ワールドカップ決勝のカードが決まりました。
ブラジル大会ということで、地元ブラジルは是が非でも優勝したかったところでしたが…準決勝で
ドイツに7-1という歴史的大敗を喫し、夢潰えました。そのドイツと対戦することになったのは、
同じく準決勝でオランダを降した、アルゼンチンです。皮肉にも、ブラジルの宿敵であるかの国が、
マラカナンの決勝に進んでしまいました。ブラジル国民にとっては屈辱的にも感じるでしょうし、
とは言え「マラカナンの悲劇」に匹敵する「ミネイロンの悲劇」の仇敵となったドイツを応援するにも
心中割り切る時間は十分用意されないまま、どんな思いで決勝を観るのでしょうか。
 
ドイツvsアルゼンチンというのは、1990年イタリア大会の決勝と同じカードなんだそうです。
私は当時の試合は見ていません。TVで観るようになったのは、やはりドーハの後のアメリカ大会から
だからです。アメリカ大会当時、中学生でした。
 
試合の行方を占うと、まず歴史上アルゼンチンはドイツを苦手にしているということがあります。
上記90年大会の決勝も西ドイツが勝って、2006年もPK戦で…コーチのケプケがレーマンに
メモを渡して、アジャラとカンビアッソが外してドイツが勝つ、というアレです。前回大会、南アでは
準々決勝で対決しており、マラドーナ率いるアルゼンチンを4-0という完膚なきスコアで敗退に
追い込んだのがまたもやドイツでした。マラドーナは、ブラジルの7-1の後のインタビューで
その点を突かれ、「我々はほとんどの時間を勇敢に戦い、3失点は後半だ」と強がったようですが。
 
かくも因縁深いカードではありますが、アルゼンチンは準決勝のPK戦を除くと、すべてが1点差勝利。
勝負強いと見ることも出来ますが、調子が良くない、という風にも見えます。その点、7-1で勝った
ドイツの強さ、PK戦までもつれた場合にも、大会最高のGKであることに疑いないノイアーの存在、
ワールドカップでの実績からも「ドイツ有利」は動かしがたいところです。「最後に勝つのはドイツ」という
サッカー界の格言そのままに、ドイツが勝って強かったね、という平凡なオチが濃厚でしょう。
 
しかしそこは、サッカー王国ブラジルが見せる、最後の魔法に期待したいと思います。アルゼンチンが
好きなわけではないですが(日本人なので?)、サッカーに「絶対」はなく、普通では考えられないことが
起きるということを味わいたいです。純粋にそれだけの理由で、アルゼンチンの優勝に期待したいと
思います。ドイツ人以外の、サッカーファンの多くはそう思っているはずです(笑)。そこで空気を読まない
のが、ドイツなわけですが。