こんにちは。

海女のまち暮らしPR担当の

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。

 

昨日の続きです。

 

お祈りが終わった後は、その餅を焼きます。

何せデカくて・・・・

 


こちらは大海女さんが持ってこられたアワビの貝でかたどったお餅。

私の掌よりも大きく、こんなのがいつか獲れたらな~!

と憧れます。

 

餅を頂いてから、荒海にIN。

 


途中から高波になってきて、

まるでジェットコースーターに乗っているかのように。

 

白波の渦中に突っ込んでいくベテラン海女さんを見ていると

本当に命がけ・・・!!!

 

泳ぐだけでも精一杯な海況でしたが

石鏡の海女は一日二回潜りますが、

この日はさすがに一本目を修めて終了。

 
このあとは初の漁獲物を海女同士見せあう儀式。
どこで獲った、潮の速さ、タコを獲った・・・・
 
みんな初の漁はなんだかんだ嬉しそう。
 
カマドで、ごはんを食べて出荷に向かいます。
 
 


市場では、荒波のせいもあり
昨年度のような勢いはありませんでしたが、
口開けが無事行われてホッとした空気に包まれていました^^


カラフルなオンビ籠。


出荷を待つ海女たち

検品中


今年のアワビ口開けは4/26でした。
が、4/25からはヒジキの出合いもあり、
石鏡の春は大忙し。

そしてもちろん体力勝負な面があるのですが、
アワビ・ヒジキともに主力の70代の海女さんたちは、腰や足が痛いと言いつつも、
誰よりもパワフル・・・・!!


都市部の30代男子よりパワーがある、かもしれません。


逞しい海女さんたちは、カッコ良すぎます。

 

 

こんにちは。

海女のまち暮らしPR担当の

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。


石鏡町では4/26に夏磯の口開けが行われました!

夏磯ではアワビとトコブシを獲る事ができます。


アワビは海女のメイン収入です。

ですので、この日は私のご近所では5時半前から空気がソワソワ・・

波が荒い日だったので、

行くのか行かないのかキョロキョロソワソワザワザワ。


6時過ぎには、海女役員さんのマイク放送で

口開けを行うと喚かれました!


そこからはアドレナリンMAXです(笑)

行くど〜!!

雄叫びをあげながら各々が出発!


しかし・・・

海に着くと普段ならやめる様な高波が〜

え〜、コレ行くんですか?マジで?


と思いましたが、

そこはイカツイ石鏡の海女。


荒波に立ち向かうと決断。


そうと決まれば、

口開けにやるのは、まずは海の神様へのお参り。


餅とあずきとお米&柿(かき込め!に因む)を神様(岩)にお供えして、カギノミをトントントンと軽く叩きます。




長くなったので続きます。





こんにちは。

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。


今年も鳥羽高校で、

地域を学ぶ鳥羽学がスタートしました!


昨年度に引き続き、

動画の製作を通じて鳥羽を学ぶ授業となります。



今年は18名の生徒さんが参加しますが、

鳥羽のまちや、海に関する

課題発見なのか魅力発見なのか、

フィールドワークを行いながら各々がテーマを

決めていく過程は、

一昨年から私も授業に参加させてもらっていますが、

四苦八苦します😅



社会人になったら、企画会議とかで苦労する

あの感じ・・・


さて、今年は

生徒さんたちはどんなことを感じて行くのでしょう?


楽しみですね!

こんにちは。

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。

 


今年もこの日がやって参りました。

4/4はおり合わせの日!

なんと私も三回目の参加となりました。

 

大漁と海上安全を祈る海女の行事です。

また、昔この日に海で多くの死者が出たため、

供養のための日であるとのことです。(先日協力隊の佐藤さんから教えてもらいました)

かずきおりとおり合わせは意味合いが違うのですね。なるほど。

 


ただ、おり合わせの方が海女さん達は気合が入っているような。

大婆たちは、この日のためにパーマを当てていましたよ。

正装して臨むような、気の引き締まりを感じました。


そして、お供えしてあるアワビをひっくり返すその仕草にやる気がみなぎっている(笑)

 


みんなこうして髪の毛に、石鏡の円照寺のお札を結び付けてお参りします。

 


かずきおりは小豆飯でしたが、おり合わせは牡丹餅を備えます。

また、おり合わせは餅を使いません。

 



今年4/26からアワビ漁の口開け予定です!!

