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ワールドカップ3位決定戦を数時間後、また決勝を翌日に控えてひと足先に日本国内の公式戦が再開。
Jリーグは来週からで、今週は天皇杯です。J1クラブが登場する2回戦、FC東京はここ2年連続、
東京都代表のチームとの対戦でしたが、今回は埼玉県代表と秋田県代表の勝者とのマッチアップ。
1回戦の結果を受けて、秋田県代表であるJ3クラブ、ブラウブリッツ秋田を味スタに迎えました。
 
各地でジャイアントキリングが名物となる天皇杯ですが、FC東京は優勝した2011~12年大会の翌年、
2012年大会で初戦敗退という屈辱を味わっています。相手は東京都代表の横河武蔵野FCでした。
昨年も2回戦が同じ横河武蔵野FCで、前年の悪夢にとらわれながら延長戦の末1-0で降しました。
初戦はジャイアントキリングが起きやすいもの。どのクラブにとっても、格下だからこそ油断できないのが
天皇杯です。しかし今年、FC東京は例年にないほどの大差、力の差を見せつけて勝ってくれました。
 
【ガチガチのベストメンバーで対峙し、怒涛のゴールショー】
東京のメンバーはリーグ戦となんら変わらない、ガチガチのベストメンバーでした。ワールドカップから
戻った権田、森重もスタメン出場です。DFラインはセンターに吉本、右・徳永、左に太田。ボランチは
高橋秀人と米本。前に三田。トップはエドゥーを置いて、武藤と河野ですから今季のマッシモ・カルチョの
ベストメンバーがズラリそろった格好です。一切の手抜きはしない、必勝の構えでした。
 
試合は前半11分、早い段階で東京の先制点が決まり、流れが傾きます。決めたのは三田です。
ゴール前でパスをつないでつないで…逆サイドまでつなぎ倒して、いつもだったらシュートが打てない
というのが定番なのですが(笑)、最後にボールを受けた三田がさらにファーに流れながらも左足で
強引にシュートを打つと、ゴール枠内に飛んだボールがネットに突き刺さり、あっさりと先制しました。
 
勢いづいた東京は、普段J1クラブ相手には見せなような積極性が顔を出し(苦笑)、ミドルシュート
から追加点を奪います。高橋秀人のミドルシュートがポストに当たり、跳ね返りを詰めていた河野が
押し込んで2点目。3点目は森重のミドルシュート。ここまでが22~26分とわずか5分間の出来事。
焦る秋田からのPKプレゼント、これが29分でエドゥーが落ちついて流し込み4-0.試合は決しました。
 
【ボランチ躍動、前線も強引にシュートを放ち勝利への執念見せた8-0!】
前半で4-0、誰もがワールドカップ準決勝のドイツvsブラジルと重ねて、相手サポーターの気持ちや
当該試合の空気などに思いを馳せていたと思います。ワールドカップ明け最初の試合、サッカーファン
ならばひとつのプレー、展開に、ワールドカップのそれぞれの試合やシーンを当てはめて見てしまうのは
当然でしょう。そんな特別な雰囲気がある特別な時期の試合でもありました。
 
後半も終始圧倒。追加点は47分で、太田宏介のフリーキックが直接決まって5-0となりました。
やや緩やかなカーブを描いて、高いところから落ちてくるような軌道だったように思います。不思議な
間があるゴールでした。秋田も、自分たちなりにパスをつなぎ、左サイドにボールを出したり、形を
作りますが最後までいけません。これというのは、「レベルの差」であると、はっきり感じました。
ゴール前でトラップが乱れても、シュートに入る前にもう一回体制を整えてもなお時間があります。
余裕をもってゴールを奪えたことは、今後攻撃陣にとっても、いいイメージを持続できると思います。
 
東京は秋田の攻撃も、ボランチ部分でほとんど刈り取ってしまいます。たまにもつれたりカウンター
気味になって最終ラインの出番にもなりましたが、点を取られるような雰囲気はありませんでした。
60分に平山、68分に渡邉千真を投入して、攻撃陣を組み換えテスト・調整の色が濃くなります。
特に千真は、昨年11月の同大会以来、公式戦でのゴールがない中、サポーターもひたすらに
声援を送り、最後の最後で見事1点取った時には、東京にとってすべてがうまくいった試合となり
ました。スコアは8-0。コンスタントに得点を積み重ね、最後まできっちりと試合を作ったことは
とてもよかったと思います。勝利に飢えるたような、そんな執念すら垣間見え、嬉しく思いました。
 
【次週、勝負の鹿島戦。天皇杯は次回、松本山雅!!】
例年にない破格の内容で初戦を乗り切った東京、次週以降はいよいよ本番の感、リーグ再開です。
ホームに迎えるのは絶対王者、鹿島。大迫が抜け一時代の終わりを感じさせましたが若いメンバーで
いいサッカーをしているようです。小笠原も世代交代の最後のひと花、という感じでしょうか。いやはや。
黄金世代の自分としては、曽ヶ端にしろもう一度強い鹿島を見せてほしい!と思うのですが。
でも、負けるのは癪ですね(笑)。来週ならば、いい勝負ができそうです。
 
