エコ茶会が終わりました。今年は翌日に尾張旭紅茶フェスティバルに出店する都合もあって23日(土)だけでセミナーをダブルヘッダー

 

台湾茶の焙煎のセミナーでしたが、個人的には久しぶりにとても満足いく内容に出来ました

 

まずやっぱりサンプル作りが大切で、ちゃんと焙煎が成功していないと成立しません

 

今回は阿里山樟樹湖の秋茶を使って焙煎をやりましたが、焙煎回数は計4回でトータル時間は37時間に及びました

原料も申し分なく焙煎にも適していたし、途中の変化の様子も大きなイレギュラーなく安定して推移していました

 

そして最後の火を止める一番重要なところがしっかりと出来たので、ここの精妙な部分がサンプルとしてうまく表現できました

サンプルの抜き取りは最初と最後合わせて計8種類。高山茶(原料)→軽焙煎→中焙煎→重焙煎(凍頂コンテスト標準)という変化が見れます

 

焙煎の原理とか説明自体はそんなに難しくはないけど、実物をみながらの解説をしないと中々入っていかないしたぶんすぐ忘れてしまうのでそういう体験を提供できるセミナー作れたので自己満足度は高いです

 

これから各地でこういったセミナーをやっていこうかと思っています

 

直近では12/8(日)に東京経堂の茶泉で開催します

https://www.facebook.com/events/557064381737045/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1574902922549646

焙煎だけでなく前半は冬の新茶のお話もやります。まだ今なら席はありますのでお早めに


参加費:3000円

時間帯:①午前の会10:00-12:00 ②午後の会13:30-15:30 ※満席となりました

現在午後②を開催するか検討中です。まだ未定でございますがもしご希望ございましたらばご連絡のほどよろしくお願い致します

 

奈良心樹庵では1/19(日)の開催予定。そして名古屋茶心居では1/26(日)です(※参加費はまだ未定)

 

その他もしご希望ありましたらば行ける範囲ですがこのセミナーやりますのでお気軽にオファーしてみて下さい

ご予約・セミナーのオファーはこちらに→ TeaBridge2012@gmail.com

 

 

更新さぼってました…結局春茶の解説をする前に冬茶到来

今年は例年に比べて寒さが少し早く来ました。これはここ数年にはない朗報なのですが…

 

https://ameblo.jp/ihla-formosa/entry-12418318651.html

 

昨年の記事のリンクです。実は春茶から冬茶にかけての様子は昨年と似ています

 

具体的には雨が多過ぎた、という部分、そして秋茶から冬茶の間には雨が全然降らないという部分です

 

生産量はおそらく去年よりも更に減ったのではないかと思います

例えば春茶が1000kgだったとしたら冬茶は200kgあるかないか、くらいです

 

数年前でもその倍以上は採れたことを考えると、昨今冬茶の不作で経済的ダメージは深刻です

 

通常台湾は一年通して雨が降る土地柄のはずでしたが、近年では極端に降る時期と降らない時期が交互に来るようになり、加えて言うと台風も来なくなっています

 

環境は大きく変わり、冬茶の価値自体も見直さなければいけないのではないかと思います

仕入れに関しては短期決戦で決着がつきました。皮肉にも合格ラインにある茶葉自体が少ないので、迷うというのはありませんでした

 

全体的に今年も早めに冬茶が始まったのですが、早すぎる冬茶は寒さが足りずよろしくなく、逆に遅すぎると成熟度がオーバーしてダメというパターンをよく見ました

 

逆境の中、手に入れた良茶はやはり得がたいものです。自分ひとりの力でなく、友人たちの助けもあってのことだと心から思います

 

11月23日のエコ茶会にも茶泉ブースで冬茶が一部並ぶことになると思いますので、エコ茶会ご参加の方々はどうぞよろしくお願い致します

 

それと今回は茶泉ブースで私の伴侶で金属作家でもある姚冠如の茶道具も販売があります。是非お立ち寄り下さい

 

 

 

7月中旬までは今年は冷夏かな、なんて思っていましたがここのところの暑さはやばいですね

 

