飯南町ハンドボールクラブ -3ページ目

飯南町ハンドボールクラブ

ハンドボールの可能性

3.すべての子供に同じ時間プレーさせてあげて下さい!



 本文ではベンチに座っていて上手くなる子供はいないし、また、誰もがプレーしている時が楽しいのだ、と述べております。誰が将来優れた選手になるか解っている人もいないし、少年のスターが大人のスターになることはまれな事であり、地域のチャンピオンシップはそれ自体が目標ではないと言い切っております。


 その上で、試合に勝たせようとこの年代からトップチームを形成するのではなく、誰もが同じ時間プレーし、誰もが先発メンバーになれるようにするべきだと述べております。いろいろなポジションを経験させてあげる事が大切であり、誰もが可能性を秘めているという事をしっかり認識する事が指導者として大切であると結んでおります。


 すべての子供に均等にチャンスを与え、可能性の芽を伸ばしてあげようとすると、この勝ち/負けの問題が必ず出てきます。「あの子が何故出場しないの?」「何故あのポジションなの?」「どうしてあの子が先発なの??」・・・周囲の親からは必ずいろいろな声が聞こえてきます。「普段のポジションなら勝てたのに・・・」とか「今日は○○君がいなかったから負けたんだ」とか「監督(コーチ)は負けるために試合をしているのか!!!!」とか(笑)


 この問題は指導者が勝ち負けにどうこだわるか、を明確にしていないと必ず起こる事なのかもしれません。勝ち負けより子供の可能性を伸ばすことを重点に置いているのだ!と言い切る信念と勇気(^^;がきっと必要なのだと思います。


この記事の内容は、誤解を招かない為にも原文をそのまま掲載しています。出来れば最後のまとめまで読んで頂けるとこの方の考えが良く解ると思います。





2.子供のスポーツで最も大切な事は、友達と一緒にプレーする事です


 本文では、我々(つまり大人)は昔、公園や近所の芝生で友人と会って、スポーツを楽しんでいたはずであり、それは子供達にとっても同じである、と述べられています。・・・ノルウェーと日本では、まずその前提が完全に違っている(^^;のですが、まぁ、それは置いておきましょう


さらに、こういった友情がチームスピリットを築いて行くことになるので、クラスメイトや近所の子供達を出来る限り一緒に、同じチームで練習させるべきだ、と結んでおります。


 ・・・当たり前と言ったら当たり前の事なのですが、昨今の日本の子供達の環境を考えると、なかなか額面通りには物事が進まないのかもしれません。


 子供は外部との接触の中で成長して行きます。幼児期の親=家族だけの暖かい環境から、自分とまったく違う他人(=友達)や環境(=学校やスポーツクラブ)に出会い、刺激を受け、考え、悩み、少しずつ大人になって行きます。


 子供の成長過程における友達の果たす役割の大切さは、私などが今更言うまでもない事なのですが、人間は社会的な生き物であるとするならば、社会を最初に体験するのは多分小学校時代の友達なのではないでしょうか?


 最近の子供は友達が少ない、と良く言われます。スポーツや野球等の学校外の活動をしていない子供の場合、学校から帰ると家に閉じこもったきりとなり、誰とも遊ばない子供が多いそうです。他人との接触による刺激を受けずに成長すると社会的な感性が欠如し、陰惨ないじめや犯罪に走る事もあるという事です。


 ・・・我々少年スポーツの指導者がそこまで責任を持てるか! という話も当然ありますが(笑)、少なくとも、今の日本で友達と遊べる場を提供している数少ない環境の一つになっている、という事実は受け入れるべきだと思います。友達同士でプレーし、お互いを尊重し、同じ目的のために皆で協力して共に達成感を得る。そういった経験をたくさんさせてあげなければならないのだと思います。





最近気になる記事があったので一つずつ紹介します。


この7つの心得は、けっこう有名みたいですよ、世界のクラブチームから日本の少年スポーツ団体まで取り入れているとこが多いみたいです。


子供の可能性との関連性が非常にある内容になってますので参考までに


1.子供のスポーツは「遊び」であり、それは「楽しく」なくてはなりません。


子供達が接するスポーツは、どの様なものであれハードワーク(つらいもの)ではなく遊び(楽しいもの)である事を忘れてはいけません。そして、それが彼らの生活の一部になるように、試合の結果ではなく、子供達が友達と一緒にプレーを楽しむ姿に満足するようにしましょう


この「子供にとっての遊び」「楽しさ」を我々はどう考えれば良いのでしょうか?


 ほとんどの指導者は、「楽しくスポーツを!」「遊びの延長線上にスポーツがある」「ボールと遊び、親しむように」という考え方を「低学年」のうちは採用しているように思えます。


 ただ、チームにより、指導者が「楽しみ=試合に勝つこと」という大人流の理論のすり替えをして、子供達に組織スポーツをさせているようなチームも存在しています。


本当に「勝つこと=子供の楽しみ」なのでしょうか?勝つために練習を始めた瞬間からそれは遊びではなくなり義務として子供達に押しつけられているのではないでしょうか?


 「試合に勝ったら親やコーチが喜ぶ=褒められる=嬉しい=楽しい」という方程式は確かに成り立ちますが、親やコーチが喜ぶからスポーツをするのならば、それはもう遊びではなく義務になってしまうのではないでしょうか?


 スポーツを教えていると、どうしても子供達の活動の自由に対して制約を与えざるを得ません。団体競技ですし、グランドや時間の制約もある中で活動しているのですから、そういった物理的な制約だってあります。しかし、最低限の規律・制約を守らせた中で、自由に遊ばせかつ、それが練習になっているようなメニューを工夫する必要が指導者にはあるのではないでしょうか?


 このような指導をしていると、なかなか試合に勝つことは出来ません。試合には勝てないけど、楽しくスポーツができるように指導者や親が我慢できるか/できないか、がチームとしてどういった方向に進むのかの分かれ目になるのだと思います。

 


                          

一つ目の心得から賛否両論な内容ですね・・・

明日は、心得2



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