天皇杯、次回は8月20日で相手はなんと、松本山雅です!J2では3位につけて、J1昇格ロードを
ひた走る今季の山雅。サポーター対決も大変楽しみです。今日の出来を見る限り、東京にもスキは
ないと考えていますが…好勝負になりそうなので何がなんでも観に行こうと思っています。
 
最後に、0-8になっても応援をやめないどころか声量そのままに歌い続けた秋田のサポーター。
山手線内で、ユニフォームをばっちり着込んだファミリーを見た時には話しかけそうになりました。
ブラジルのサポーターは1-7でドイツに拍手を送ったそうですが、状況の違いはあるにせよ、
最後まで歌い飛び続けていた秋田サポーターにこそ拍手を送ります。ゴールを奪えず、それでも
秋田は天皇杯で何かを得られたでしょうか。爪跡を残した実感を持てたでしょうか。個人的な見解
でいえば、秋田のサッカーは崩壊することなく最後まで機能していたと思います。好感をもちました。
そんな秋田の関係者の思いを背負って、松本を倒し、優勝したいと思います。いざ進め、東京!!
 
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2014年7月12(土)18時00分キックオフ @味の素スタジアム
 8 - 0 秋田 得点:田、野、重、()、田、山、
 
スタメン:権田、徳永・吉本・森重・太田、高橋秀人・米本・三田、河野・エドゥー・武藤。
交代はエドゥー→平山、武藤、河野→羽生、武藤→渡邉千真。
ワールドカップ決勝のカードが決まりました。
ブラジル大会ということで、地元ブラジルは是が非でも優勝したかったところでしたが…準決勝で
ドイツに7-1という歴史的大敗を喫し、夢潰えました。そのドイツと対戦することになったのは、
同じく準決勝でオランダを降した、アルゼンチンです。皮肉にも、ブラジルの宿敵であるかの国が、
マラカナンの決勝に進んでしまいました。ブラジル国民にとっては屈辱的にも感じるでしょうし、
とは言え「マラカナンの悲劇」に匹敵する「ミネイロンの悲劇」の仇敵となったドイツを応援するにも
心中割り切る時間は十分用意されないまま、どんな思いで決勝を観るのでしょうか。
 
ドイツvsアルゼンチンというのは、1990年イタリア大会の決勝と同じカードなんだそうです。
私は当時の試合は見ていません。TVで観るようになったのは、やはりドーハの後のアメリカ大会から
だからです。アメリカ大会当時、中学生でした。
 
試合の行方を占うと、まず歴史上アルゼンチンはドイツを苦手にしているということがあります。
上記90年大会の決勝も西ドイツが勝って、2006年もPK戦で…コーチのケプケがレーマンに
メモを渡して、アジャラとカンビアッソが外してドイツが勝つ、というアレです。前回大会、南アでは
準々決勝で対決しており、マラドーナ率いるアルゼンチンを4-0という完膚なきスコアで敗退に
追い込んだのがまたもやドイツでした。マラドーナは、ブラジルの7-1の後のインタビューで
その点を突かれ、「我々はほとんどの時間を勇敢に戦い、3失点は後半だ」と強がったようですが。
 
かくも因縁深いカードではありますが、アルゼンチンは準決勝のPK戦を除くと、すべてが1点差勝利。
勝負強いと見ることも出来ますが、調子が良くない、という風にも見えます。その点、7-1で勝った
ドイツの強さ、PK戦までもつれた場合にも、大会最高のGKであることに疑いないノイアーの存在、
ワールドカップでの実績からも「ドイツ有利」は動かしがたいところです。「最後に勝つのはドイツ」という
サッカー界の格言そのままに、ドイツが勝って強かったね、という平凡なオチが濃厚でしょう。
 
しかしそこは、サッカー王国ブラジルが見せる、最後の魔法に期待したいと思います。アルゼンチンが
好きなわけではないですが(日本人なので?)、サッカーに「絶対」はなく、普通では考えられないことが
起きるということを味わいたいです。純粋にそれだけの理由で、アルゼンチンの優勝に期待したいと
思います。ドイツ人以外の、サッカーファンの多くはそう思っているはずです(笑)。そこで空気を読まない
のが、ドイツなわけですが。
ワールドカップ準決勝、ブラジル1-7ドイツ…歴史的な事件になりました!
ブラジルにとっては国を挙げて、のちまで語られそうな一戦です。
マラカナンと並んで語られるんじゃないでしょうか…。
 
ドイツは南ア大会で、世界中が期待したマラドーナ率いるアルゼンチンを4-0というエゲつない
スコアで一蹴した、そんな国です。大国同士の対戦ともなれば、スペインがオランダに5失点したように
片方に勢いがつけばこんな展開もあるということだと思います。

ちょうど昨日、サッカー界のレジェンド、アルフレッド・ディステファノが亡くなったので、50年代の
サッカーの記事を読み返していて、チャンピオンズリーグ決勝で7点取ったとか、ビッグゲームに対して
そういうイメージでいたので、オールドサッカーにタイムスリップしたような錯覚を受けました。
 
それにしても…これもサッカーということでしょうかね。光と影、くっきりしていてブラジルらしくて
味わい深いです。もっとも、ブラジル国内の状況を思うと、言葉を慎むべきかもしれませんが。
 
この後に、決勝があるのですから、ワールドカップはすごいですね。オランダvsアルゼンチンとともに、
最後まで見届けられる幸せをかみしめながら、見守りたいと思います。