夏はクーラーや冷たいものを食べ過ぎて内臓を冷やしてしまいがちで本当は温かいお茶を飲むのが一番ですが、それでもやっぱり冷たい冷茶が飲みたいですよね

 

基本的にどの台湾茶でも冷茶にする事ができますが、向き不向きがあるので今回は具体的に紹介したいと思います

※今回は水出し冷茶基準で話を進めます

 

まず最初に結論から言うと、焙煎のないタイプの高山茶系はダメではないのですが少し不向きと思われます

逆に焙煎がしっかり入っている熟香系タイプの烏龍茶は概ね向いていると思っています。理由を以下に説明していきます

高山茶は軽発酵の場合、涼やかで緑茶のような爽やかさがあるのでそれはそれでいいのですが、熱湯の時に抽出できる香り高い感じや奥深い味わい等に比べるとポテンシャルが十分に発揮できていない気がします

 

つまりちょっと勿体ない気がするんですよね

 

あと金萱四季春といった品種茶も同様で、熱湯で茶葉を開かせてこそ出るミルク香や花香は水出しでは弱く、そういった尖った個性が魅力の品種茶にとっては魅力半減といった感じです

 

それでも清香系で冷茶が作りたいという方は熱湯で2煎目まで普通に飲んで、開いた茶葉を使って水出しすることをオススメします

 

結局台湾茶の場合、大抵は硬く締まった球状の為水出しでは中の味までは抽出できないので、それなら開かせてから水出しという手を使えば少し改善されます

 

で、ここからが本題で冷茶に向いているタイプのお茶の話をしますと

 

ウンカが咬んでいるタイプ

炭焙煎が入っているタイプ

高発酵タイプ

 

経験上、この手のタイプは個性が水出しでも割と発揮されやすくイベントとかで出すと、「本当に水出しだけですか?」と驚かれます

 

特にウンカが咬んでいるタイプは無類の強さを発揮します

 

これは圧倒的に蜜香の恩恵で、一言でいえば“甘い”冷茶になります

 

特に水出し冷茶の場合、中の味が抽出されないので濃さはない代わりに表面の香りが表面に出てくることが重要で、心地よい涼感と香りがうまく組み合うとエクセレントな雰囲気が出せます

 

そして炭焙煎が入っているタイプに関して言うと、水出しのように主に表面から抽出するやり方では茶葉の表面についている炭焙煎の雰囲気をうまく抽出でき、渋味をほとんど抽出しないので炭の個性を感じつつスッキリとした味わいになるので好印象です

 

最後に高発酵タイプ。発酵の甘みが前に出てひんやりとした口当たりがさらに心地の良い広がり方をしてくれます

 

烏龍茶だけでなく紅茶で水出ししても好評です。紅茶の場合、形状的に烏龍茶と違って球状ではない分抽出が容易です

 

縦長状で開いているタイプであれば、抽出時間も球状よりも2~3時間短くてもしっかりとした濃度になるのでとても楽です

 

最後に水出しの作り方を記載して終わりにしようと思います

 

基本的に1g=100ccと覚えておいて下さい。1ℓ作りたい場合は10gです

 

水出しなのでもちろん熱湯は一切使いませんが、球状タイプの台湾茶に関していうならばすぐに冷蔵庫に入れず常温で少し抽出しておくのがポイントです

 

夏場はあまり長く常温で置くことは衛生的にオススメしませんが、大体30分~50分程度常温で置くと茶葉が開いてきてしっかり抽出されます

 

その反対に水出しでも渋味を一切出したくない場合は、常温のお水ではなく冷やした状態の水から作るとよりスッキリとした味わいになります(日本茶やインド紅茶とかでこの手を使います)

 

冷蔵庫で寝かす時間は好みの濃さにもよりますが、8~12時間くらいでしょうか。夜寝る前に作って朝飲めるといった感じですね

 

理想は好みの濃さになったところで茶殻もきれいに取り出し、もし勿体ないなと思う方はそこから熱湯さしてみてもいいと思います(但し美味しさはやっぱり半減しますけど)

 

以上が水出し台湾冷茶の簡単な作り方です。茶葉の種類や水質の条件によって多少変化するので好みに合わせて条件を微調整して愉しんでみて下さい