弱ったバラの回復方法

〈根腐れ編〉 


バラが枯れそうなの

どうしたらいいの?


 去年の今頃、そんな一通の

メッセージが届いたことを

ふと思い出しました

そう、知る人ぞ知る

送り主はA子

A子を知らないよ、という方は

どうそ、こちらへ

ただし読む覚悟はできていますか?


どうやら、バラが

弱っているようなのです

あの時は焦りました

「これは急がねば!」

と返信しようとして

まさかの“受け取らない設定”

ノックしても開かないドアに向かって

「おーい…」と小声で

呼びかけるしかありませんでした

またしても、A子め…


トロイメライ


そこで、“いつもの

公開レスキュー”を発動したのが

ちょうど一年前


同じ時期に悩む方の参考になればと

今回あらためて

記録しておこうと思います

今回は

弱ったバラの回復方法《根腐れ編》

をテーマに

うちのバラで試して成功した

回復パターン”を丁寧にご紹介します


とはいえ

処置は一つではありません

成功するかどうかは

**「環境」と「タイミング」**がすべて

季節、気温、鉢の素材、土の配合

水やりのクセ

そして管理者の性格

(これは半分冗談)


原因不明の衰弱といえば

我が家のラテアートも壮絶でした…

バラの元気がないのは

こういうケースもありますよ



──条件が一つ違えば

結果もまるで違ってきます

ですので、これからご紹介するのは

あくまで「うちのバラ」

「うちの環境」「うちの季節」

で成功したパターン


もし、皆さんのバラが

似たような状況にあるなら

ひとつの参考には

なるかもしれません


〜根が腐るほど愛したの〜 


 一番花が咲き誇って

「私、バラ育てるの向いてるかも?」

なんて思い始めたあなた

 ……その油断

梅雨が見逃してくれません


気がつけば、葉が黄ばんだり

枝の一部が

茶色や黄色になってたり

元気がない


なのに花は咲いてるし

虫もいないし、水もあげたし

——え、何これ、怖い

実はこれ

**じわじわと進行していた

“根腐れ予備軍”**かもしれません


今のうちに

水やりのクセや

土の状態を見直しておかないと

梅雨本番で突然バラ様が沈黙する

なんてことも


水切れでも葉が落ちたり弱ったり

したときのルクソールの

水切れ事件も参考にどうぞ


今回は、そんな

「根腐れという名の愛情事故」

に正面から

向き合ってみようと思います

愛が深すぎた結果なら

反省すればまだ間に合います

——たぶん。

トロイメライ


根腐れ、それは“過保護”という名の

ハラスメント


バラに水を与える手が止まらない

「今日も暑かったから、念のため…」

「昨日あげたけど、今日もまた…」

「いや、水やりって愛情表現だし?」


 ——その優しさが

根を溺れさせるのです

根腐れとは

水が多すぎて根が酸欠になり

腐ってしまう状態のこと


水が抜けにくい土や

鉢底石なしの鉢では

特に起こりやすい事故です


私も見直しました、土


見分けるポイント

「それ、だいたい根がやられてます」

⚫︎葉が全体的にしおれているのに

水やりをしてもシャキッとしない 

⚫︎葉がみどりのままパラパラと落ちる 

⚫︎葉の色が薄く、黄色や茶色や

マダラに変色している 

⚫︎枝の片側だけ黄色や茶色になる 

⚫︎株元近くの枝に黒いシミが出てる 

⚫︎土がずっとジメジメしている

⚫︎根元がぐらぐらする

(※最終ステージ) 


 それ、十中八九「根腐れ」です


そしてこの段階で

「まだ水が足りないのでは?」

と水を足してしまうと

田んぼでバラを育てるんかい!

とツッコミが入ります

(バラから)

トロイメライ


原因は水だけじゃない

根腐れ八人衆を紹介します


 1. 水のやりすぎ 

 2. 排水性の悪い土

(ピートモスたっぷり

軽くて保水性抜群のあの子)

 3. 鉢底石なし、あるいは少なすぎ問題 

 4. 風通しの悪い環境(水が乾かない)

 5. そもそも鉢が大きすぎる

(水を持ちすぎてしまう)

 6.鉢穴が小さい

 7.鉢を直置きしている 

8 風のない場所においている


 鉢底の穴が小さいときの対処法


要するに

「愛が重すぎた」

としか言いようがありません

 

回復のステップ

バラ様、ごめんなさい作戦


では、ここから反省タイムと

リカバリーです

バラの根腐れからの回復方法を

手順を追ってご紹介します


(最終手段なのでかなり手荒です) 

 1. 鉢から抜く(恐る恐る…) 

→根を見て判断します

サッと抜いて

一瞬で見極めるスキルが必要

モタモタしちゃダメ

白くてぷりぷりならOK

真っ黒くなってたり

ドロッとしていたらアウト

→植え替え


2. 腐った根を切る

→ ハサミは必ず消毒してから

使いましょう

生きてる根まで切らないよう慎重に


3. 土を落とす

→ 根についた古い土を落とします

くっついて落ちない時は

お水たっぷりのバケツに付けて

そっと揺さぶる

(バケツの水は木酢液など

希釈してるとなおよい)

腐敗した菌も一緒にサヨナラ

新しい人生のスタート準備です


4. ハイフレッシュなどあれば

根っこにまぶす


5. 新しい鉢と新しい土で植え直す

→ 水はけ重視!鉢底石は忘れずに

肥料、元肥、いっさい要りません

というか、入れないで


培養土を見直したい方は

土の比較実験しています

ご参考になるかもしれません


6. 最初の水やりだけたっぷり

半日陰で養生させましょう

→ 半日陰で様子を見て

数日は乾くまでにらめっこ

バラ様もリハビリが必要です

ジアレンウィックローズ


その後のケア

もう繰り返さないために 

・変色した枝は根本から落とす

・上部を三分の一くらい

剪定して落とす

・蕾は諦めて摘む

・「乾いたら水をやる」を守る

・土を掘って判断する癖をつける

・水持ち良すぎな土は避ける

 ・肥料は芽が動き出すまであげない

 ・風通しと日照の確保

(これほんと大事)


 そして何より

バラ様のサインを見逃さないこと

 ぐったりしていたら

水だけが原因とは限りません

土を触ってみて、考えて、

観察する

これが回復のカギです


水やりって本当にむずかしい

あげてるのに足りない?

そんなときは、こちらも疑って


愛があるなら

少し距離を置いてみましょう

根腐れとは、愛しすぎた結果の悲劇

でも、そこから学べば

また咲いてくれる可能性があります

距離をとることも愛のかたち

そう思えば

少しは気が楽になるのでは? 


 次回予告

:水を切らすとこうなる〈水枯れ編〉

 〜あなたを干上がらせたのは、私です〜


ふぅ、とため息をついた、あなた

こちらでリフレッシュして

笑ってください


根腐れの応急処置が済んだら

次に考えたいのは

水やりの見直しや根の再生

このブログでは、そんな「その先」に

効く記事もまとめています

 👉 水やりの頻度、正直どうしてますか? 

私の“6月の迷走”はこちら」


 👉 それ、もしかしたら

“根腐れじゃない何か”かもしれません


 👉 根腐れを防ぐ“次の一手”は

こちらの記事で詳しく


【最新】👉最新の実録はこちら


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