カルチョの国からやってきた、新監督フィッカデンティに大注目のFC東京。
ところが監督だけじゃないんです…どうしても気になるのは、GKコーチとして引っ張ってこられた
フルゴーニ氏。まずもって、イタリアと言えばゴールキーパー王国でもあるわけです。現地では、
愛称のように「ゴーリー」と呼ぶくらい、キーパーというのは愛されるんだと聞きました。
僕が見ていた時代(94年アメリカ大会)からでも、数々の名ゴーリーが記憶に残っています。
ジャンルカ・パリュウカ、アンジェロ・ペルッツィ、ルカ・ブッチ、え~っとマルケジャーニ、アントニオーリ、
マッツァンティーニ…とにかくセリエAと言えばゴールキーパーのセービングがすごいことと、それをさらに
上回る世界的なストライカーの饗宴だったわけです。その中でも現在36歳にしてなお世界一と言われる、
ジャンルイジ・ブッフォン。ブッフォンはユーベ移籍前は、パルマでプロのキャリアをスタートさせたのですが、
このパルマ時代にブッフォンを見出し指導したのが、今回東京に来ているフルゴーニなんだそうです。
東京のGK権田修一が、2年前?オフに短期留学して門をたたいたのが、このフルゴーニ道場だそうで。
他にもネットをひも解くと、権田と同じ時に神戸の榎本達也、さらに日本代表の川島も、一時期このコーチに
指導を得たんだそうです。川島に到っては「今の自分があるのも、間違いなくフルゴーニのおかげなんです」
とまで言い切っています。
練習メニューは130を超えると。その神髄は、「ボールをつかまえに行くセービング」。横っ飛びでは
ダメだと。少し前に出るから今より少し、体の前にボールを落とせるようになるとのこと。なるほど。
あとまず第一にはセービングに行って、ダメなときにパンチングなんだと。ファーストチョイスがパンチング
ではないと言うんだそうです。これは川島もベルギーで同じことを言っていて、パンチングで弾いても、
サポーターはブーイングなんだそうです。セーブしてナンボの、ゴールキーパー稼業なんだろ、と。
日本では弾いてゴールラインに逃れても、セーフティファーストはOK!と拍手ですから、えらい違いです。
東京のゴールキーパー陣は今季さらに熱くて、ルーキーの囲(かこい)選手が入って権田、塩田、廣永と
合わせて4人体制になり競争が激化したのに加え、なんと言ってもスタメンを争う権田と塩田の2人です。
昨年最後の天皇杯で見せた、塩田の鬼神のごときセービング。コーチングもチームを引っ張って、
ただの11人のうちの一人ではなく、ゴールマウスから試合を作っていますよね。32歳にして、肉体的に
ピークだと本人が語るように、非常に充実したプレーを見せています。これには、権田も及んでいません。
もちろん権田もいいところは多くて、代表にも呼ばれていますし当然スタメンで出るべき選手です。そんな
二人だからこそ、ファンには決めれれないような充実を見せているからこそ(笑)、フルゴーニコーチの
選択に注目してしまいます。セリエAでは総じてキーパーの年齢は高いという印象を持っています。
アッビアーティも、ブッフォンも、ローマのデ・サンクティスも35歳以上です。身体能力よりも、経験を買う
のでしょう。それだけ、サッカーにおいてキーパーは重要なんだと、イタリアは教えてくれているようです。
今季はこんなに良いコーチを迎えて、4人のゴールキーパーにとってはキャリアの中でも特別な時間を過ごす
ことが出来る年だと思います。素晴らしい補強になったと思います。フルゴーニさんに、注目しましょう。