こんにちは、青だんごむしです。
いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回は電力会社「Looopでんき」の電力単価について、書いてみようと思います。
Looopでんきは、以前からとても安いと評判の高い電力会社です。でも実際はどうなのでしょうか。
一条工務店でN式を考案された方が、一条ならLOOOPでんきを激推しされていますが、本当にお得なのでしょうか?
現在検討中の方に、是非参考にしていただきたいです。
なお当家では、0円でんきで電力契約を行っていますので、Looopでんきとの比較も行いますが、正直いって、安定的な生活をしたいなら「Looopでんき」よりも「0円でんき」のほうがお得です。
当ブログでは、基本料金0円の電力会社を比較した記事も他ブログで書いていますので、電力会社を検討中の方は是非みていただけたら幸いです。
Looopでんきとは
Looopでんきは、市場連動型の新電力会社です。
よく色々なWebサイトを観ていると、Looopでんきの広告を拝見したことがある方も多いことでしょう。
電力会社の広告や公式Webを見る限りでは、とっても安くてお得に思う方も多いと思います。
市場連動型の中でも、Looopでんきは30分毎に電力単価が変動する特殊な方式を採用しており、またWeb上でリアルタイムでの単価を確認することができるのでとても面白いです。
Looopでんきの良いところ
Looopでんきの特徴として、晴れた日は電力単価がとても安いことです。
公式サイトのでんき予報をみると、以前までは昼間の電力単価が最安0.01円で購入することができました。現在は市場価格が上昇しているため、以前よりかは高いですが、それでも5~10円前後で購入することができます。
でんき予報(中部エリア 9月8日)
LOOOPでんきの注意が必要なところ
Looopでんきでは、晴れた日は電力単価が安くて嬉しいのですが、雨天時や雪が降った日などの家庭消費量の多い日に関しては、電力単価が高くなる傾向があります。
最近発生した台風10号が、日本列島に上陸した日の昼間の電力単価を見てみましょう。
でんき予報(九州エリア 8月30日)
晴れた日は8円以下でしたが、雨が降った日は50円以上とものすごく高いことが分かります。
太陽光発電システムを導入されている住宅であっても、ゲリラのような雨の日は太陽光発電が全く機能しないので、電力会社から電気を買うことになります。
上のグラフでは、朝9時から夕方5時までの電力単価は1kWh=50円以上となっています。
またこのデータは8月30日のものですが、中部電力、関西電力、四国電力、九州電力の4エリアについては、昼間時間帯で3時間以上50円の時間帯がありました。
Looopでんきのトータル電力単価
Looopでんきは基本料金0円で燃料費調整額も0円の謳い文句で宣伝がされていますが、1kWhあたりの電気料金計算方法は実際にこのようになります。
電気料金=電力単価×固定従量料金×再エネ賦課金
謳い文句だけを見ると、電力単価と再エネ賦課金だけが掛かるイメージですが、実は落とし穴があって固定従量料金というものが掛かります。
実はこの固定従量料金というのが、めっちゃ高いんです。
公式Webで各種約款の「電気料金種別定義書【スマートタイムONE(電灯)】」を確認してみてください。
固定従量料金の内訳は、託送費とサービス料です。託送費は大手電力会社でよく聞く名称ですね。
これが中部電力だった場合、託送費が10.10円でサービス料が5.6円掛かりますので、トータルで15.6円の固定料金が発生します。
なので、例えば中部電力管内で、でんき予報の最安値0.01円で買電をしても、電力単価は15.61円です。
これ以外にも再エネ賦課金が掛かるので、
電力単価(最低0.01円~)+固定従量15.6円+再エネ賦課金3.49円=19.1円
一番安くて、19.1円の電力単価となります。
これが雨の日に買電すると、もう分かりますよね・・・
最近は市場価格が値上がり傾向にあるため、雨の日の休日昼間の単価は70円を超えることもあり、恐ろしい状況になっています。
計算すると、70円+15.6円で1kWhあたり85.6円の電気料金が発生することになってしまうので、他社の電力会社よりもかなり高額な電気料金になってしまいます。
