遠くブラジルの地で、日本代表のリハーサルが幕を閉じました。コンフェデレーションズカップ、
日本は3戦全敗で、大会を去ることになりました。もとより、ブラジル・イタリア・メキシコという強豪
揃いの「死のグループ」。一番苦しい立場にあることはわかっていましたが、少なくない不安要素が
顕在化したというのは、来年に向けて悪いことではないとは言え、ちょっと胸がざわつく結果でした。
 
初戦のブラジル戦は3分でネイマールにゴールを叩き込まれたとは言え、勝負しきれず不完全燃焼。
その後、2試合目のイタリア戦ではイタリアを相手に観客の胸を打つ名勝負。そして3戦目、メキシコ
との試合では、メキシコにセカンドボールをことごとく拾われ、またしても後手を踏む展開に終始して
しまいました。メキシコ戦も相当イライラしましたね~。見ているだけのファンとしては。
 
短期決戦のワールドカップを想定して、この3試合で分かったことがいくつもあります。ピッチ外の
ことでは、「初戦が大事」ということ、「とは言え、2試合目をとれば3試合目でもう一度勝負できる」
ということです。2試合目を落として、結果、早々の敗退につながってしまったと言えます。
 
ピッチのことでは、イタリア戦で示した「勇気」。勝負しなければ、やられるだけだということです。
心の強さをもって、前に出ること。リスクを冒すことがいかに有効かを思い知らされたと思います。
要するに、気持ちの問題なんだな、と本当に思い知らされました。それと本田と香川、遠藤は世界
でも出色だということ。交代策の充実が急務であるということ。守備の決め事を再構築しなければ
ならないということ。新しい力が、代表には必要です。それが、刺激になるんだと信じています。
 
まるでクラブチームのように、代表を見守り続けた1ヵ月が、過ぎ去ろうとしています。3連敗が2回。
オーストラリア戦が泥、イラク戦がロスタイムの決勝団で辛勝。苦しい1ヵ月でした。代表選手は、
ヨーロッパのシーズン終わり、遠くブラジルへの移動での疲労もひとしおだったでしょう。実際、玉際
で寄せ切れなかった場面を何度も見るにつけ、悔しく思いました。もっとも、来年だって条件はさほど
変わらないはずなのですが。このコンフェデの結果をもって、残り一年をどう過ごすか…。
サッカーファンである自分たちも、徹底的に議論し合わないといけないでしょう。
来年こそ、ブラジルで笑いたいものです!頑張ろう、ニッポン!!
コンフェデレーションズカップ2013日本第2戦イタリアが相手でした。
この試合が、素晴らしかったです。試合は3-4で敗れたのですが、日本代表にとっては、世界のトップ
との距離を測り、かつ自信を得ることが出来る、ターニングポイントとなったのではないでしょうか。
 
日本は、世界で戦えます。ワールドカップ、優勝狙えます(ただし運が必要…なので、若干言い過ぎ)。
今日のような試合が出来れば、いまやどの国を相手にしても、互角以上の勝負が出来ると思います。
出来るかどうかが問題、と言えばそのとおりですが、出来るのだから、出来ると言えるのです(笑)。
 
実際昨年はアウェーでフランスに勝っています。2010年は、カメルーン、オランダ、デンマークの3カ国と
ワールドカップのグループリーグを戦って、勝ち抜けています。そして今日は、イタリアにこの内容です。
確率としては、十分じゃないでしょうか?唯一、ブラジルはアタマひとつ抜けているかもしれませんが。
 
ヨーロッパでも出色の活躍を見せる選手たちが、チームを牽引しました。本田は不動のエースです。
長友はサイドを駆け上がり、吉田はゴール前で…少々ミスはあったのですが。
そしてなんと言っても、この日の主役は香川です。
マンUでのプレーに近い、本来の持ち味が出ていたことが素晴らしかったです。仲間を使い、使われ、
狭いスペースで仕事をする香川のスタイルです。一見すると難しいようなシュートを、決めて見せました。
プレミアっぽいですね。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれていますが、負けたチームからは異例とのことです。
 
もちろん、日本にはまだまだ課題はあって、ストライカーの不在や、4失点を喫した守備の問題があります。
ザッケローニ監督の采配も、イタリアのプランデッリ監督が先に切ったカードに対し「後出しじゃんけん」
だったのですが、及びませんでした。この辺については、チームを再構築しながら、1年間でいい準備を
して欲しいと思います。Bチームで戦ってみるくらいの思い切りも、いいと思いますので、コンフェデ後の
テストマッチには、大いに期待したいと思います。国内で結果を出している選手も、試して欲しいですね。
 
いや~イタリア戦、面白かったです。去年のユーロでのスペインvsイタリアは最高の試合ですが、
日本も負けていませんでした…。もうちょっとですね。もう少しの、運と集中力、体力、能力。
生きているうちに、ワールドカップ優勝、決して夢物語ではないです!!
ブラジル戦、気になったのは日本の覇気のなさです。
サッカーマガジンに、適切な表現がありました。「球際の弱さ」なのです。追っていくのか、行かないのか。
いくときは、最後まで行く。厳しいところで身体を張る。そういう、球際の厳しさがなかったので、とにかく
全体的に緩く見えたのです。それには、中3日のイラク戦、ブラジルへの移動への疲労もあったのかも
しれません。マネジメントの問題なのでしょうか。
 
たしかに、リードしたブラジルも最終ラインで回す場面がありましたし、キレのあるカウンターに備えるならば、
最終ラインは深くとって慎重になるかもしれません。そうなると、攻撃に時間と手数をかけねばならず、より
試合を打開するチャンスは遠のくことになるのですが。
 
複合的な要因が重なり、またとない機会を無駄にした感じが否めません。不完全燃焼が一番悔やまれます。
香川がいうように「勝つと言っておきながら」、とても勝つための試合運びには見えませんでした。ブラジル
相手に、ビビった、と思われても仕方ないかな、と。でも、ニッポンの可能性を信じています。ここで落ちて、
次のイタリア戦。気持ちの入った試合で、フランス戦のように(1-0勝利)、世界を驚かせて欲しいです。
頑張れ、ニッポン。