このところずっとお伝えしてきた、秋篠町の秋篠西迎寺墓地(秋篠大墓)での墓所リフォーム工事もいよいよ大詰めとなりました。
石塔の解体組み直し、巻石の解体組み直し、新規霊標の据付、古墓の整理と並べ直しをはじめとしまして、盛りだくさんだった現場も、前の記事の段階で石塔基礎工事の完了、納骨室の据付、霊標台の据付といったところにまで進みまして、いよいよ仕上げの部分を残すばかりとなってきました。
さて、石塔の復元工事に入ってまいります。
今回新たに設置した納骨室の上に、1尺角の「累代之墓」を据え付けていきます。
元は納骨室がない石塔でしたので、下台の納骨穴も今回新たに加工して作ったものです。
今後はこの墓石の下にお骨をお祀りすることができるようになりました。
不断は切り出し花立の裏に隠れることになります。
下台の天端四隅に置かれている白いものは、お馴染み地震対策の免震パッドです。
今年はお正月から能登半島で大きな地震があり、普段は地震の少ない奈良でも小さな地震が増えてきたように感じますが、お墓もやはり地震対策をしておくに越したことはありません。
この免震パッドは、新規建墓の際ばかりでなく、このようにリフォーム工事にあたって追加することも出来ますので、気になる方はどうぞご相談ください。
現在の一般的な和型石塔は、台石が二つある上に竿石、という三段一式のものが標準ですが、古い石塔ではそういった仕様が確立されておらず、いろいろなものがあります。
こちらの石塔も台石を三段重ねた上に竿石が乗ることになります。
年季のあるお墓を扱う時は、こういった多様性が見られるのも興味深いです。
もちろん、一番上の台と竿石の間にも免震パッドを挟みます。
この左側に立つ夫婦墓についても、同様に免震パッドを入れて組み直していきます。
石塔の解体を伴うリフォーム工事の場合、墓石の復元組み直しが進むと、完成が近付いたなという雰囲気が一気に出てきます。
さらに、雑草対策としまして、これもお馴染みの草の生えにくい土を区画内一面に敷いていきます。
ご覧のように、非常に目の細かい天然土由来の素材でできた土ですが、樹脂などが含まれており、転圧をかけながらたっぷりの水で締めると堅くなり、雑草が根を下ろしにくくなるというものです。
いつも申し上げているように、これを施工しただけで100%雑草が生えてこなくなるわけではありませんが、ある程度の頻度でお墓参りに行っていただけますと、その都度の草むしりはかなり楽になります。
お墓参りを助ける施工、という位置づけですね。
石塔をすべて組み上げ、草の生えにくい土の上に玉砂利を敷きますと、作業終了となります。
ばっちりリフォームされた墓所が姿を現わしました。
中央の墓石もクリーニングをかけてきれいになっています。
お墓全体がキリっと引き締まったような感じがいたします。
秋篠西迎寺墓地でのお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
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