涙 | クローバーと365日

クローバーと365日

2011年2月、次男Kが17歳で自らこの世を旅立ちました。

悲しくて苦しくて淋しくて、絶望の中、Kは数々の奇跡を見せてくれました。

魂は消えない、いつもそばにいてくれてるんだ…

そのことを残したくてブログを始めました。

お通夜の前の夜は、

前夫、前夫の彼女、私、長男、A君だけになり、

明日はいよいよお通夜だね…って話をしていました。





この日まで、何人かの親しい友人達も

Kに会いに来てくれて、

一緒に悲しみ泣いてくれて救われました。





お通夜、お葬式には

高校から、クラスメイト全員を連れて来ると言われていましたが、

前夫以外は、



『Kのために来てもらうのをやめよう!!

お通夜、お葬式は、

Kのことを思ってくれる人だけに来てもらおうよ。』



と言っていました。



でも前夫は、


『学校がみんなを、わざわざ連れて来ます。

って言ってくれているのに、

それを断るのはさすがに無いやろう』


って反対しました。




『Kは高校が辛かったんだよ?!

この前来た時にA君が校長達に訴えてくれてたけど、あれから何か一言でもあった?それが答えじゃない?学校は体裁だけで来ようとしてるんだよ!!』




すると、

『担任に電話してみる』

とかけ始めました。






前夫『なにか生徒達に聞いてわかりました?』



担任『まだ何も聞いてません…』





その担任の返事に、前夫がプツンと切れて、



『生徒が一人、亡くなってるんですよ!!

どうして何もしていないんですか?!

とにかく、通夜、告別式には来ないでください。

こちらに来るときは、

どう調べたかとかの結果を持ってきてください!!』



と言い、電話を、切りました。




切ってすぐ校長からかかってくるのかと思えば

二時間後。



きっと慌てて打ち合わせしていたのか?

て感じの電話でした。




校長は必死に、「お通夜に行かせてくれ」

と言い、体裁を守るのに必死でした。




ここから高校とは少しもめますが、

また機会があれば書きたいです。




正直、学校の対応、特に校長には

ガッカリさせられました。






なんとか、こちらも必死に断って夜中に解散。


私と長男が会館に泊まりました。


Kが眠る棺に寄り添い、全く眠れなかった私。



明け方、Kの顔を見ると…


右目から涙が出ていて、たまっていました。




長男に伝えると、

「それは思い込みでしょ」って言いながら

のぞくと…




『うわぁ!!ほんまや!!K!!

わかった!!ありがとう!!ありがとう!!』


って何故か、ありがとうを言って泣いてました。




葬儀屋の方が来たので、Kを見てもらい、



『人は亡くなって何日かしたら、

涙がでるのでしょうか?

これは普通のことですか?』


って尋ねたら、



『ずっと亡くなるまで病気とかで、

点滴をしていた方とかだったら聞きますが、

17歳の健康な方ならないですね、凄いですね。』



っと言ってくれました。




私は、Kが、


『やっと僕の苦しみをわかってくれた。』


って言ってるように感じました。





そこから見る見る顔も穏やかに変わり、

最後は口角まで上がったような、

下の角度から見ると、

笑っているような顔になってくれました。




いつもの寝顔のKになりました。



K……もう起きていいんだよ!!