか9寸角で、7寸角となるとそれらより小ぶりな印象になり、作業としても比較的楽です。
下台はその中で最も大きな部材ですが、これを置いてしまうと折り返しという感じになりますね。
天端四か所に配置されているのは、お馴染み地震対策の免震パッドです。
左に写っている白い棒は、雨除けのパラソルの足です。
京都まで来るとなると、いろいろな段取りもありますので、少々の雨でも作業は決行します。
引き続いて上台を置き、竿石を据え、塔婆立を設置し、草の生えにくい土と玉砂利を敷くなどして、作業を進めていきます。
これが京都型の石塔です。
最大の特徴は、水塔婆(経木塔婆)と呼ばれる小さな塔婆を置くため、竿石の前に小型の塔婆立が置かれることでしょうか。
そして竿石の前に水皿が彫られ、上台の前には丸っこい形の線香立てなど、全体的に特徴のあるデザインです。
当ブログでご紹介する石塔としては、圧倒的に神戸型、次いで大阪型が多いので、京都型をご紹介できる機会というのも貴重ですね。
そのうちまた各型の違いなどご説明しようかと思います。
ともあれ京都での新規建墓工事、これにて完成です。
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