明日から2日間は恒例の京都吉田山大茶会が開幕

今年は例年に比べ台湾茶に遅れが出たこともあってギリギリまで現地で仕入れ、そして帰国後はすぐに通関の準備と超ハードな日程でした
ようやく昨日6月1日に農薬検査合格書が届き、無事通関完了して引き取ることができました

なので今回はいつも以上に届きたてホヤホヤの台湾新茶のお届けとなります

そして吉田山常連さんにはお馴染みの…
茶泉特製パイナップルケーキ

今年も吉田山大茶会の為に作ってもらいました

数量限定なのでお早めに

明日からの2日間天気もどうやら大丈夫そうとの予報

TeaBridgeのブースではいつでも試飲が出来ますので是非遊びに来てください!

今週末1月28日(土)、29日(日)に大阪で開催される『第4回大大阪お茶会』セミナー28日(土)のみですが出店します

 

場所の詳細はこちらのリンクからご確認お願いします

2階
Cホール:販売ブース、ワークショップ
F2ホール:セミナー

 

セミナーは「台湾茶の焙煎~ビフォーアフター~」というタイトルでやらせて頂きます

 

基本的な台湾の焙煎技術や道具、電気や炭の違いなどに触れつつ実際の茶葉の原料(荒茶)と完成品(焙煎後)を飲み比べするという内容になっています

 

飲み比べは下記の2種類のお茶です

阿里山炭焙烏龍は前回紹介しましたので割愛しますが、陳年紅水佛手は初登場になります

2017年の冬に仕入れた紅水佛手。実はちょっとだけ販売した期間もありますが、その時まだポテンシャルが発揮されているとは言い難く販売休止しました

 

華やかな香りが特徴です、みたいな分かりやすいタイプではなく、低音を奏でるタイプの香味を持った佛手は熟成して更に個性を増した方が奥行きが出やすいのではないかと思いました

 

そこから湿気や光を遮断しつつ、軽微に空気を触れる程度の保存をすること5年

 

老茶と呼ぶにはまだ早いですが陳年という冠をつけて再登場となります

 

正直なところを言うと好みが分かれるタイプかもしれません

 

というのも5年という歳月で私が期待した“奥行き”というのは心地よい酸味を獲得することだったからです

 

ちなみにたまに遭遇する不衛生を感じるような酸っぱい老茶は私は嫌い派です

 

なのでそういう感じではなくあくまで調和したほど良い程度

 

経年した時に生まれるまろやか感と漢方とまではいかないまでも“陳年感”があるのである種の文化臭を感じます(笑)

 

高発酵で甘みがしっかりあり、でも少しの酸味がスパイスになっていると表現すればいいのでしょうか

 

すいません…言葉では全然うまく伝えられません(-_-;)

 

セミナーは満席なのでこれからの参加は難しいと思いますが、もし気になる方は午後13時からの販売の方へ足をお運び下さい

前回紹介した陰火仕上げの古式凍頂烏龍茶とある種対になる“陽火”炭焙煎仕上げの凍頂烏龍茶陽火

 

こちらも数量限定の初登場のお茶になります

 

大大阪お茶会にあわせた訳ではありませんが最近仕入れしたお茶を最後に紹介して終わりにしようと思います

凍頂烏龍茶 冬片です

 

昨今冬片は烏龍品種ではほとんど見ることがなくなりました

 

これは台茶20号の迎香で12月下旬に作られた冬片になります

冬片特有の香りと迎香特有の香りが混ざり合ってより高貴な香りになっています

 

寒さのおかげで渋味は抑えられ、品質の良い高山茶が持つようなシルキーさと滋味がありますね

 

以上、かけ足ですが新しいお茶も登場しますので是非大大阪お茶会に遊びに来てください

 

TeaBridgeの出店は初日28日(土)13~17時だけとなりますがよろしくお願い致します

クリスマスを目の前にしてようやく冬茶お知らせを投稿できるようになりました

今年の冬茶の目玉はやはり梨山翠巒高冷茶です(※日本語ではすいらん、中国語ではcuiluan)

ひと言でいうと、梨山らしい梨山

 

鮮度キレキレの緑の爽やかな香りの中に梨山特有の上品な青い果実香を感じます

 

この翠巒北線は冬茶の品質を作る寒気をまとった東北季風の影響を受けやすく、冬らしい香味と梨山らしい風格をそなえています

色味良く、冬茶の理想的な繊維のバランス、絶妙な摘採タイミングなど含め、今季様々な梨山茶のサンプルを見た中でも傑出した出来でした

 

口の中に広がるきめ細かく質の高い口当たり、液体の中に溶け込んだ甘く香り高い梨山らしい香りがじわじわきます

お次は杉林渓龍鳳峡。久しぶりの龍鳳峡の登場

 

修行時代の多くを杉林渓龍鳳峡で過ごしたこともあって、とりわけ龍鳳峡に対して厳しい(?)ことで知られるワタクシ(笑)

 

やっぱり龍鳳峡っていいなぁと今回しみじみに思いました

 

龍鳳峡の持つ味わいの深さや香りはやはり他産地とは違います

 

ホッとするような優しさはなぜか包容力みたいなものすら感じます

 

そして収集している情報の中で今季環境的に恩恵を受けた産地のひとつが龍鳳峡

長雨の多かった今年の夏にあって地形的にも急斜面の多い茶園はマイナスの影響を受けずらかったように思います

 

清香タイプは上記の二つになりますが、ここからは焙煎タイプです

今年の春の阿里山大凹の原料を使い、龍眼木炭で焙煎仕上げした阿里山炭焙烏龍

 

阿里山大凹は阿里山の中でも指折りの名産地として昨年の春茶の記事でも紹介しました

高山茶の原料で炭焙煎に適した原料を見つけるのは中々大変ですが、いい原料を春の時に見つけたので冬までの間に焙煎師に頼んで仕上げてもらいました

 

最初の煎では炭焙煎の香ばしさが先行しますが、煎を進めていくと阿里山大凹の良質な味わいが段々と前に出てきます

 

どこか軽やかさも感じる冬にぴったりな熟香タイプの烏龍茶

 

阿里山を炭焙煎するお茶は他にも色々あるかもしれませんが、大凹をチョイスするのはそうそうないのでおすすめです

 

最後に貴妃茶古式凍頂烏龍茶

長文になってきたので詳細は割愛しますが、どちらもTeaBridgeにとっては今や欠かせない定番ラインナップ

 

貴妃茶は蜜香がバッチリ感じられて、常に安定して人気の高い烏龍茶

 

蜜香=ウンカ次第、という運要素の高い種類のお茶ですが、毎年安定して仕入れできていることに安堵しています

 

イベントなどでお伝えすることも多いのですが、実は私の日常茶は古式凍頂烏龍茶です

自分が凍頂烏龍茶が好きっていうのもあるんですが、毎日飲んでも飽きずに美味しいなぁとしみじみ思うのはやっぱり古式凍頂烏龍茶なんです

 

以上が今年最後のブログ更新です

 

今年も無事に満足のいくお茶を迎えることが出来て幸せな一年でした

 

来春こそいよいよ台湾に行けることが叶う気がしています

 

少し早いですが今年も皆様本当にお世話になりました

 

よいお年を!