 

石鏡中がだんだんソワソワしてきている今日この頃です^^


こんにちは。

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。

石鏡でも桜が満開です🌸


 こちらの山桜の木にはサクランボがなる。



おばあちゃん海女は、子供のころから食べてきたという。

他の桜の木より甘くておススメだとか。

食べごろの初夏が楽しみ。

 

さて、前回の続きのワカメについてです。

【ワカメ漁から出荷準備の手順】

 

①まずワカメをカマで刈る。これは楽しい。

(朝6時~6時半に村内放送でワカメを刈る旨が伝えられ、

出る場合は8時~9時半くらいまで漁をする。)

 

②船にワカメを上げていく。ツライ。息切れする。

これが重労働だが、70代半ばの海女さんは私よりも軽々とやってのける。

 

③陸に戻ったら、ウェットスーツのままワカメを干していく。

(ワカメとメカブ部分を切り離し、茎ワカメ部分を桟に刺していく。一人ではできない作業で、

お世話になっている海女さん・漁師さん・協力隊の後輩さんに助けてもらってます。

本当に本当にありがとうございます!)

 



④ここらへんでスーツを脱ぐためいったん家に帰る。やっと水が飲める!

 

⑤再びワカメ干場に戻り、メカブ部分をメカブカッターなどで茎から削ぎ、網で干す。

(これが中々上手くできない。なるべくメカブのヒラヒラ部分を綺麗に残したいところだ。)

 


⑥ワカメの茎部分から二つに割き、ワカメを広げて乾きやすくする。

(海女先輩の道具は、なごやんのプラスチック製黒文字で、これでピーっと割いていく。

これが地味に疲れる。ワカメが乾きすぎても生すぎてもやり辛いので様子をよく観察する。)

 


⑦ワカメの先っぽの赤くなってる部分をハサミでカットしていく。

ついでに干してるメカブをひっくり返したりする。

 

⑧一晩このまま干す。

ただし・・・・・、雨が降ってきたり、怪しい場合は、ブルーシートで即席ワカメテントを作らねばならない。これが最も過酷だ。ワカメは赤ちゃんのように手がかかるのだ。

 


⑨翌朝、七時位から海女さん達はワカメの様子を見に行く。

前日雨だったりしたら、この時点でブルーシートを剥がしてワカメに陽を当てる。

 

⑩ワカメが日光・風でパリパリに乾いてきたら桟から外して15本ワンセットくらいで輪ゴムでまとめ、釘が刺さってた部分はハサミでカット。それを菰やゴザの上で干す。

 


⑪昼前後に菰・ゴザでワカメを包み、自宅保管場所に移動し、

それをブルーシートで更に包み、パリパリした状態から程良いしなるワカメに仕上げる。

この時、カビないように湿度に注意。この時、ゴザより菰でやった方が滑り辛くうまくいくとのこと。

 


⑫ワカメ干場のはき掃除。次回漁のため、桟の位置調整。

 

⑬数日後、落ち着いたワカメをワカメ箱に詰める。これがまた難しい。

束ねた部分を一段ずつ交互に箱に詰め、箱込みで10.5キロに収める。ワカメのかさがあるので、重しをして少しづつプレスしていく。←今ココ

毎日ワカメを気にかけて生きている。農家みたいだ。ワカメは野菜なのではないか。

 



・・・・ということで、常に気にかけていないといけないワカメは大変です。

私には農家は無理だと思いました。

コメなんかワカメの何倍も大変なんでしょうからね・・・。

 

どちらも自然の恵みを受けることに違いはありませんが、

農業・漁業者の違いを肌で感じられたようなワカメ漁でした。