14.武藤嘉紀
 
もはや目下においてFC東京の『顔』となったよっちこと。アギーレの御前で数々のゴール、代表招集
も当然の感。そこから、札幌でのウルグアイ戦で最も可能性を感じさせたポスト直撃シュート、そして
横浜でのベネズエラ戦、アギーレジャパン初ゴールを記録するなど秋口まで一気に急上昇。最高の
ルーキーイヤーとなったよっちの課題は、ズバリ「二年目のジンクス」、これだろうと思います。
 
勢いにまかせて、ある種ノープレッシャーで駆け抜けた一年目の成果が大きいほど、二年目の自分にそれが
より重くのしかかるというものです。昨年以上のことをしよう、そうしないと自分は成長できないのではないか。
そんな気持ちが生まれがちなのも、二年目だからこそなのです。調子が良い年も、悪い年もあるなんて、
そう思えるようになるには、数年のキャリアを積まないと受け入れることもできないというのは、我々社会人
にも同じことが言えるのではないでしょうか。かつてこの二年目のプレッシャーに負けて、消えていった
選手たちを、何人も見てきたというものです。
 
武藤の場合、しかしこのプレッシャーの壁が迫ってくるのも早くて、昨年のうちにそれは訪れていたように
思います。代表戦でゴールを奪って以降、チームでは相手のマークも厳しくなる中、自らが切り込む強引さ
だけではなく、自らをおとりに使い、味方を活かそうというインテリジェンスゆえの陥穽に嵌ってしまってから、
武藤の輝きは一段鈍り、苦しい時期が始まったんだと思います。そしてそのモヤモヤ感は、代表チームに
おいても同じで、このアジアカップでは途中出場で何度もチャンスを与えられながら、ついに無得点に
終わりました。パレスチナ戦ですら、決めきることができなかったというのは、痛恨の極みでしょう。
 
ですからヨルダン戦で香川のゴールをアシストしたとしても、僕は全く喜べませんでした。武藤がシュートを
打って、点を取らないと、日本の武器になり得ないのです。もっと積極的に、シュートを打つこと。ボールが
入っても、必要以上にこねてすぐにシュートを打たないのも、慎重になっているのは自分と戦っているから
なのでしょうか。とにかくスッキリしませんでした。この辺を解消して、シンプルに自分の強みであるドリブル
&シュートでゴールが奪えるようになって、それからだと思います。毎試合、シュート3本、いや5本。
これを心掛けて、東京での試合に臨んでほしいです。シュート練習は言わずもがなです。
 
よっち、東京でも代表でも、二年目の正念場なわけです。
もっとも、この高いレベルで真剣に見守ることができるというのは、サポーターにとって最高の幸せです。
ガンバレ、よっち!!
13.榎本達也
 
東京が35歳のGKを補強。緊急補強の趣です。このことから、廣永と塩田の放出は、チームにとって
予定外だったということがうかがわれます。翻って、移籍していった二人の強い意志を感じますよね。
 
榎本達也、マリノスの黄金時代のGKだった印象が強いです。一緒にいたのは…下川?と、榎本哲也。
達也と哲也、まるでタッチです。さておき、濃い顔でなかなかデキる、という印象です。GKは経験、
ちょうど榎本が頑張っていたころの下川のように、貴重なバックアップとしてチームを支えてくれるでしょう。
 
しかしそうなると圍(かこい)が俄然気になってくるわけで…そのへんはの項で、触れたいと思います!
10.梶山陽平
 
トーキョーの10番、も今年30歳。カンテラあがりでは最年長です。
本当に、この人は、と思っていまだにチームの中心で戦っているのは、まず梶山です。
目下、ユースの最高傑作の座は揺るがない…よっちの突き上げもまだまだ、と感じます。
 
しかし中盤は激戦区。4-3-3でトップ3枚、4バックで中盤を1ボランチの逆三角形で構成すると、
梶山の生きるトップ下は置かれませんでした。マッシモのサッカーに、ファンタジーはいらないのでした。
しかし夏に梶山が復帰すると、マッシモはその能力を高く評価していました。どの監督も、うならせる
梶山の魅力なわけです。かくしてジョーカーとしてのイメージで、サポーターもいまかいまかと登場を
待っていました。結局目立った活躍はなし。2015シーズンへ、楽しみは持ち越しとなっています。
 
背負っている10番はダテではありません。マッシモの下で、ファンタジスタとして花開くか。
試合に出なくても、油断できない選手です。円熟味を増す梶山と、優勝したいですね。