そうなれば雨の日でも気軽にエアコンを使うことも躊躇ってしまうので、健康的には良くないですね。
あとLooopでんきの最大電力単価は128円なので、将来的に不安要素がイッパイです。
Looopでんきと0円でんきの電力単価と電気料金を比較
およそ1週間前のことですが、台風10号が日本列島に上陸しましたよね。
上陸前の(8月29日)のLooop電気のでんき予報の単価をもとに、当家で契約していた場合の1日の電気料金を計算してみました。
当家でもこの日は、太陽光発電がほとんどできない状況(3.5kWh)でしたので、買電が必須状態でした。
29日の中部エリアの予報グラフです。
公式のでんき予報では、30分毎の単価が数字で確認することができるのですが、今回はざっくりですが、0時から19時までは24円、それ以外の時間帯は17円として計算してみました。
29日の当家の家庭消費量は、15.7kWhです。
0時:0.7 12時:0.6
1時:0.6 13時:1.2
2時:0.6 14時:0.4
3時:0.7 15時:0.4
4時:0.7 16時:0.4
5時:0.7 17時:0.5
6時:1.0 18時:0.6
7時:0.7 19時:0.8
8時:0.4 20時:0.9
9時:0.6 21時:0.8
10時:0.4 22時:1.0
11時:0.3 23時:0.7
teslaアプリでは、5分毎にデータを記録しているので、指定した1日だけのデータを抽出することもできるから、とっても役立ちます。
これを計算すると、ざっくりですが
[電力単価A(30分毎単価+固定従量):39.6円]
[電力単価B(30分毎単価+固定従量):32.6円]
A.0時~19時:24円 x 12.3kWh = 295円
B.それ以外の時間帯:17円 x 3.2kWh = 54円
固定従量料金:15.6円 x 15.7kWh = 244円
再エネ賦課金:3.49円 x 15.7kWh = 54円
トータル:647円となります。
一方の現在契約中の0円でんきでの電気料金計算方法は、電気量単価と燃料費調整額と再エネ賦課金です。
電力単価は固定ですが、燃料費調整費は毎月変動しまして、8月分の電力単価は28.22円で燃料費調整額は2.54円です。
同じ15.7kWhの消費量だった場合、このような計算方法になります。
[電力単価(電気量単価+燃料費調整):30.76円]
電気量料金(28.22円×15.7kWh)= 443円
燃料費調整額(2.54円×15.7kWh)= 39円
再エネ賦課金(71.67円×15.7kWh)= 54円
トータル:537円
悪天候な日は、圧倒的に0円でんきのほうが電気料金が安いことが分かると思います。
ちなみに「0円でんき」で東京電力だった場合は、電力単価が36.9円となっているので高いように思われるかもしれませんが、燃料費調整額が-6.31円なので実質は30.59円なのです。
単価がLooopでんきよりも安いので、悪天候な日であればLooopでんきよりも0円でんきのほうが安いといえます。
詳しい計算方法等については、当サイトの別ブログの記事をご確認ください。(おすすめ6社の計算方法を載せています)
Looopでんきのまとめ
1~2年前であれば、どこの基本料金0円の電力会社よりも安い電力で使用できたLooopでんきですが、市場価格が上がりつつある現在では、晴れた日であっても他社と比べると特段に安いとはいえなくなったのが現実です。
特に雨が降った日なんかは、他の電力会社よりもかなり高い電力単価で電気を購入することになるので、たくさん買うほどお得になりません。
翌日の電力単価は前日の16時に判明するので、事前に安い時間帯に買電する計画を立てれば確かに他社よりも安くお得に利用できるのかもしれませんが、実際にそれを実行できる人は少数であると思います。なんせ面倒なのでね。。。
あまり電気を使用しないご家庭であれば、基本料金0円のどの会社でも大丈夫ですが、毎月の買電量が400kWh以上であればJapan電力をおすすめしたいです。
Japan電力は、買電量が少ないと損をしますが、買電量が多いほど他社の基本料金0円の電力会社よりも安く電気を買うことができます。10kVa契約もできるので、マジでおすすめします。これも上の比較リンクから確認できます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
是非参考にしていただければ幸いです。