日本の大雪とフランスの在宅勤務 | Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

あこがれの花の都パリ、フランスの優雅な生活~~と現実は大違い。
8年のパリ生活で、穏やかだった私は怒りマンボーへ変身し、お馬鹿で自己チューなフランス人に怒り狂う毎日。
きらびやかなフランスのダークな面々をまきちらす、怒れるフランス愚痴日記です。

アイコンママブロネタ「日々のできごと」からの投稿


パリはマイナス4度の極寒・・・寒すぎるぅぅ。
日本で、大雪のため交通機関が乱れても、皆が駅で3時間もまってなんとか電車に乗って出勤しようとしている様子をニュースでみた。
なんか・・・せつない。

フランスでは大雪は少ないけれど、年がら年中、事故や故障で電車が止まる。
私はフランスで他の職種をあまりしらないけれど、私の周り(IT職や会計、購買や販売管理担当の人)は、電車がとまったら「今日は自宅勤務しまーす」とメールを1本書いて、後は家で仕事をしている。
誰も無理に歩いたり自転車で出勤しようとはしない。

交通機関に限らず、子供が病気だから今日は自宅で仕事しますとか、休みますとか、かなり寛大だと思う。
寛大だしみんなそうやって休みをとったり 自宅勤務をしているから、私もしようって思えるようになった。
日本にいるときは、私も、何が何でも会社にいかなくちゃと思っていたし、子供が病気や怪我をしたと電話がかかってきても、誰かに対応してもらって自分は仕事しなくちゃと思っていた。
一度クライアント先のシステムの不具合を私が自分の会社から調べるために、クライアント先がシステムの設定を変更してリモート接続の手続きをしてくれた。
結構社内で承認やらなんやら面倒だったのに、クライアント先に行かなくてもいいようにリモート接続してくれたこと、とってもありがたかった。
が!
接続ができた瞬間、保育園から電話がかかってきて、娘が保育園で転んでおでこを切ったとの連絡。
保育園が既に内科医につれていってくれて、自宅へ送り届けてくれて、旦那が娘と家にいた。
でも内科医から電話がかかってきて、「女の子だし、僕が縫うよりも整形外科の専門家にきれいに縫ってもらったほうがいい。止血はできています」との連絡が。

ものすごくものすごく悩んで、クライアント先に、実は娘が怪我をしたので今日システムの不具合を分析することができないことを告げた。
そのクライアントは「私にも小さい子がいるのでお気持ちわかります!どうぞ帰ってあげてください!」とおっしゃって下さった。
その暖かい気持ちと理解が私にはどれだけうれしかったか。私は今でもそのクライアント先の名前も担当者の名前も思い出せる。
そして帰宅して、昼寝をしている娘のおでこをみて衝撃的だった。止血されていたものの、ばっくりとおでこがきれていた。
こんな怪我をした娘をおいて、仕事を続けようかと一瞬でも思った自分を責めた。
その後、ネットで大阪のよい整形外科医の先生がいる大病院の整形外科の救急にかけこみ、たまたまその腕の良い先生が対応して下さい、娘のおでこの傷は目立たなくなった。

だから、日本でも、子供が病気になった時の在宅勤務や急なお休みを、会社というか社会全体があたたかい目でみてくれるようになったらいいのになと心から思う。